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2022年8月の読書メーターまとめ

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感想・レビュー
16
ナイス
78ナイス

2022年8月に読んだ本
16

2022年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

paxomnibus
映画館で見た『グレイマン』があまりに面白かったので、原作があると知ってすぐさま読む事に。原書は2009年の出版だが、女性キャラが殆どいなかったり「ホモ」を蔑んだりと時代の隔たりを感じる。とはいえ情報部のお偉方や実戦部隊に女性はいない方が普通だよなとも思う。映画に出てくる女性キャラは魅力的だがポリコレ修正の結果なのは明白だし。原作の反映は”各国の暗殺団が賞金首のグレイマンを狙ってバトル””クライマックスの舞台は城”と「このままだと失血死する」の台詞ぐらい。原作の何が凄いって、グレイマンの怪我っぷり。不死身か
が「ナイス!」と言っています。

2022年8月の感想・レビュー一覧
16

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ネタバレグレイマン史上最も困難な任務、それは赤子を連れての敵地脱出だった!シックスがあまりにも育児について無知なため子守が絶望的な表情になるのがオカシイ。ラストでは彼が珍しく私情に走り復讐を遂げるくだりがある。それは途中で命を失ったシリアの善良な人々のためなのだろう。彼らは例外なく現政権によって肉親を殺されている。途中に出てくるシリアの都市は瓦礫と化し、人々がその中に住んでいる。彼らを殺す事になるのが耐えられなくてシックスは敵に自分達の位置を教える。ほとんど自殺行為である。だがそれが起死回生となるのだから堪らない
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ネタバレ「一宿一飯の恩義」という台詞は昔の時代劇でよくきいたものだけど、グレイマンはそれどころじゃない!命の恩人やその家族ならまだしも、コンビニで優しい言葉をかけて貰ったとか戦闘中目が合った程度の関わりでも救うために飛び出していくのだ。最近ではターゲットでさえ哀れを催すと助けしまう。大丈夫なのか。その解答は本書にある。彼の ”倫理のコンパスはつねにさしでがましい邪魔者だと、頭脳がとっくに結論を下していたからだ。「だめだ…」" と思っても倫理の方が常に勝つのがジェントリーなのよ。ほとんどスーパーヒーローだよ、もう。
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タイトル、「飛躍」じゃなく「悲惨」でいいのでは。相変わらず汚い仕事に巻き込まれて気の毒なシックスなのであった。しかし今回はちょっとした嬉しい展開が♪彼の人間らしい側面がいくつか描写され、役者も揃ったから次作からはチーム戦でスパ大作戦みたいな話になるのかなと思ったら、全然そんな事はないのであった。どこまでも孤独なワンマンアーミー設定なのね。下巻ではアジアンマフィアと手を組んでいるイタリアンマフィアも出てくる。政治よりも悪事の方が国の境を超えて手を結びやすいというのが皮肉である。民主主義というのは難しい。
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本のスーザンは優秀だが性格はドラマよりさらに悪い。フィッツロイも再登場で、『グレイマン』でのポジションは本書に準拠しているようだ。本作では香港を皮切りに東南アジアが舞台。そこに中国軍人やロシアの情報局員が送り込まれてアジアンマフィアも交えての大混戦に! 騒動の中心にいながら動くと撃たれるのでじっとしているしかないシックスの「苦境」が笑える。一人の中国人を捜して救いだし米国に送り届けるという任務はどんどん複雑で困難になるし、シックスにはその他にやり遂げなくてはならない事があるし、一体この先どうなることやら。
