生物学が御専門の著者による解説。ずっと不思議だった。紫式部は何を伝えたいのだろう？「死んでお詫びするのか仏の声を聴くか」を源氏物語の本筋と捉え描き出す世界観は大変面白い。そしてここにも登場するエントロピー。今、熱力学流行中？「志が高く気高い」と賛美されるのは玉鬘と浮舟。紫の上でも藤壺でもない。特に、自殺から救助されるも仏門に入る浮舟の心情を思うと胸が締め付けられる。拒んでも抗えない程の魅力を持つ光源氏。翻弄されるた女人たちの苦しみ。そして、繰り返されるモチーフに着目しながら、源氏物語を読み返すのも良いかも

生物学が御専門の著者による解説。ずっと不思議だった。紫式部は何を伝えたいのだろう？「死んでお詫びするのか仏の声を聴くか」を源氏物語の本筋と捉え描き出す世界観は大変面白い。そしてここにも登場するエントロピー。今、熱力学流行中？「志が高く気高い」と賛美されるのは玉鬘と浮舟。紫の上でも藤壺でもない。特に、自殺から救助されるも仏門に入る浮舟の心情を思うと胸が締め付けられる。拒んでも抗えない程の魅力を持つ光源氏。翻弄されるた女人たちの苦しみ。そして、繰り返されるモチーフに着目しながら、源氏物語を読み返すのも良いかも