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2022年9月の読書メーターまとめ

paxomnibus
読んだ本
8
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3095ページ
感想・レビュー
8
ナイス
81ナイス

2022年9月に読んだ本
8

2022年9月のお気に入り登録
1

  • 蝉の一生

2022年9月のお気に入られ登録
1

  • kokada_jnet

2022年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

paxomnibus
ネタバレ行きがかりでユーロポールの女性と人身売買組織を追うハメになったシックス。彼の仕事が「拉致して殴って知ってることを吐かせる」と端的に表現されてて笑える。そんな彼が頭脳を使って敵の情報を得る相棒の彼女にすっかり感心するのが微笑ましい。「女のくせに」とか無駄に嫉妬しないのがシックスの良い所。さらにクライマックスではこれまでずっと虐げられるか守られるかの受け身だった女性達が自ら銃を取って戦う宣言をする。細かい点まで作者の神経が行き届いていて嬉しい。物語は映画の「96時間」から「バトルシップ」へと移行する胸熱展開!
が「ナイス!」と言っています。

2022年9月の感想・レビュー一覧
8

paxomnibus
私が子どもの頃はこういう内容は学習雑誌の付録とか特集記事、もしくはサイドや下の余白に「ミニ知識」として掲載されていたものだ。子どもの頃はそれらを切っ掛けに様々な本を読み、自分の知らない世界の扉を叩いて回ったものだ。マンガ以外の子ども雑誌が廃れた今、現在の子ども達はそういう雑学に接する機会を何で得ているのだろう? 本書がその答えの一つなのかもしれない。
が「ナイス!」と言っています。
paxomnibus
ヤクザの行動形態がグレイマンと共通するものがあっておかしかった。待ち合わせ場所は下見しておくとか、高層階からエレベーターで降りてくるとセキュリティチェックでバレて一階で待ち伏せされる可能性があるとか。ヤクザは戦後、戦勝国である中国系や韓国系の人達から身を守る自警団が元で、被差別部落出身者の人が多く、氏素性を明かしたら働けないから本名とは異なる稼業名で自己紹介的な口上があったというのに『寅さん』を、その後のひどい差別のせいで在日韓国人のヤクザが爆発的に増えたという箇所では『ただ悪より救いたまえ』を思い出した
が「ナイス!」と言っています。
paxomnibus
ネタバレ本巻の白眉はゾーヤとシックスの再会シーン。直前まで塗りの粗い壁で頬に擦り傷作りながら「会計士にでもなればよかった」とぼやいていたのにゾーヤが危機と見ると全身全力で(病気なのに)渦中に飛び込むシックス。信じられない状況でもシックスを見かけた瞬間、彼が命がけで自分を助けに来たと即座に理解するゾーヤ。この時間に無駄のない所が二人が運命の恋人たる所以だと思いましたわ。それはおいても様々な組織の四つ巴となる本作はシリーズ最高傑作だと思う。国際関係も、結局は中心にいる誰か個人の欲が原因というシリーズ共通のテーマが明確
が「ナイス!」と言っています。
paxomnibus
失血死寸前まで刺され、頭陀袋同然まで殴られ、感電死直前まで拷問され、骨折も完治しないまま任務に狩り出されるグレイマン、次の危機は感染症!生き延びるためには二週間の抗生剤点滴が必須なのに彼を敵地に赴かせるハンリーの非情さは噴飯もの。ふらふらしながらも命令に従ってヴェネズエラに行くシックス。そこで明かになったのはシリーズの最初の方で出てきたウェブカメラを利用した顔認証システムに様々な局の情報部員の全テータが入力された事。つまりスパイ達は顔を知られ、さらにウェブカメラがある所どこでも所在地がバレてしまう危機に!
が「ナイス!」と言っています。
paxomnibus
ネタバレ行きがかりでユーロポールの女性と人身売買組織を追うハメになったシックス。彼の仕事が「拉致して殴って知ってることを吐かせる」と端的に表現されてて笑える。そんな彼が頭脳を使って敵の情報を得る相棒の彼女にすっかり感心するのが微笑ましい。「女のくせに」とか無駄に嫉妬しないのがシックスの良い所。さらにクライマックスではこれまでずっと虐げられるか守られるかの受け身だった女性達が自ら銃を取って戦う宣言をする。細かい点まで作者の神経が行き届いていて嬉しい。物語は映画の「96時間」から「バトルシップ」へと移行する胸熱展開!
が「ナイス!」と言っています。
paxomnibus
ネタバレ本書には珍しくシックスの一人称パートがある。それは恐らく彼のこの台詞をより強く印象づけるためだろう。以下抜粋「こういうことを何年もやって、学んだことがある。罪の意識がなかったら、人間は変われない。罪悪感は善行の原動力になる。正しいことをやろうとする。あるいは、自分を縛る力になる。自分を正当化するために善悪の観念を捨ててしまう。(中略)罪悪感のために邪悪な領域に閉じ込められるか、それとも善行に駆り立てられるかを左右するのは、自分の心のなかの力だ。心の中の道義のコンパスだ」著者が伝えたい事がここに凝縮している
が「ナイス!」と言っています。
paxomnibus
ネタバレスーザン、常日頃「殺してやりたい」と思っていたのが愚痴ではなくて本気だったとは!「暗殺者」シリーズは登場人物が多いけれど皆きちんと書き分けられていて配置の妙があるけれど、ここでスーザンがそう出るとは思わなかった。意外性という意味では最高かも。彼女の動き一つでオセロのようにコマがほとんどひっくり返って黒になり、次はまた盤が一面の白へ豪快に変わったのを見たような気がした。このスーザン、実はアメリカ男が嫌う「仕事ができて野心的で様々な規則を押しつけてきて、従わない者は糺弾するか陥れる」女の典型的なタイプなのよね
が「ナイス!」と言っています。
paxomnibus
ネタバレ本作は英国が舞台。ロシア人がロンドンの一等地を買い占めた経緯が書かれている。実は裏でクレムリンが糸を引いていて資金が還流してる等、真偽はともかく映画的にはいろいろ納得(『ロックンローラ』等)。生物兵器の阻止では『アンロック/陰謀のコード』が念頭に。前々作でシックスと絆を結んだゾーヤが再登場し、彼女の過去が明らかになる。それが本筋に絡んでくるのだからよくできたストーリーですよ。作者はいつからその構想を抱いていたのかつくづく感心してしまう。北朝鮮のスパイ活動にからんで日本も出てきたけれど、単に通過点でガッカリ
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/01/21(2490日経過)
記録初日
2018/01/05(2506日経過)
読んだ本
619冊(1日平均0.25冊)
読んだページ
191438ページ(1日平均76ページ)
感想・レビュー
611件(投稿率98.7%)
本棚
77棚
外部サイト
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