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2024年7月の読書メーターまとめ

オーウェン
読んだ本
36
読んだページ
13510ページ
感想・レビュー
36
ナイス
2613ナイス

2024年7月に読んだ本
36

2024年7月にナイスが最も多かった感想・レビュー

オーウェン
一穂ミチさんの短編集。 タイトルはコロナ禍のパンデミックに掛けているものだが、前半はホラーが多く、後半はドラマ方面という形。 「違う羽の鳥」そっちの方の女か。 「ロマンス☆」ウーバーをそう見るのかと。 「燐光」幽霊になった唯が知る真相。 「特別縁故者」イヤミス方向に行くのかと思ったが、ホッとする終焉。一番好きな話。 「祝福の歌」認知症を疑う母の件から、思いもよらぬ着地点。 「さざなみドライブ」自殺志願者たちが集まって実行しようとするが、お互いの経緯を知って。
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2024年7月にナイスが最も多かったつぶやき

オーウェン

2024年6月の読書メーター 読んだ本の数:33冊 読んだページ数:11591ページ ナイス数:2515ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/828860/summary/monthly/2024/6

mippo
2024/07/01 20:39

スゴイ読書量ですね!!!

オーウェン
2024/07/01 21:14

梅雨時はやはり家で読書が多くなりますね👰

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2024年7月の感想・レビュー一覧
36

オーウェン
船大工から水夫に鞍替えした和久郎。 颯天丸に乗って江戸に帰港中に嵐に呑まれたどり着いたのはフィリピン領のバタン島。 日本語が通じない中で現地民と交流する中、船を一から造り日本へと帰ろうとする。 いわゆる執念というやつと、仲間たちとの絆。 難破になってから、船造りの過程。 船での暮らしなども繊細な描写が楽しい。 唯一残念なのは船の図面が欲しいということ。 どこで何がという部分がもう少し分かれば、より船についての興味も沸いたはずで勿体ない。
こり
2024/07/31 21:18