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女性が男性からは同等とはみなされず「二級市民」扱いされているとハッキリ書かれていて溜飲が下がった。これ、男性に面と向かって言うと大抵「そんな事ない!」とぶち切れられるのね。男性ご本人達は確かに「差別してる」つもりはないのだろう。それ(差別)が生まれた時から身に染みついていて気づきもしないのだから。しかし73年と75年生まれの著者達にそんなにも「女らしさ」の押しつけがあったとは意外である。ウーマンリブとか新しい女性像とか出てきてた時代のはずなのに。女性の権利が少しずつ拡大してるとはいえ、周知徹底はまだまだだ
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日頃抱いていた感想が視聴者共通のものと判明してニンマリしたり疑問が解けて大きく肯いたり♪ファン同士でお喋りしてるような感覚で楽しかった。イラストも繊細で美しい上に似顔はしっかり似てるのが嬉しい。「3話まで面白くない説」に激しく同意。初回でやめた作品昔は結構あったのよ。でもその後からぐんと面白くなると知ってショック。辛抱が足りなかったか。本書は『イカゲーム』が一世を風靡する前の出版なのでイ・ジョンジェ様の扱いが冷たい。昔のスター、おじさん枠なのだ。若手の顔天才達に熱がこもるのは分かるがおじ様達だって美形よ!
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ネタバレこの巻で6を苦しめてきた「目撃次第射殺」の謎は解決。最初から引っ張ってきただけに、大した事なかったらどうしようという不安が読者にはあったわけだが、充分納得のいくレベルで大満足。デニーはざまあみろとしか言いようのない最期を遂げたし、最初はワンマンアーミーだった6にも何となく仲間はできたし、父親との関係も見直せたしでとりあえずは大団円。気になるのは作者がこの謎をどの段階で考えついたか。当初は違ったと思うんだよね。伏線をいきなり破棄したくだりがあったから。きっと書く内に最高の「謎」を思いついたのよね。お疲れ様!
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なんとこの巻からスーザン登場!まあ『グレイマン』に出てきたのとは名前が同じだけで完全に別キャラなんだけど。ジェントリー(シックス)はスマホを使いこなしウーバーまで呼んでいる。さすが順応が早い。異国では孤独に耐えていた彼だが、故国に帰って里心がついたのか店員との何て事のないやりとりに感情を深く揺さぶられるシーンがある。今までどれだけの辛さを我慢していたのだろう?彼の人間性に触れられる名場面だ。もちろんそれを「恩義」に感じたせいでその後避けられたはずのトラブルに真っ向飛び込んでいくのだが。損な性格だよシックス
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2014年出版でスマホにドローンに監視カメラと道具立てが現在とほぼ同じになった。顔認証や歩容で個人を特定するシステムも発達し、周囲に溶け込むのが人一倍優れたグレイマンといえど仕事がやりづらい世の中が到来している。2016年の映画『ジェイソン・ボーン』でボーンが砂漠の近辺でその日暮らしに近い生活を送っている描写があったが、本書を読んでその理由がよ~く分かった。シックスはボーンの後に養成されるようになった人間兵器みたいな感じだ。洗脳ではなく、個人の精神的な特性を利用して。肉体も心もズタボロにされる6が可哀想。
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前作から感じていたのよ、この主人公、似た人知ってるって。本作読んではっきりしたわ。不運で、不撓不屈で、優柔不断で、そして愛する女性からは神の使いと呼ばれたのは犬神明じゃないですか。シックスってやることなすことアダルトウルフガイにそっくりなんだ!いや、外見はジャン・ポール・ベルモンドじゃなくてライアン・ゴズリングだけど(たぶん)。ただ一つ違うのは満月の狼男は不死身だけどシックスはそうじゃないってこと。毎度の満身創痍に加え今度は鰐との死闘+拷問だよ。どうやって生き延びてるんだよ。実はやっぱり人間じゃないのかも
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彫刻に特化した簡略な美術史ってそういえば見た事ないな、と有り難く読んだ。古代ギリシアの彫刻はローマの美術館で所狭しと並べられているのを丸一日ヨダレ垂らさんばかりに見ていた事がある。実はレリーフも多いんだけど、本書ではその辺はスルー。白い石の彫刻を見るために必要なのは陰なんですが。鋳造の過程を説明する際も挿絵の陰影が雑なせいで凹凸が分かりづらかった。面白かったのは現代彫刻の発展が自動車産業のそれと密接に結びついているという視点。溶接が新しい彫刻作品を生み出したと。昔から技術と美術は深く結びついているんだね。
