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2024年5月の読書メーターまとめ

Shun
読んだ本
11
読んだページ
4365ページ
感想・レビュー
11
ナイス
554ナイス

2024年5月に読んだ本
11

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Shun
ネタバレ最後の戦いが近いか、今回の戦闘は抑え気味な印象。とはいっても優莉父の意向で差し向けられる強敵が今回は出番なしなだけで、相変わらずテロ攻撃が起こるのがこの作品の日常。敵は過去作に登場し瑠那によって辛酸を舐めさせられたあの女傑がリベンジとばかりに東京スカイタワーを占拠、対する優莉姉妹らは引き寄せられるように舞台へと上がる。冒頭の知能犯もどきとタワーを占拠した襲撃者たちの目的が読めないまま絶体絶命の中、やはり一枚上手な優莉結衣は主人公の品格を見せつける。そして下の三人の妹たちもが戦い明確に四姉妹の物語となった。
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2024年5月にナイスが最も多かったつぶやき

Shun

2024年4月の読書メーター 読んだ本の数:10冊 読んだページ数:3880ページ ナイス数:544ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/816840/summary/monthly/2024/4

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2024年5月の感想・レビュー一覧
11

Shun
ネタバレ最後の戦いが近いか、今回の戦闘は抑え気味な印象。とはいっても優莉父の意向で差し向けられる強敵が今回は出番なしなだけで、相変わらずテロ攻撃が起こるのがこの作品の日常。敵は過去作に登場し瑠那によって辛酸を舐めさせられたあの女傑がリベンジとばかりに東京スカイタワーを占拠、対する優莉姉妹らは引き寄せられるように舞台へと上がる。冒頭の知能犯もどきとタワーを占拠した襲撃者たちの目的が読めないまま絶体絶命の中、やはり一枚上手な優莉結衣は主人公の品格を見せつける。そして下の三人の妹たちもが戦い明確に四姉妹の物語となった。
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Shun
「このミス1位」作家の新刊。本作でも描かれる凄惨な事件は思わず顔をしかめ目を背きたくなるレベルだが、この土地の一部の人達に今尚受け継がれる人種差別という根深い問題が物語の求心力となっている。本作の主人公は黒人保安官として公平な立場から町の人達を守ると誓った元FBI捜査官であり、その信条は揺らぐことなく実に高潔な人物として描かれる。その実直な姿勢は非白人であることが未だ多くの枷となっている現状を表し、いかなる疑いもレイシストどもに攻撃の大義名分を与えぬ為という事情もあるようだ。今年も印象に残る作家となった。
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Shun
台湾発のハードボイルド探偵というだけで興味津々だが、序章を読みもう好きになっていた。探偵小説であるからにはまず探偵に魅力がなくてはならず、本作では癖が強く破天荒だがどこか憎めないそんな新しい探偵が登場。往年のハードボイルド探偵に憧れた中年男は心機一転”私立探偵”の看板を掲げ商売を開始するが周りからの奇人を見るような目、そして警察官からの職質(台湾にそんな職業はない)とこの小説の方向性が見えてくる。さぞ無能な素人探偵なのだろうと思いきや、気づけばこの人間味あふれた探偵のファンになっていて読後の満足度も高い。
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Shun
ラテンアメリカの作家フリオ・コルタサル短編集。同じラテンアメリカの作家マルケスやボルヘスに並んで特に短編作品において有名な作家だそうです。また邦訳本については先に挙げた作家に比べ手に入りにくい現状なのが惜しい気がします。そして作品の読み応えはまさしく超現実や幻想といったテーマが浮かぶラテンアメリカ文学のそれ。現実世界の話から淀みなく超自然的な現象への流れで、いつしか幻想の世界に浸っている得も言われぬ心地を味わえる。斬新なアイデアにも出会えた。「占拠された屋敷」のような不思議な作品は他では読んだことがない。
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Shun
タイトルが物語るような日本のどこにでも見られるであろう住宅街の、その一区画の家々の描き分けが凄い。全体から見ればつまらない住宅地かもしれないが、しかし各家庭の家族関係や細かな事情まで描かれていくと途端にドラマ性を帯びこれから起こる何かを期待してしまう。そしてテレビで報道された脱獄囚の話題がこの平和な住宅地に変化を引き起こし始める。いつ現れるか分からない逃亡犯を警戒し交流を密にし始めた住民たちは、それまで知らなかったお互いの事情に触れ物語は色づいていく。何の変哲もないところをテーマに持ってきたところは流石。