簡単なイラストでいいから欲しかったですね!漂流や船造りなど具体的にわかれば、もっと面白かったのですが。

オーウェン
2024/08/01 16:12

文庫版にはぜひ付けてほしいですよね見取り図は🚢

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オーウェン
神紅のホームズという自称の明智恭介の屍人荘の前までの探偵ぶりを描く。屍人荘の時もそうだが、明智は決して有能と言われるほどの探偵ではない。むしろ間違いもする。 だが葉村や他の人物の言動からヒントを得て、事件を解いていく。「宗教学試験問題漏洩事件」一番印象に残った話。 金庫から盗まれたテスト問題のUSB。 教室に残る女子生徒だけにしか盗めない状況だが。 そういう真実かという真相だが、冒頭の猫の盗難が密接に関わってくる。 ラストの話だが、あの探偵事務所の人間だけで話が作れそう。 そして明智は助手の必要性を知る。
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オーウェン
引っ込み思案だった藤沢彩が働き始めた会社で、最初に声をかけてくれた同期の心葉と千暁。 だが心葉が朝会で人を殺したことがあると、突然の発言をする。 彩は動揺するが、それ以上に千暁も動揺を。 実は過去に繋がりがあり、それが徐々に明かされていく構成。 加害者側と被害者側の遺族の心情。 答えが見つからない問題であり、そこに更に悲劇が落ち犯人が誰か。 全部を許すなどとても出来ない。でも時間がいつかは解決してくれると信じているラストに希望を見る。
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オーウェン
国名シリーズ7作目。 タイトルに双子とついており、それも体が結合している双生児。 エラリーとクイーン警視が山火事に巻き込まれてたどり着いたのは怪しい屋敷。 主であるザヴィヤー博士とその一家が住んでいるが、翌日にザヴィヤー博士が殺され、手にはトランプのスペードの6が握らていた。 クイーンといえばのダイイングメッセージが登場。 双子が出るのだから当然犯罪に関わってくるのだが、そっちの使い方かと驚くし、エラリー曰く2人目の人間は死ななくて済んでいたはずという後悔。 火が迫りくる中最後に奇跡は起きて完結する。
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オーウェン
第27回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。 新人とはいえかなりテンポ良く事件が進んでいく刑事もの。 刑事の未希は17年前息子を失っており、その葬儀を取り行った人物が車の爆破で死亡。 関連性を疑っていると、17年前の事件と関連性が見えてくる。 真相も凝っており、単純に犯人がという構成ではない。 途中に同行してくるハルの正体を含め、その後が見たくなるし、続編も出来そう。
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オーウェン
シリーズとしては2作目。 ロースクールへ進学した古城と同じ学生たちの問題解決のミステリ4編。 1と2話目が美容整形に関わる話なので、あまり興味はなかったが、3話の綾芽の学生時代のクラスメイトの相談に乗る話。 ストーカーとも思える相手のやり取りに、最後にズバッと言い切る辺りが法に就く成長が見れる。 ラストはパーティ会場で1人だけ意識不明で倒れた客が。 一体どのようなトリックを使って飲ませたのかを推理する。 ラストは主要な人物のある秘密が明かされるので、続編が作られるだろう。
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オーウェン
実際に起きた医学部不正入試問題がモデルになっていると思われるが、そこを新聞記者と医師の理事会。 それぞれの代表の対決という形。 しかもお互い女性であり、男社会のセクハラパワハラを実をもって体感している。 それぞれ信念があり、不正の実態を世に出すかどうか。 そこを取材という力で突き崩していく過程。 これだけハラスメントが知られていても結局男社会なのは変わりない日本だが、先進国としては頼りないとしか言いようがないが、せめて本の中でも抵抗を見たい。
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オーウェン
著者のワシントン・ポーシリーズとは別のシリーズ1作目。 指名手配されたベン・ケーニグは頭部の銃弾を食らってから、恐怖の感情を失くした。 そこから連邦保安局の上司の娘を捜索する任務に就く。 1人称の形で心情を吐露し、行く先々で銃や格闘技を使い危機を潜り抜けていく。 ミステリではなくアクションに特化しているシリーズ。 特に用心棒のアンドリューズとの対決はかなりの迫力。 相棒のジェンに知らされた組織の内幕に反旗を翻し、ベンの戦いが始まる。
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オーウェン
ワニ町シリーズ7作目。 過去作と違って大きな進展が見られる。 シーリアの新町長就任によって、やってきた昔の夫。 そのタイミングでワニ町にハリケーンがやってきて、去ったところに意外な落し物が。 相変わらず笑える描写が多く、ガーティは棺桶に乗って坂道を転がるなど年齢度外視な描写。 それにハンバーグビキニはないだろ(笑) そして遂にというかやっとというかフォーチュンの正体がカーターにバレる。 いつになくシリアスな空気が流れるが、シリーズはまだまだ続く。 最後の文にホッとした。
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オーウェン
国名シリーズ第6弾はアメリカ。 舞台は勿論だがカウボーイやロデオにハリウッドなど、これでもかのアメリカ色。 2万人の観衆の中でロデオスターが射殺される事件が発生。 警視とエラリーは会場を封鎖して犯人探しを行うが、代わりのロデオスターまでも射殺される。 同じ銃であるからこそ、犯人が特定できるという推理。 意外な真相と銃の隠し場所がカギになっている。 ところでロデオスターの名前がウッディとなっていたが、これは「トイストーリー」のウッディのモデルにしたということかな。
