ミステリーでもあり、群像劇でもあり、それだけじゃない痛快で爽快で壮大なスケールのエンタメで最高でした！　ケネディ暗殺事件を日本版に置き換えて、伊坂流に味付けしたようなので、『これは現実的にあり得ないだろ』と『本当に起きたとしたら怖すぎるかも』の塩梅が丁度良く、リアルとフィクションがいいバランスで、ハラハラしながら読みました。過去と現在の時空を行き来しながらそれぞれの登場人物の個性もしっかり格好良く描かれていて素敵でした。『これも伏線だったの！？』と思う程の回収も面白かったし、最後の終わり方も良かったです。

ミステリーでもあり、群像劇でもあり、それだけじゃない痛快で爽快で壮大なスケールのエンタメで最高でした！　ケネディ暗殺事件を日本版に置き換えて、伊坂流に味付けしたようなので、『これは現実的にあり得ないだろ』と『本当に起きたとしたら怖すぎるかも』の塩梅が丁度良く、リアルとフィクションがいいバランスで、ハラハラしながら読みました。過去と現在の時空を行き来しながらそれぞれの登場人物の個性もしっかり格好良く描かれていて素敵でした。『これも伏線だったの！？』と思う程の回収も面白かったし、最後の終わり方も良かったです。

『屍人荘の殺人』では早々に退場し活躍の場がなく消化不良気味だったので、明智さんをメインにした短編と聞いてすぐ手に取りました。大学のサークルの盗難事件、商店街でのある噂、試験問題漏洩事件など、日常のミステリーに明智さんが挑む・・・といっても、まだまだ名探偵には程遠く、荒削りで、危なっかしく、失敗もしつつも、探偵への情熱は人一倍強く、どこか憎めない人間味のあるキャラが素敵です。トリックも練られていて面白かったし、今後の明智シリーズにも期待したいですね。