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2024年8月の読書メーターまとめ

ダイナマイトダディ❨DD❩
読んだ本
7
読んだページ
2336ページ
感想・レビュー
7
ナイス
391ナイス

2024年8月に読んだ本
7

2024年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ダイナマイトダディ❨DD❩
ネタバレ初読。図書館本。連作短編集。かつて伝説の雀鬼は言った。勝ちたいは欲望、負けないは本能。欲望を削ぎ落とし、本能を研ぎ澄ませることが負けない技術だと。そこには勝負師としての居住まいや雰囲気が漂うのだけれど、そんなものとは無縁に我が道を行くのが射守矢真兎。若干一年の女子高生。しかしのほほんとした裏には、緻密な計算と観察、洞察力で裏の裏のそのまた裏を行く深謀遠慮の顔を持つ。その嗅覚たるや。そして1人称の語り手を変えていくことで、ゲームの裏の心理戦を垣間見せる。ラストの収まりもよく、なるほどこれは傑作だ。
が「ナイス!」と言っています。

2024年8月にナイスが最も多かったつぶやき

ダイナマイトダディ❨DD❩

特にスピノザと一之輔師匠が印象的だった7月。そして自主的夏フェス絶賛開催中。まだまだ夏のうちに読みたい本が文字通り山積みだけれど、地元の小さな図書館には話題作がさりげなく置かれたりしていて嬉しくもあり、悩ましくもあり。オリンピックも気になるしー。 2024年7月の読書メーター 読んだ本の数:9冊 読んだページ数:2898ページ ナイス数:435ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/870086/summary/monthly/2024/7

が「ナイス!」と言っています。

2024年8月の感想・レビュー一覧
7

ダイナマイトダディ❨DD❩
ネタバレ初読。自分は本当はこんな風に感じていたんだ。あの人はこんなことを考えていたんだ。心の内に隠されていたはずの思いに気付かされてしまった。そして、生活様式や価値観までも変わってしまった。そんなコロナ禍での学生たちの想い。人の心の襞までも汲み取り言葉に変え、文章という詩にのせて物語を奏でる、辻村さんだからこその作品だと思う。一度しかない学生生活。それがコロナにより一変してしまった、その想いはいかばかりか。それでも諦めない思いや秘めた熱さが、彼ら彼女達の夏を変えた。想いが一つになった時、奇跡は生まれる。最高だ。
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ダイナマイトダディ❨DD❩
ネタバレ初読。人は、男に生まれるのではない。男になるのだ。そう、これは3人の少年たちが男になるまでの物語。ナイトに憧れた少年達は、一夏の得難い体験を経て、本物の騎士になった。最後までハラハラさせられたけれど、彼ら彼女たちと過ごした夏は、忘れ難いものになった。人の気持ちは伝播する。憎しみは憎しみを、喜びは喜びを、感動は感動を生む。彼らは誰に教えられるでもなく(強いて言えば壬生紀子か)、自らその真実に気付く。言葉ではなく、行動で示すことの大切さを学ぶ。そして、真の勇気を知る。そんな彼ら彼女は最高に輝いていた。
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ダイナマイトダディ❨DD❩
ネタバレ初読。図書館本。連作短編集。かつて伝説の雀鬼は言った。勝ちたいは欲望、負けないは本能。欲望を削ぎ落とし、本能を研ぎ澄ませることが負けない技術だと。そこには勝負師としての居住まいや雰囲気が漂うのだけれど、そんなものとは無縁に我が道を行くのが射守矢真兎。若干一年の女子高生。しかしのほほんとした裏には、緻密な計算と観察、洞察力で裏の裏のそのまた裏を行く深謀遠慮の顔を持つ。その嗅覚たるや。そして1人称の語り手を変えていくことで、ゲームの裏の心理戦を垣間見せる。ラストの収まりもよく、なるほどこれは傑作だ。
が「ナイス!」と言っています。
ダイナマイトダディ❨DD❩
ネタバレ初読。図書館本。悪党には悪党なりの、極道には極道なりの、半端者には半端者なりの理屈があって、それをすべて飲み込んで、さらに非日常たるハレの舞台に変えてしまうのがプリズンホテルなのだろう。それはつまり人生そのものとも言える。これ以上大変なことは起こらないだろうと思い、願っているのだけれど、決してそうはならない。前作以上の賑やかさや不穏さ(笑)を醸し出しつつ、一泊二日に凝縮された物語が進む。桜の代紋と桜田門て…そりゃコトがすんなり収まる筈もなく。しかし収束していくエンディングはお見事でした。これは愛だね。
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ダイナマイトダディ❨DD❩
ネタバレ初読。著者は2作品目だけど、エッセイは初。表紙とタイトルで手に取った。夏に読もう!と思っていたけれど、季節感はさほど関係なく。色々あった最近、深い感想を求められない(と思っている)エッセイは、肩に力を入れずに読めてホッとできる。燃え殻さん独特の力の抜け加減というか、さらりとした物言いになんか救われる。考えるとエッセイって難しい。考えとまでは行かない何となく感じたことを言葉、文章にする訳で、その感覚的な部分をどう伝えるかが難しいと思うのだけれど、その塩梅が絶妙で、スッと心に入ってくる。それがいい。
が「ナイス!」と言っています。
ダイナマイトダディ❨DD❩
ネタバレ初読。図書館本。故あって父が緊急入院。退院後も介護が必要になると医師に宣言され、そんな時図書館で偶然見かけて慌てて手に取った。正直、こうなってからでは遅いと思うこともある。が、何をしなくてはいけないのかを整理できたり、心構えができたりと参考にはなった。介護の基本をあまりにも知らなすぎた。身体的な面+認知能力。うーん…。お金の面まで考えると頭が痛いけれど、一つずつやっていくしかないよね。自分に合うところを拾いながら読むのでもいいのではないかな。親の介護は突然に。いや、ホントに。小田和正ではないけれど。
が「ナイス!」と言っています。
ダイナマイトダディ❨DD❩
ネタバレ初読。図書館本。いかん、2作目から読んでしまった、と思ったけれど特に問題なかった。1枚の栞をきっかけに、事がここまで大きくなるなんて。トリカブトを封じ込めた栞は、2人の女子高生の「切り札」だった。誰も知る筈のない秘密がどうやって漏れ、栞のコピーを生んだのか。どこまで広まってしまったのか。深く、静かに物語は進んでいく。思えば切り札とは、相手をどうこうできると言うよりも、自分自身の運命を自分で決めることができることにある気がしてならない。少しずつ真相に近づき、回収される伏線。これぞ米澤マジックか。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/05/11(2477日経過)
記録初日
2017/11/06(2663日経過)
読んだ本
821冊(1日平均0.31冊)
読んだページ
266722ページ(1日平均100ページ)
感想・レビュー
821件(投稿率100.0%)
本棚
13棚
性別
血液型
A型
職業
専門職
現住所
神奈川県
自己紹介

