遭難ルポシリーズの「単独行」版。原因は道迷い、滑落、熱中症など。直前まで自由を満喫して山を楽しんでいたのが、ほんのちょっとしたはずみで地獄に急転する。携帯の電波が届かない山奥で、ひとり行動不能に陥ったときの絶望感は容易に想像できる。手に汗握るどころではなく、気分が悪くなるような生々しい事例もあるが、いずれも生還例なのが救い。日常のリスクマネジメントに活かすべき教訓も得られる。

漫画『ブラック・ジャック』に出てくる名セリフを切り取って、その背景とともに、コトバの意図するところを解説する語録集。各エピソードを振り返るのは楽しいが、解説の論調も昭和の少年雑誌ばりに漫画チックなのは御愛嬌。子ども向けに書かれたものなのかな。

遭難ルポシリーズの「単独行」版。原因は道迷い、滑落、熱中症など。直前まで自由を満喫して山を楽しんでいたのが、ほんのちょっとしたはずみで地獄に急転する。携帯の電波が届かない山奥で、ひとり行動不能に陥ったときの絶望感は容易に想像できる。手に汗握るどころではなく、気分が悪くなるような生々しい事例もあるが、いずれも生還例なのが救い。日常のリスクマネジメントに活かすべき教訓も得られる。

自伝的エッセイ。蛭子さん67歳。啓発本のような体裁と説諭的な自分語りが鼻につく（笑）。他人に迷惑をかけないという信念から自己の領域を堅持し、集団の一員となることで隠れ蓑を拵える一方で、人並み以上の評価願望を抱く生き方は清々しいほど身勝手。他者からみれば、それこそ自身が忌み嫌う強烈な自己主張なのである。自身の死をひどく恐れているようだが、恍惚の人となった昨今の姿をYouTubeで拝見し、つくづく幸せな人だと羨望する。