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Shun
ブラッドベリ作品集。1冊がなかなかのボリュームで実に22篇のSFや幻想小説が詰まっています。著者の作風でSFや幻想ものはいくらか読んできましたが、本作収録の「ある恋の物語」という作品だけは異色の作風と思える純粋な恋物語のようでした。それも含めてこの作家の種々多様な物語世界が堪能できる1冊となっています。そしてやはりSF作家ブラッドベリと呼ぶよりも抒情詩人との呼び名の方が相応しく思えるこの抒情的な文章に浸ることができ、現実を忘れて愉悦の読書時間を愉しむことができた。
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Shun
29歳という若さで亡くなった童話作家・新美南吉の童話と詩が収録された1冊。国語の教科書でおなじみの代表作「ごんぎつね」を読んだのは小学校以来となります。他の作品はほとんどが初めて読むものでしたが、「おじいさんのランプ」や「最後の胡弓弾き」といった作品に感じ入るものがありました。時代背景は明治維新がおこり文明開化の時勢、新しきものが古きものに取って代わられるその影で本当に大切なものが見えなくなってしまわないようにと、そんな願いを感じました。
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Shun
暫く離れていたシリーズを数年ぶりに読了。版元変更に加えアニメ化帯と盛り上がりを見せているミステリシリーズです。ラノベ系のミステリ作品の中で本作はトリック要素に本格的な医学知識が用いられ、また作家の専門でもあることから際立った個性を持っている。その点は専門的すぎて真実かは判断できないが、容易にトリックを見破れないとも言えミステリ小説としては面白い。そして今回のテーマは「不老不死」。15年以上前のアイドルとしての姿から全く衰えていない少女の謎とは何か。探求心旺盛な鷹央が本業そっちのけで突っ走る姿が懐かしい。
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Shun
先日お亡くなりになった作家ポール・オースターによる回想録。人生の終盤を自覚した著者が自らの半生を振り返り、幼少期に世界をどのように意識し世界のあれこれと出会っていったか記される「冬の日誌」。そしてまた自己の精神面での揺らぎを捉えるように記した「内面からの報告書」と、異なるアプローチで綴られています。作家渾身の回想録とも言える濃密な内容で幼少期に感じた己の身体的・精神的変化を捉えた描写から親族のこと、学生時代に没頭したこと、そして戦争の時代と私小説を読んでいるように没頭。著者の筆だからこその充実した読後感。
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Shun
ブッカー賞50周年の際に歴代作品から選ばれた最も優れた受賞作で、受賞年は'92。世界大戦の最中、砂漠に墜落した飛行機から生還した身元不明でイギリス人と思われる男がいた。男には酷い火傷の痕が残り、彼を献身的に看病するカナダ出身の若い看護婦とで廃墟と化しつつある屋敷での暮らしが描かれる。やがて男の口から紡がれる物語は、戦争の中にあってどこか幻想的で美しい情景すら浮かんでくる。そしてまた廃墟に同じく戦争で傷を抱えた元盗人の諜報員やインド人の爆弾処理専門の工兵らが加わり、語られるべき物語が小説の世界を作っていく。
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Shun
著者のラテン語研究家としての歩みが面白い。高校生で目にしたラテン語を読めるようになりたいとの動機から始まり、それを本職にしてしまうとは恐れ入る。本書はこうして生まれた。”ラテン語”は誰もが聞いたことのある言語、しかし大半はそれと知らずに自分の言葉として使っています。これもラテン語がかつて世界を席巻した言語であり魅力でもある。そして日本でもアニメやゲームなどの文化を通じ、その語感はどこか天上の響きすら感じる。本書には載ってこなかったが「コギト・エルゴ・スム」や「Q.E.D.」等、どこか高尚な言語のイメージ。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/12/17(2581日経過)
記録初日
2016/08/28(3057日経過)
読んだ本
1505冊(1日平均0.49冊)
読んだページ
570040ページ(1日平均186ページ)
感想・レビュー
1326件(投稿率88.1%)
本棚
77棚
血液型
A型
現住所
熊本県
自己紹介

以前利用していた読書管理ツールがサービス終了したのをきっかけに、2017年暮れに読書メーターでの記録開始。
読書メーター以前の読了本と現在積読中の本は、読友さんが登録した際に便乗して登録させていただくことがあります。
今後も読友さんのレビューなどから読みたい本を探したいと思います。
よろしくお願い致します。

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