終始ご都合主義な展開で、この間取り図だけで何故こういう推理に辿り着くのか、しかもそれがそのままビンゴ！だったりと、正直なところミステリーを読み込んでいる読メユーザーには物足りないもいいところ。まぁネット小説で初めて読書に触れたくらいの人には読みやすくでちょうど良いのかも。 シリーズ化されているようですが、もう結構です。ごめんなさい😅

外出の際に本を忘れて、慌てて僕らの味方BOOKOFFへ駆け込んだ際に購入。名だたる作家陣がHotelをテーマに書いた短編集。それぞれ自分のカラーが出ていて、同じテーマでも全く違うテイストになるのに驚かされる。下村敦先生は自身の長編［ヴィクトリアンホテル］のスピンオフ的な話。桜木紫乃先生はやはり北海道を舞台にした家族の物語。そして最後の平山夢明先生はもちろん…😅　慌てて購入したにしては大当たりな一冊だった。

再放送中の朝ドラ「とと姉ちゃん」の登場人物の一人である唐沢寿明演じる花山伊佐治。そのモデルとなったのが、［暮らしの手帖］の天才編集長花森安治。強面なのに女装で過ごすなど、奇抜な一面が取り上げられてはいるが、その根底にあったのは戦後の日本で苦労を強いられてきた女性たちの、日々の暮らしを少しでも良くしたいという思い。彼が提供し続けた様々な情報は、当時の女性たちの心強い味方になったことだろう。とと姉ちゃんこと大橋鎮子さんとの深い絆が生み出した奇跡の雑誌は、今なお令和の女性たちの見方であり続けている。

骨太の社会派ミステリーでお馴染みの方だと思っていたら、こんなにライトな短編も書かれるのかと驚いた。どの作品もブラックなスパイスが散りばめられ、短編といえども読後の満腹感は十分。表題作は往年の筒井康隆センセイを思わせるテイストで、ニヤリとしながら「嫌いじゃないな」と読了。

終始ご都合主義な展開で、この間取り図だけで何故こういう推理に辿り着くのか、しかもそれがそのままビンゴ！だったりと、正直なところミステリーを読み込んでいる読メユーザーには物足りないもいいところ。まぁネット小説で初めて読書に触れたくらいの人には読みやすくでちょうど良いのかも。 シリーズ化されているようですが、もう結構です。ごめんなさい😅

戦国末期、過酷な運命に流されるまま石見銀山へと流れついた少女・ウメ。前半は大人に混じって山を駆け回っていた鬼娘が、血の道が通った後半は、女であるが故の理不尽な扱いや不安・葛藤に苦しむ姿が読んでいて辛い。銀掘りの男たちが肺を病むのも厭わず早逝するのも、逆に言えば男であるが故の意地や尊厳を貫く姿。そういう時代とは言え、これでフェミニズムがどうこう論じるのはなんか違うような気がする。ただひたすらに大きな愛に包まれたウメの生涯に安堵した。