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2冊目にしてようやく『グレイマン』に出てきたシエラ・シックスやデニー・カーマイケル等の名前が出そろった。映画ではシックスと呼ばれていたが本では任務遂行中のコードネームに限られているようだ。しかしシックス、不運にかけては『ダイ・ハード』のマクレーン以上だ。本書では災厄の女神の如き美人と遭遇したことで不必要なトラブルに自ら踏み込んでいくし。バカだろ、あんた。まあしかし、この手の小説の主人公としては至極真っ当な道を歩んでいるというべきか。舞台はスーダンだがそこで繰り広げられるのは超大国の政治駆け引き。面白かった
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本書の冒頭を読んで今更ながら自分の恋愛観が恥ずかしい程歌謡曲(の歌詞)の影響下にある事に気づき絶望に駆られた。子どもの頃に美しいメロディーと共に心に入り込まれたら自我を形成する一部になるのは仕方ないが、それに気づかないまま人生送り無駄に縛られてきたのかと思うとガックリくる。それはさておき批評や評論を生業とする人は根っからの皮肉屋ではないかと改めて思った。物事をわざわざ側面から見、捻った解釈を与え、意地悪な名付けをし、無関係と思われる事象を結びつける。その視点にはっとし、文章にニヤリともするが、最後は疲れた
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韓ドラを楽しむために現在の兵役がどんなものかざっと把握するにはピッタリな本。『サム・マイウェイ』で仕事でも兵役でも先輩風吹かす上司に影で主人公が「俺は兵長だぞ」と言ってたが、兵長は兵役を勤め上げた者が最後に就く階級なのだ。徴兵検査で1,2,3級までが軍務につくか志願と専攻によって義務警察となる。4級は軍務につけず補充役として社会服務要員となるそうだ。また脱走兵が皆制服姿なのは、休日や休暇の外出時は軍服を着るのが規則だから。陸軍と海兵隊の徴兵期間は21ヶ月で最短、海軍23、空軍24ヶ月。新兵訓練は5週間。
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宝石についても指輪の歴史についても学べる良い本。国立科学博物館の特別展「宝石 地球が生み出すキセキ」の展示指輪が全点掲載されているそうだ。写真の指輪は当然拡大されているので、肉眼では分からない細かい部分まで見てとれるのがよい。ダイヤモンドのカットの違いまで簡単に見分けられ、その時代の技術を知る事ができる。3DのVR技術がもっと進歩したら、本を開けば紹介されている指輪が立体となって立ち上がり、原寸で、或いは何倍にも拡大された形であらゆる方向から眺められるようになるのだろうか。指にはめてみた感じとか確かめたい
が「ナイス!」と言っています。
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映画館で見た『グレイマン』があまりに面白かったので、原作があると知ってすぐさま読む事に。原書は2009年の出版だが、女性キャラが殆どいなかったり「ホモ」を蔑んだりと時代の隔たりを感じる。とはいえ情報部のお偉方や実戦部隊に女性はいない方が普通だよなとも思う。映画に出てくる女性キャラは魅力的だがポリコレ修正の結果なのは明白だし。原作の反映は”各国の暗殺団が賞金首のグレイマンを狙ってバトル””クライマックスの舞台は城”と「このままだと失血死する」の台詞ぐらい。原作の何が凄いって、グレイマンの怪我っぷり。不死身か
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/01/21(2532日経過)
記録初日
2018/01/05(2548日経過)
読んだ本
619冊(1日平均0.24冊)
読んだページ
191438ページ(1日平均75ページ)
感想・レビュー
611件(投稿率98.7%)
本棚
77棚
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