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オーウェン
音楽関係の内幕を描くお仕事小説。 カノンミュージックのアーティスト担当の芝原が見つけた逸材。 ベイビーバードというバンドであり、その歌声に惚れレーベル契約へと向かう。 アニメの主題歌のタイアップも決定したが、ベイビーバードのメンバーに前科の疑いが持ち上がる。 顔出しNGの意味がここでわかるが、それ以上にひた隠しにする理由が最後に明かされる。 結局のところ人生に2度目のチャンスは無いのかという部分に結実する。 プロモーションを含め、音楽業界の裏側も見れて楽しめた。
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オーウェン
面接をした受験者が自殺してしまった面接担当者。 ブラック企業で働きながら小説家を夢見る男。 コンビニ店員で働くがSNSでは死にたいと呟き続ける。 借金取りが出向いた先で子供に気に入られてしまうヤクザ。 4者4用のパターンがそれぞれ描かれるが、次第に繋がりが見えてくる。 ただ繋がりといっても直接ではなく、実は別の人物がという展開。 パターンとして全員がハッピーエンドというわけではない。 だからこれも人生であるといえる。
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オーウェン
いよいよシリーズは50作目。 舞台とTV局内でのやり取りの中で、殺された女子高生の謎を追う。 ホームズがドラマにデビューするのも何度かあるが、またも出演依頼が。 50作目の割に晴美や石津が目立ってないし、片山もかなり大人しい。 それでもドタバタ劇ではあるし、犯人も回り舞台を使っての完遂。 流石に100作目は無理だろうけど、終了まで付き合うぞ。
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オーウェン
牟田は突然同学生へのストーカー行為で告発される。 全く身に覚えのない言われであり、冤罪を防ごうと先輩の紗雪が協力をして解明を試みる。 一般人が冤罪に陥る危機を描く話だが、追い詰められるほどの悲惨さはない。 むしろ祭り上げてしまった側の苦悩の方が見える。 ただ逆に言うと掘り下げが浅いともいえるわけで、題材の割にあっさりした後味なのが物足りなかった。
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オーウェン
台湾が舞台の私立探偵呉誠の活躍を描く2作目。 行きつけのバーであるDV8で、人探しの依頼を受けた呉誠。 だがそれは20年前の殺人事件に絡んでくる。 DV8のマスターであるエマとの関係が見もので、事件の経緯は勿論、自身のパニック障害すらも頼ってしまう存在。 捜査は地味だが、1作目と同じく台湾事情が窺い知れる中身。 犯人も極めて身近にいたのも不適。 3作目も既に執筆中。
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オーウェン
シリーズ第3弾は色を携えた6話。 「白が揺れた」猟銃で殺されたハンターの真意。 たまたま同行していた魞沢は犯人に目をつけるが、その裏には思惑がある。 どの話もそうだが、謎を持つ人に寄り添うという形が胸を打つ。 昆虫だけにしか興味がなかった魞沢の心情も大分変っており、人間味が増したことでミステリにも幅が出た。 1話と2話にも後の話がありで、4作目も大いに楽しみだ。
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オーウェン
どんでん返しが起こるという前提のような作品が多い8つの短編集。 令和ならではの現在における潮流をミステリの仕掛けに使っている。 特に最後の一行で落とす作品が多く、だからそうなのかという納得と驚き。 今の時代に山田太郎はないだろうと思っていたが、それを織り込み済みで見せる辺り、歌野さんの策略にすっかりハマってしまった。 また時代を変えて昭和とかでも出来そうなミステリ集だった。
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オーウェン
バイトのため奇岩館と呼ばれる屋敷に住むだけだった佐藤だが、そこは実際の殺人が行われる推理ゲームの場所。金持ちに探偵として楽しんでもらう興行だが、佐藤は殺されるわけにはいかないとばかり探偵と犯人双方を見つけ出そうとする。ミステリとしては意外な見せ方だ。企画者としては佐藤に出しゃばってもらうわけにはいかないが、佐藤としては自分が解き明かせば助かるのだから必死。企画者の心の声がほとんどコメディになっており、一言発するたびあたふたして、ミステリとしては破綻もいいとこ。 笑い飛ばす内容だが、挑戦状はいらないのかな。
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オーウェン
雑居ビルであるバベル九朔の管理人九朔。 癖のある住人たちの賃貸取り立てが主な仕事だが、作家を夢見て会社を辞めて今の立場に。 そのせいで母親からは小言の日々。 そんな中ビル内に全身黒づくめのカラスのような女が現れる。 バベルの塔に似た状況はまさに幻想の世界。 変てこな世界の中で、九朔が作家として大成する姿が出てくる。 話しとしては管理人としてのボヤキの方が面白かった気がする。 あとやっぱりバベル九朔から出る必要ないかも。
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オーウェン
国名シリーズ第5弾はエジプト。いきなり始まるのは首切断の殺し。そして死体は十字架に磔にされたキリストの様。 これまでと違いエラリー警視はほとんど出てこない。 更には地味だった捜査一辺倒が変わり、場所が次から次へと変わる。死体の数も4つですべて首切断という形。 非常に論理的であるのも特徴で、本格ミステリの形態。 首の無い死体は別人という定番をしっかりとなぞっており、4つ目の死体が出ることで犯人の思惑が発覚する。 だから論理的に犯人当てが可能となる。 最後のオチを含めて、これまでの5作品の中でも一番好きかな。
パトラッシュ
2024/07/16 20:09

