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2024年4月の読書メーターまとめ

クマシカ
読んだ本
8
読んだページ
1379ページ
感想・レビュー
8
ナイス
157ナイス

2024年4月に読んだ本
8

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2024年4月のお気に入られ登録
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  • tokotan

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

クマシカ
ネタバレ男性が男性を見て美しいと感じる部分が女性とは違っていて興味深かった。戦争でいつ死ぬかわからない状況で早く結婚して親を安心させ一人前になることがプレッシャーだった時代。戦争の只中とはいえ、本人は自身の苦悩の方が生きるか死ぬかの重要問題で、いっそのこと爆撃で死んでしまいたいと願う。他者から見られる自分と自分が見て評価している自身との乖離が大きく、女性と接していても空回りする。園子を世間体のために妻にせず、楽な方に行かなかったのは彼女への愛情かもしれない。世間一般とズレている苦しさはどの時代も同じだ。
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2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

クマシカ

バーネット作品をまとめて読むことが出来ました。手元に新しい本がなく、電子図書館で借りられるラインナップから選んでます。選択肢が少ないとアレコレ迷わずに読めて逆に助かってます。2024年3月の読書メーター 読んだ本の数:4冊 読んだページ数:1329ページ ナイス数:116ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/898246/summary/monthly/2024/3

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2024年4月の感想・レビュー一覧
8

クマシカ
自分が生きてきた時代平成。インターネットやスマホがない生活をもう思い出せない。9.11と3.11が一番印象深い。個人的には熊本地震も。この巻のあとにコロナやオリンピック延期、安倍元総理暗殺、統一教会問題に裏金問題が起きるとは…。非正規雇用の割合が増え、自己責任という言葉が頻繁に使われ、格差が広がった。格差は親子間で連鎖し、進学や就職にも影響する。首都圏一極集中も高まるばかり。親世代が手にした家や車に現役世代は届かない。SNSで他人との比較も容易になってしまった。
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クマシカ
戦後から昭和天皇が崩御するまでの昭和。戦後バラックや闇市からスタートしたボロボロの日本が世界二位の経済大国になり栄華をきわめた。戦後次々にアジア諸国と国交正常化するがいまだに戦争の暗い過去が尾を引いている。拝金主義に侵され環境破壊や過労死、過剰な競争など様々な問題が生まれた。昭和は長く、戦争もあればバブル経済もあり、価値観がガラリと変わり、日本という国が大きく変換した時代だった。
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クマシカ
涙なしに読めない巻。他の巻に比べ絵のリアルさも胸にくる。肥大化した大日本帝国はアジア各地で捕虜や現地人を強制労働させ虐殺だけでなく餓死・病死で多数が犠牲になった。国内では戦争一色になり国の犠牲にならなければ非国民と呼ばれた。圧倒的な力の差があったアメリカと物不足の中戦った若者たちは玉砕や特攻を命じられ散っていった。原爆の非人道性と衝撃の陰に隠れてしまうが、アジアで日本軍が行った蛮行を忘れてはならない。未熟な民主主義はあっという間に崩れてしまう、現代も安心してはならない。日中が再び争わないことを願う。
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クマシカ
ネタバレ男性が男性を見て美しいと感じる部分が女性とは違っていて興味深かった。戦争でいつ死ぬかわからない状況で早く結婚して親を安心させ一人前になることがプレッシャーだった時代。戦争の只中とはいえ、本人は自身の苦悩の方が生きるか死ぬかの重要問題で、いっそのこと爆撃で死んでしまいたいと願う。他者から見られる自分と自分が見て評価している自身との乖離が大きく、女性と接していても空回りする。園子を世間体のために妻にせず、楽な方に行かなかったのは彼女への愛情かもしれない。世間一般とズレている苦しさはどの時代も同じだ。
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クマシカ
短くも激動の大正時代。和洋折衷な暮らしはきらびやかで色褪せない。女性の活躍も進むが紡績工場などで酷使された女性たちも。女性の権利はまだまだ低くこの時代に男性や社会と戦った婦人たちに頭が下がる。第一次世界大戦により不穏な空気に包まれた国際社会の中で日本は中国での存在感を失わないため躍起になる。大震災と世界恐慌により余裕がなくなった日本はますます満州ビジネスに固執するようになった。治安維持法により政府批判が難しくなり、政府の一存で戦争に突き進める状態に…。戦争の帰結を知っているのでこの先を読むのが辛い。
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クマシカ
アジアでの存在感を強める日本。軍事力とともに技術も発展し大国と張り合えるほどの近代国家へ。朝鮮や満州の権益を巡り清やロシアと戦い勝利したことでますます好戦的な社会になったようだ。近代化の裏では足尾鉱毒事件のような農民の土地を奪う環境破壊も起き、十分な対策が為されなかった。戦争勝利と経済発展の高揚感により他国を支配することの残酷性が軽視されていた。かつては大国の脅威を恐れ猛スピードで軍事力を高めた日本が今度は短期間でアジアの脅威となってしまった。一方で国民の中には自由な思想が広がり文学も近代化した。
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クマシカ
富岡製糸場など現存する建造物が出てきて歴史を身近に感じる。アメリカやフランスの機械や技術を次々取り入れ、言論の自由や平等など新しい価値観を吸収していく。改革のスピードについていけない士族は武力により新政府を倒そうとする。欧米に追いつかねばという危機感と焦燥感により人々の意識が変化する前に矢継ぎ早に旧システムを解体し、そこからこぼれ落ちる人々の不満を買った。限られたエリートだけが政権を動かし、民主主義などまだ根付いていない時代、輝かしい発展の陰では土地を奪われたり権利を失ったりした農民や士族たちがいた。
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クマシカ
内容が混み合っていて登場人物も多い。攘夷派と開国派に誰が属したのか、朝廷の味方と幕府の味方はどの藩か、覚えるのに苦労する。鎖国から外国の脅威、内戦、長く続いた徳川政権の崩壊とすさまじい変化が起こり続けた時代。本来外国の植民地支配や不平等条約に対抗して一枚岩となるべき時に内戦に人材と武器と時間を費やしてしまった。外国の脅威と戦い敗れ、その外国からの武器で成り上がっていく地方武士たちがしたたか。尊王攘夷から倒幕への流れが複雑だが、それぞれの藩が一番利益になる選択をした結果であり、結局は武力がものを言う。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/08/06(2096日経過)
記録初日
2019/12/01(1614日経過)
読んだ本
440冊(1日平均0.27冊)
読んだページ
110509ページ(1日平均68ページ)
感想・レビュー
251件(投稿率57.0%)
本棚
1棚
外部サイト
自己紹介

好きな小説家:遠藤周作、太宰治
好きなエッセイスト:米原万里、向田邦子
好きなジャンル:私小説、ファンタジー、児童小説、詩集、政治

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