基本、読書の記録用ですが、皆さまの感想なども参考にしつつ、視野を広げていきたいと思っています。ミステリ好きですが、色々読むようになりました。
原田マハさん大好き、村上春樹氏は心の故郷、ほむほむは心の友、ライガーは神。プロレス、ガンダムLOVE❤
読んだら必ず感想を書くこと (できる限り読後すぐのリアルタイムで)、感想は文字数制限内に収めることをマイルールとしています。

小さい頃はひとまねこざるが大好きでした。岩波のこどもの本シリーズがずらりと家にあったなぁ。その影響で本を読むことに目覚めたのかも。本だけは (漫画はダメ) 小遣いとは別に好きなだけ買ってよいと言われて育つ。

小学生時代に少年探偵団シリーズにはまり、📕を読み漁るようになる。その影響で、長いことミステリ中心の読書。中学時代は赤川次郎。高校時代に村上春樹氏に出会い衝撃を受ける❨初めて読んだ村上朝日堂ではまり、ほどなく発売されたノルウェイの森で完全にやられる❩。大学時代からしばらく海外ミステリにはまり、これでもかと読みまくる(キース・ピータースンの「幻の終わり」とピーター・ラヴゼイ「偽のデュー警部」、ウィリアム・アイリッシュの「幻の女」、ホームズ、ポアロ、フロストシリーズあたりが特に好き。モース主任警部シリーズもいい)。チャンドラーの影響でハードボイルドに傾倒した時期も。

読書好きが高じて、大学時代は横浜の有隣堂でバイトをする。しかし書店初心者だったので、配属は参考書・辞書売場(笑)。しかし社割ですべての本が一割引。天国だった。買いまくった。文庫の色カバーはグレー一択 (番号で選ぶなんて邪道だと未だに思っている。笑)。最近は国内回帰、でも色々読みたいと思う気持ちは変わらない。

2024年3月、再び海外ミステリブームが訪れつつある。
2024年8月、辻村深月さんとの相性の良さは運命ではないかと勝手に感じ始める( ´艸`)

辻村深月、森絵都、森見登美彦、三浦しをん、小川糸、瀬尾まいこ、大宮エリー、角田光代、群ようこ、垣谷美雨、三上延、津村記久子、小林由香、益田ミリ、上橋菜穂子、今村翔吾など、読メで出会えた素敵な方々。敬称略。

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