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2024年10月の読書メーターまとめ

hayabusanotsuji
読んだ本
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感想・レビュー
4
ナイス
24ナイス

2024年10月に読んだ本
4

2024年10月のお気に入り登録
1

  • Genei-John

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

hayabusanotsuji
両親を殺された小学生の少女が、幽霊になった「完全犯罪請負人」に復讐を依頼する……といった内容のパズラー。多重解決の構成を取り、解決するごとにより悍ましい真相が顕になる……のだが、n番底の底が割れてもより「堕ちた」感じがしないのは、この作者の才覚であり、筋回しの妙なんだろうな。主人公の1人を少女としたことで、ストーリーに無理なく成長小説の性格を与えられているが、この点が帯にもある結果としての「爽快さ」を実装できた要因かと。文章が平易で読み進めやすいこともあり、広くオススメできる快作。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
4

hayabusanotsuji
単行本で刊行されたときから読みたかった「落合中日」を巡るドキュメント。各章視点人物となる選手がいて、かつ記者である著者からの視点も含め「落合博満」という人物を活写していく。憎らしいほど強かった落合中日は、いかにして生ったのか。様々に視点人物がいつつも、落合中日の一つの結実のように描かれる荒木雅博の章、あとは「あの試合」の岩瀬仁紀の描写がクライマックス。今はYouTubeなどで、それこそ落合についても素顔に近い姿を見掛けるが、荒木も岩瀬も、それこそ落合すらも本書に描かれる姿は何とも腑に落ちる。
が「ナイス!」と言っています。
hayabusanotsuji
ネタバレ准男爵令嬢と吟遊詩人との間の不義の子として生まれた三つ子。彼らは立身出世をし世の中を見返すべく城持ちになろうと奮闘する。その甲斐あって三つ子が任された城に、実の父親である吟遊詩人が訪れたとき悲劇が起こる……といった内容のパズラー。これもまた多重解決もの。但し、n番底という印象はなく、どちらかといえば真相の更に奥にまた真相がある、といった感じ。底が割れ世界が変貌するイメージにならないのは、この作者の筆致が端正なためかと。作品の骨格は大きくないが、18世紀末の欧州の雰囲気をきちんと創出しているあたりも好感。
が「ナイス!」と言っています。
hayabusanotsuji
両親を殺された小学生の少女が、幽霊になった「完全犯罪請負人」に復讐を依頼する……といった内容のパズラー。多重解決の構成を取り、解決するごとにより悍ましい真相が顕になる……のだが、n番底の底が割れてもより「堕ちた」感じがしないのは、この作者の才覚であり、筋回しの妙なんだろうな。主人公の1人を少女としたことで、ストーリーに無理なく成長小説の性格を与えられているが、この点が帯にもある結果としての「爽快さ」を実装できた要因かと。文章が平易で読み進めやすいこともあり、広くオススメできる快作。
が「ナイス!」と言っています。
hayabusanotsuji
ネタバレノンシリーズの短編集。非常に面白い。夢中になって読みました。多重解決という名のn番底。真相が明らかになるごとにより事態が悲惨になるというのは、この作者の人間観や世界観に由来するものかと。ただ、好きか嫌いかの話になると、あまり得意ではない。解決の先には光があると思いたいからね。そう、面白いことと下衆であることはまったく並び立つのです。その意味で、「奈々子の中で死んだ男」は中盤大笑いしながら読みましたが、やはり好きではない。でも、「天使と怪物」はとても好きだなあ。どちらに振れるか、なかなかに手を出しづらい。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/03/20(2440日経過)
記録初日
2018/04/20(2409日経過)
読んだ本
54冊(1日平均0.02冊)
読んだページ
19705ページ(1日平均8ページ)
感想・レビュー
39件(投稿率72.2%)
本棚
0棚
性別
年齢
45歳
血液型
A型
現住所
東京都
外部サイト
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