私的には2位オランダ、3位フランスでギリシアは4位です。

オーウェン
2024/07/17 07:02

オランダには驚きました。 まだ残りのシリーズがあるので、楽しみたいと思います🔍

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オーウェン
元寇の時代の歴史小説って中々見かけないが、やはり資料の詳細が少ないからか。 そこで元寇との争いに参加することになる河野通有を通じて描かれる。 その通有の領内に奴隷として令那と繁がやってくる。 2人は高麗の出であり、容姿が明らかに違う。 だから嫌悪の対象になることもしばしば。 元寇との戦いに向かっていく中で、安胤は明らかにお得なキャラである。 令那と繁の心情が分かるにつれ関係が深くなっていくが、終盤であっさり分かれるだけで、終章にも一切出てこない。 時代とはいえ、後の姿を描いてほしかった。
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オーウェン
突然やってきたアリスに戸惑いながらも、その事情に同情し仕返しに復讐を遂行。 そして依頼の真の目的を探っていく下巻。 ビリーとアリスの関係性の変化が見どころで、お互い命を預けあうまでに進展する。 そして小説家として書いていた作中作もクライマックスに使用される。 最後の依頼の完遂を果たすときの哀愁に満ちた2人のやりとり。 今年はキング作品が目白押しらしく、年末まで楽しませてもらえそう。
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オーウェン
スティーヴン・キング50周年記念の作品と銘打たれた上下巻。 殺し屋のビリー・サマーズが請け負った最後の仕事。 標的が裁判所に移送される直前を狙うため、現地で変装して小説家として溶け込むことに。 キングらしく関係ない描写も多いが、意外と現地の人間が関わっていることが後に判明する。 そして狙撃部分も案外早く済み、上巻の最後にはある人物が登場して下巻へ。 一体この人物は誰なのか。
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オーウェン
「償いの雪が降る」に出ていた弁護士ボーディの少年時代の話。 母と共に暮らす中で、黒人女性が失踪する。 そして警官が訊問に来たのはボーディが親しくしていた隣人のホーク。 15歳ならではの悩みが等身大になっており、友人やいじめをする生徒たち。 そして大人が教える教訓。 後半にかけて陰惨な事件が起きていき、次々犠牲者が。 だからこそボーディは弁護士になる決意をするのだと。
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オーウェン
コージーミステリもあれば、殺人事件の本格も。 新人としては2作目だが、中々秀逸な中身。 1話目の「街頭インタビュー」からそうだが、2段目構えのミステリになっている。 解決したかのような真相だが、それを覆す中身に。 2話目の「カエル殺し」の蛙化現象を逆手に取るミステリ。 動機がバカミスすれすれなのもあるが、概ね楽しめる。 5話目の練炭自殺の真相が一番凝っているように感じる。
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オーウェン
小市民シリーズもこの冬季限定でいよいよ完結。 それなのに小鳩くんは轢き逃げに遭ってしまい受験もお釈迦に。 そして小佐内さんは犯人を許さないとして、事件の捜索を。 現在と2人が中学の時の事件を交互に描いていく。 驚くのが実は出会いは中学から始まっており、すでに小佐内さんは小市民的行動をしており、果たして事件の犯人は誰なのか。また小鳩くんの推理を求める行動。それは時に迷惑ともおせっかいとも。 だから現れる犯人に納得するし、その後の真相とエピソードも。卒業しても2人とも小市民であることに変わりないのが微笑ましい
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オーウェン
一穂ミチさんの短編集。 タイトルはコロナ禍のパンデミックに掛けているものだが、前半はホラーが多く、後半はドラマ方面という形。 「違う羽の鳥」そっちの方の女か。 「ロマンス☆」ウーバーをそう見るのかと。 「燐光」幽霊になった唯が知る真相。 「特別縁故者」イヤミス方向に行くのかと思ったが、ホッとする終焉。一番好きな話。 「祝福の歌」認知症を疑う母の件から、思いもよらぬ着地点。 「さざなみドライブ」自殺志願者たちが集まって実行しようとするが、お互いの経緯を知って。
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オーウェン
シリーズは3作目。 校庭にあるカメの銅像が動く事件。 時に出たり、時に引っ込んだりしており、動かすには複数の大人の力が必要。 でも窓から見ていた太一には誰も銅像には近づいていない。 ミステリクラブの面々が事件の謎解きに挑むが、これは小学生では少し敷居が高い感じが。 というのも専門的な知識が必要だからであり、時折入る関係なさそうな描写もすべてヒントになっている。 これを踏まえると、真相と犯人が分かる仕組み。
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オーウェン
終戦後に東西に分裂してしまい、西日本の方に富が集まる格差社会になってしまった日本。 東日本にいる一条はいつの間にか革命のための組織に入ってしまう。 いわゆるタラレバの世界で起こりうるテロ計画。 それを西日本が食い止められるのか。 一条がテロ計画に加わるのかどうか、また西日本にいる親友の辺見とどう折り合いをつけるのか。 一条を助ける人たちがいる中で、それらが後に続かないその場限りで終わる。 だからラストも煮え切らない終わり方に見える。 やはり一条と辺見が最初と最後だけの会話というのは繋がりが弱い。
