定義付けされた『ホストの頭の中で広がる世界』。上巻同様、1人1人の過去や心の内をつまびらかに解き『ホスト』と『この世界』を解明していく。 最後は『あぁ、なるほど・・』が6割と『やはり・・』が3割、残りの1割は『ちょっと強引だなぁ』かな。けれど第19章とエピローグで、各々の今の気持ちやその後が描かれ、あんなに苦しく不安な時間を過ごしたみんなが、ただの仲良しではなく、繋がった仲間になったことが光明で救われる。 全体的に昨今の辻村深月作品よりコンプレックスねっとり度は、チラホラしつつ若干低め・・かと思います。

読んでる途中も読了後も、あれ？がたくさん。例えばside Bの『たっくん』の性格。彼女が出来るとそんなに自信がつく？ちょっとオラってない？とか。そもそも『夕樹』で『たっくん』は強引過ぎない？とか。また殴ってしまう話のくだり。いくつかのあれ？をそのまま、最後に秋物語からの辰也。何がおかしいのは決定で。それを再考しての再読・・そうか、そういうことか・・と。頭の中で組み立て直すも、そもそもside Aに登場しない人がside Bに出てくるのはあり？等モヤりましたが、面白く読了。『たっくん』は他に数人はいるかも。

定義付けされた『ホストの頭の中で広がる世界』。上巻同様、1人1人の過去や心の内をつまびらかに解き『ホスト』と『この世界』を解明していく。 最後は『あぁ、なるほど・・』が6割と『やはり・・』が3割、残りの1割は『ちょっと強引だなぁ』かな。けれど第19章とエピローグで、各々の今の気持ちやその後が描かれ、あんなに苦しく不安な時間を過ごしたみんなが、ただの仲良しではなく、繋がった仲間になったことが光明で救われる。 全体的に昨今の辻村深月作品よりコンプレックスねっとり度は、チラホラしつつ若干低め・・かと思います。

知人からの貸与本。なかなかボリューミーな上下巻と一緒に『ロードムービー』も借りて、こちらを先に読んでしまい（ロードムービーの方が薄いから・・）軽く詰られてしまった。 センター試験を控えたある雪の日、登校した8人以外、他に誰も来ない学校。さらに校内に閉じ込められ、数ヶ月前に自殺したクラスメイトが思い出せずにいるところから始まる。 ロードムービーを読んでいるので、この人はこれ・あの人はこうだった・・とイメージしつつ、この違和感は後に解明される？キーパーソン？・・と深読みし過ぎないようにして下巻へ・・。

冷たい校舎～が未読なことに後悔中。 男の子は、どうしてこうもプライドの塊りで素直じゃないのかと最後の4話目を鼻をすすりながら読みました。みーちゃんに全身で甘えていることに気付き、反省して成長していく様に涙しました。 2話・3話は実は繋がりがあることに気付き、興奮して私の中で勝手に『その後東大に合格して先生と晴れてお付き合い』というストーリーを妄想・・。 どの話も頼りになる誰かは、心に何かを抱えているんだろうな・・優しさや強さは悲しんだ過去があるからなんだろうな・・と思いました。冷たい校舎～を早く読みたい！