ネタバレ6年の女子児童の失踪から始まり、クラスメイトが次々と恐ろしい被害にあう。モンスターペアレンツ、宗教、そしてサイコパスと、読んでいて不快な気分になるのだが止められない面白さだった。助かった小太郎と莉世の仲が上手くいったのが救いだ。

ネタバレ初読みの作家さん。都内湾岸のタワマンに住む3組の家族の物語。熾烈な中学受験を経て、その後の人生が決まるという学歴社会。海外へ飛び出す選択肢もあるが、一昔前とあまり変わっていない現実。モデルケ－スとしては出来すぎな内容だったが、親側の本音は共感できた。

ネタバレシリーズ完結編。シリーズを読み進めるのに期間が空きすぎていて、毎回、復習をするような感覚で作品を読み始める。今作の冒頭では菜月が高校生になっていたので、読み飛ばした巻があったのではと焦った。とうとう背望会絡みの事件は終止符となったわけだが、最後はしっくりこないと感じた。逃亡、もう一波乱あると期待してしまう。ここから菜月が高校生になるまでの過程の作品があるのなら読みたいと思った。

ネタバレ亡き祖母から受け継いだ視える体質。死者も生霊も視えてしまう生活は、生き難いと思う。幼い頃から自分につきまとう赤いワンピースの女の正体、亡き親友の死の真相がわかった時は衝撃だった。霊との絡みの描写はなかなかの恐怖、予測不可能な内容で最後まで楽しめた。

ネタバレいとや手芸用品店の雇用主木綿子と住み込み従業員ひかりは、傍から見たら不思議な関係だ。それぞれが抱える悩みや背景があるが、二人が納得の上での関係性であり、それを傍で見守れる仲間達がいる。読んでいて心地よかった。手芸も料理も、出てくる作品が魅力的だった。

ネタバレ6年の女子児童の失踪から始まり、クラスメイトが次々と恐ろしい被害にあう。モンスターペアレンツ、宗教、そしてサイコパスと、読んでいて不快な気分になるのだが止められない面白さだった。助かった小太郎と莉世の仲が上手くいったのが救いだ。

ネタバレ初読みの作家さん。東日本大震災とヤングケアラーの物語。きれいごとではない当事者の本音が強く語られている印象を受けた。辛いことを忘れ去りたい・・・、決して忘れてはいけない・・・どちらの考え方もある。共に支え合える仲間や話を聞いてくれる人々の存在の大きさを感じた。

ネタバレ事件に関係する人物、警察関係者の多くが個性的なキャラで、シリーズ化しそうな作品だった。殺人事件自体はあっさり目だったが、そこから警察内部に潜んでいる黒幕をあぶり出すという内容は面白かった。

ネタバレシリーズ第3弾。紙業界誌の懸賞クイズ企画に応募するため頭をひねる渡部。見事当選したことから、過去の心中事件に関わることに。個性豊かな仲間達に囲まれながらも、難問を解決していく過程は、なかなか楽しめた。前作よりも良かった。

ネタバレ”ノストラダムスの大予言、人類滅亡”　子供の頃に流行った。久々に聞いた言葉で懐かしさを感じた。展開が早いので読み易かったが、内容があまり...　次作を期待。

ネタバレシリーズ第3弾。ロックバンドのメンバーが転落死する。他殺の疑いから捜査を始めた音喜多と鳴海のコンビ。被害者と容疑者の過去をたどって北海道へ。事件捜査だけではない鳴海の音楽の才能の凄さか伝わってきた。過去の事件から明らかになった事件背景は、悲しいものだった。

ネタバレ１つの家族を例にして、空き家問題に切り込んだ物語。かなりキャラ濃い目の登場人物が多く、映像化したら面白いと思った。全国にある空き家の数の多さ、そこを管理する業者の仕事内容、空き家を再利用する突飛な案・・・驚かされることばかりだった。いろいろな考え方があるが、最後は上手くまとまって良かった。

ネタバレ親からの洗脳による虐待から逃れようと復讐を決めた二人。大学受験が終わるまでの辛抱、苦しみから解放されるまでを描いた作品。読んでいて辛すぎる内容だが、先が気になりどんどん読めた。他人との接触が少ないと、自身の境遇の悪さや違いに気付けない。世の中に、そういう環境下にいる子供達がたくさんいることを思うと恐怖を感じた。

ネタバレ5人の作家による短編集。伊吹作品は初読み。作家さんの描き方で様々などんでん返しが楽しめる一冊。芦沢作品は安定の面白さ。白井作品は、グロいが事件の真相が完全に引っ繰り返される魅力的な作品だった。

ネタバレ7人の作家による大人の恋愛小説集。バレンタイン前日に慌てる主人公に爆笑したのは、綿矢作品。女性蔑視の彼氏の言動にイライラしたのは遠田作品だった。様々な形の恋愛作品を楽しめた。