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オーウェン
クリス・ウィタカーの新作。 前作の「われら闇より天を見る」がすごい作品だったので、自ずと期待値は上がる。 15歳で双子の姉のサマーが失踪から始まり、妹のレインが親友たちと町を捜索。 他にも5人ほど町では失踪を遂げており、捜査する署長のブラックも頭を悩ます日々。 構成が現在とサマーの視点を交互に映すので、全容がなかなか見てこないもどかしさがある。 あと登場人物表に出てこないキャラが重要なカギを握っており、犯人に驚くというよりはレインをはじめとした少年少女たちの青春ミステリという感じだった。
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オーウェン
刑事の和戸宋志は自分の周囲にいる人間の推理力を飛躍的に上げる能力をもつ。 シリーズ2作目も行く先々で殺人事件が起こり、そこがクローズドサークルになり、周囲の関係者たちで推理合戦が始まる。 場所を選ばずであり2台のケーブルカーそれぞれで殺人が起きたり、暴力団事務所でヤクザが推理したり。 1作目で出てきた月子たちが再び登場する話もあり。 最後の話だけは趣向を変えてワトソン力の秘密が明かされたりも。 ラストの推理はワトソン力と呼んでいいものやら(笑) シリーズ3作目も楽しみだ。
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オーウェン
国名シリーズ第4弾はギリシャ。 病気で亡くなった富豪のハルキス氏だが、遺言状が消失。 エラリーの助言で棺の中だと主張すると、その中には別の人間の死体が。 かなりインパクトある始まりだが、それに加えて犯人も狡猾。 エラリーの推理を先読みし、別の犯人を推測させてしまう。 この間違った犯人を挙げることで、エラリーはより事件に真摯に向きあうことになる。 犯人当てがかなり難しく、睨んでいた人物全然違っていて苦笑い。 臨機応変にエラリーに合わせた犯罪ともいえるが、中々の好敵手であったといえる。
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オーウェン
喜劇の通りに進むのだが、それを神が手を加えていたらという中身。 だから「はじめの一歩」や「当り屋」など、底辺層の人に救いの手をとなる。 その神様が表紙の人物であり、主に縁結びを担当。 そして裏表紙にいるサラリーマン風の男は交通安全担当の神。 縁結びの神は愚痴ばかりであり、なんとか褒められようと任務をこなす。 3話目までは楽しかったけど、最終話が人情噺みたいになるのがイマイチ呑み込めない。 喜劇というより大衆演劇みたいな締めだった。
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オーウェン
いよいよ議会が解散し、本格的な選挙戦が始まる下巻。 妻子と離れることになり健一郎は達彦をサポートする側に回る。 だがその矢先、電話や事務所に妨害工作が。 そして達彦の祖父の不正も次第に情報が集まり始める。 良くも悪くも選挙というのは真っ正直なだけではいられない。 当選しなければ公約もなにも実現できないのだから。 妨害していた人物が最後に分かるのだが、そこまでするかという人の恨み。 結果がどうあろうとも達彦の変わらぬ精神。 こういう人物が現実出てこないのがなんともね。
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オーウェン
ブラック企業での辛い日々の中で、恋人にも振られ自暴自棄の潤。 そんな時に夏祭りで買った琉金のリュウが、夜に女性の形に代わる。 奇妙な共同生活が始まるが、その後から潤の仕事も順調になっていく。 やたら好奇心が強いリュウだが、特にTVのドラマやCMをマネする件は微笑ましい。 それと挟み込むようにリュウの過去が描かれるが、それによって終盤にはある秘密が。 切ないラストだけど、それだけでは終わらせないホッとする話でした。
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オーウェン
会社に辞表を提出した駒井健一郎に、高校時代のライバルであった天知が現れ一緒に手を貸してほしいと。 それは選挙に出るため秘書として手助けをすること。 最初は訝しんだが承諾すると、これまでの議員とは違い無党派で出馬することに。 資金やコネもない中で、友人やクラスメイト、地元の知り合いなどの伝手を使って知名度を上げていく。 だがなぜか嫌がらせも起こるようになり、果たして当選は可能なのか。 上巻だけでは当然結末は分からないが、かなり現実に即した選挙戦である。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/01/17(2590日経過)
記録初日
2018/01/17(2590日経過)
読んだ本
3172冊(1日平均1.22冊)
読んだページ
1136899ページ(1日平均438ページ)
感想・レビュー
3172件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
自己紹介

主にミステリを読んでますけど、最近はいろんなジャンルの小説を見て、やっぱり感想は十人十色だなと関心する日々です。

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