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なんとなく手にとって3巻までするするっと読むことができた。話のひとつひとつはそこまで長くなく読みやすい。人のつながりによって話が展開されていく形式で、穏やかな気持ちで読める話が多いので、疲れた時期にはこういう本がいいのかなと思う

([ほ]4-3)活版印刷三日月堂庭のアルバム (ポプラ文庫)ほしおさなえ

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あらすじ・内容

ナイス ★14

コメント(0)2022/11/29

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ネタバレ煌夜祭に続き多崎さんの小説二冊目。あまり舞台の設定や背景は語られないが、守人の謎に答える形で短編が語られ、話が進行するという分かりやすい構想。ある物語と別の物語の繋がりはなんとなく分かったが、それぞれの回答の仕掛けには気づけなかった。

叡智の図書館と十の謎 (中公文庫た 85-2)多崎礼

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あらすじ・内容

ナイス ★4

コメント(0)2022/08/21

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時代は巡り、また新たな展開へ。今までよりもずっと人の野望や欲がどす黒く、それこそどちらが鬼か分かったものではない。甚夜の知り合いの鬼というのは、いつか出てきたあの人かなと思いつつ読み進める。この時代での出会いと別れがどのように現代に繋がっていくのかを知るのも楽しみだ

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ネタバレ少しずつ読むつもりが展開が気になりすぎて一気読み。終盤にかけて、甚夜の立場を思うと涙が止まらなかった。巻を追うごとに思ってはいたが、中西モトオの話の展開のさせ方こそが鬼では…そう思う一方で、メタなことを言えば、寿命が違う父（鬼）と娘（人）、避けられない別れをどう描くのだろう、死別は嫌だな…と思っていたので、この別れ方は妙に納得してしまった。野茉莉が甚夜の母となるという約束がついえたことを思えば辛い。だがやがて人の母となり祖母となり、老いて死ぬ。その人の理の中に野茉莉が戻ったというある種の昇華もあったと思う

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ネタバレ野、野、野茉莉ー！！！いい子だ。彼女の決意に本を読み進めながら泣いてしまった。鬼の父と人の娘という関係故に未来に必ずやってくる別れ。それをも受け止められるようになった野茉莉の成長、そしてそれを大きく助けた「お嬢さん」の登場。相変わらず過去に登場した人物との関係を絶妙なタイミングで昇華しにくる。いつか来るとは思っていたが無理ない展開と種明かしの巧みさに今回も唸らされた。

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鬼人幻燈抄は奇数巻で読者と甚夜をどん底に落としてくる説、今回もその例どおりだったようで。正直相手の鬼の正体は言われるまで気付かなかった。 2巻のあたりでは違和感を覚えていた現代軸の話の挿入が、巻が進むにつれいい味を出してくる。ああ、甚夜は色んな人との出会いと別れを経ていまを生きている。だからこの先辛い展開があっても大丈夫、そんな感じ。タイトルの「抄」と物語の語り口も噛み合っていていいなあと最近は感じている。

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ネタバレ途中の虫の描写はなかなかおぞましいものながら、案外登場人物の感情描写は簡易で、話の展開もそこまで突飛ではない。児童文学作家さんらしいので、その故かとも思った。黒幕があっさり引いたこと、終盤になってかなり雛里にスポットが当てられた印象が強かったこと、「いや、そこから先も気になるところはあるのだが…」といったあたりで物語が簡潔するあたりに粗さを感じた。もう少し丁寧に物語の流れを書いてくれたほうが、私のような読み手は楽しめたと思う

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甚夜とおふう、夕凪の関係が良い。自分の弱さ、過ちに気づけただけでなく、それで良いのだと思えた甚夜に大きな成長を感じた。岡田は笑い方といい戦闘狂っぽいところといい、うたわれるもののニウェに似たものがある。今までは奇数巻で読者と甚夜を突き落とし、偶数巻で救済するような流れになっているが、さてどうなる次巻