ネタバレ赤い月に囚われている朝倉満と天才的な嗅覚を持つ小川朔。飲食店で働く満が店長に嫌味を言われてる所に新城が助け船の様に「さっさと飯持って来い」と言われる。そこで突然 朔からうちで働くといいとスカウトされる。不思議な山奥の館。オーダーメイドの香水を依頼する人々の裡にある人間模様。物語が進むにつれ朔が何故満を誘ったのかが明かされる。名前がいい。朔は新月。満は満月。2人は裏と表。満が背負ってきた罪と真実。月はただ満を見ていた。破滅に向かっていると思ったが美しい余韻の残るラストは秀逸。五感を研ぎ澄まされる圧巻の物語

ネタバレ冒頭の魚釣りをしている人と溺れた子どもを観察している謎の人。カリスマ美容師の小田嶋が取り調べを受ける。回想で捜査の経緯が明かされる物語。 香山刑事は取り調べ室で状況証拠を揃え犯人を追い詰める。薄い本にしては読みづらかった。 香山刑事が凄いらしいがその人を尊敬する増岡刑事もあまり魅力を感じなかった。

ネタバレ都内無差別連続殺人事件。ライターの坂本はこの事件に関係していると思える女性を取材する。彼女はマレ様にお願いしたら、皆死ぬ。次は私だと救いを求め記者に言った別れ際爆発した様に死ぬ。一瞬 エレファントヘッドですか？と思った。川島希彦の章で苛めの話とどう繋がるのかと思ったが成る程。ダミアンです。 ラストは白石の優しさに救われた。安堵も束の間。悪魔の戯言を信じてはいけません。 Maleficos:ラテン語 意味:男性複数形容詞 妖術師 川島の中学編で行方が分からなかった井坂卓也。ラストのスマホの画面でゾッとした

ネタバレ死んだ人の跡地を悼む為巡礼している坂築静人。刺激の強い記事を求める週刊誌記者の蒔野。末期癌の巡子。夫を殺害してしまった倖世。三人の視点から静人が何故悼むのか輪郭が明かされる話だった。 倖世が静人の伴走者になってからは会話が何やら死者である者も加わり何処まで正気か宗教めいてくる。多くの死に触れ希死念慮になった彼を救った母親の言葉。とどのつまり死が恐いのは忘却される事。しかし誰かの心にひとつでも生きた証を刻まれる事で魂の救いがあるって事？母親の死に目に会わず何が悼む人だよの突っ込み所はある

ネタバレ週刊誌記者の今井柊志。献本の中で惹かれる表紙で手にとり読み驚愕する。それは柊志の過去の出来事が酷似した内容だった。作家の情報は殆どなく著者を捜そうとする。同時に柊志の周辺に脅迫めいた電話や手紙が届く。兄が犯したリンチ殺人事件。暴かれたくない過去に向き合う。作中小説でほぼ真相を語っていた。しかし僅な嘘を忍ばせた。嘘の違和感を突き詰める終盤からは一気読み。些細な事からの虐め。子供の貧困。懸命に生きていた小代子が不憫でならない。ラストは2人が切望した『境界線の少ない世界』に梨七と二神が居て赦しの光があった

ネタバレ絵が本当に美しい。 先月から連載再開してカラー表紙の美しさに思わず切り取って額縁に入れたよ笑。 今回は琥珀の両親との確執が少しだけ分かり、琥珀の心に寄り添う宵ちゃんがすごく良かった。 主人公だからこの2人の話もいいけど 私が今気になっているのは桑原とのばらの恋の行方です。 のばらが可愛い。クワは天然。この2人がどうなるのか楽しみです。

ネタバレ赤い月に囚われている朝倉満と天才的な嗅覚を持つ小川朔。飲食店で働く満が店長に嫌味を言われてる所に新城が助け船の様に「さっさと飯持って来い」と言われる。そこで突然 朔からうちで働くといいとスカウトされる。不思議な山奥の館。オーダーメイドの香水を依頼する人々の裡にある人間模様。物語が進むにつれ朔が何故満を誘ったのかが明かされる。名前がいい。朔は新月。満は満月。2人は裏と表。満が背負ってきた罪と真実。月はただ満を見ていた。破滅に向かっていると思ったが美しい余韻の残るラストは秀逸。五感を研ぎ澄まされる圧巻の物語

ネタバレ不気味な短編連作。 聖書のような死人の復活はかなりグロテスクだった。 久根ニコライは神の遣いだったのか？ 読んでいて頭がくらくらしてきた。

ネタバレ6話の短編。1話 養子の子どもを育てた老夫婦。妻に先だたれ成人した息子に自分の本当の親は誰なのか？明かされた真実。途中まで良い話かと思ったがそんな訳ない。暗い結末。2話 妻の思う通りふるまったのにまさかの離婚を突きつけられ、愛はあったのか？ 3話 不具な立場の三人が詐欺まがいの融資を受け金を手に入れる。そこへ税務調査が来る。詐欺が詐欺を呼ぶ騙し勝つのはどっちか？ ４話 借金逃れの偽認知症を演じるが…これが一番怖かった。ラスト 絵に魅せられ狂気の行動をとる学芸員。 全話 暗い底へ。読み応えのある話だった。