KADOKAWAのサーバーダウンで埋れさせるにはあまりにも惜しい作品。今年の電撃小説大賞は豊作っすね。 普通のラブコメに偽装して所々に「思想」を感じる逸品。キャラ構成が巧みであり、普通のライトノベルとして読めてしまうのが凄い。この作家を野に放つべきでは無いと思うので続刊期待してます。

縦スクSTG青春小説という川上稔にしか書けない、類を見ないジャンルでありながらも、地の文で地に足を着けて泥臭く読者と対峙する熱い作品。友情努力勝利のあるジャンプ的王道を表で貼りながらも、描写の厚さ・モノローグ・過去話の川上節が睨みを効かせている。好きな物に本気になる尊さ、忘れてないですか?ここにはある、確かにある。

再読本。川上稔という作家から多様性のあるキャラクターと豪奢な世界観設定を削ぎ落とし、心理・戦闘描写、人・事柄への相対に全てを振った、川上稔の最小単位的作品。下巻で詳細な感想を述べるが、作品構造がシンプルになった結果、むしろ初心者には勧めにくい作品と化している。何か川上作品を経由してからであればすごくオススメの一作です。

富士見ファンタジアは作者に弱みを握られているのか?そして北里柴三郎の末裔には謝りに行ったんだろうか?ベストトンチキ歴史ライトノベルの座に既に座りつつある。やや歴史要素に寄ったが、相変わらずバランスはいい。外連味溢れる戦闘描写も健在。しかしこの作品はどこへ向かっているんだ……(困惑)

1巻の直接の続編。自分の内面と向き合う大切さがよくわかる。心情描写が巧くないと当然こういう作品は映えない訳だが、そこは流石の描写力。黒幕っぽいキャラの独白シーン付近は最高に盛り上がる。 それにしても音楽の使い方上手すぎるだろこの作家……

再読本。全竜交渉開幕。交渉・戦闘・人情劇・過去。川上作品の今に至る原型がここに在る。新庄＆佐山のやりとりが詩的で素晴らしい。境ホラの時も書きましたが、初手での主要人物の出し方ほんとに上手すぎる……

足りない能力を補い合っている少年少女達の出会い・世界の危機・苦闘・別れの物語。表紙からは感じ取れないがド王道。読後感が素晴らしい。傑作だ……このシリーズにもっと早く出会うべきだった……

飛鳥井仁、良いキャラっすねえ……解決しているようなしていないような引きでありながらも、展開の部分で爽快感を出す類を見ない作品。それにしても無駄な描写・展開・登場人物がいないのすごいっすね……結構登場人物おるはずなんじゃが……

これが99年刊行!?全く時代を感じない……1巻と比べて結構作品内専門用語が出ている割には読みやすさが段違い。これは後世に影響を与える作品っすわ。というか既に統和機構とかいうのヤバない?

上巻ではキューバ危機までを網羅。非同盟・第三世界も細かく書いていてとても助かります。やっぱり核軍拡って狂気ですねえ……キューバ危機時のキューバに到着してた核弾頭の量で絶句しましたよ……

KADOKAWAのサーバーダウンで埋れさせるにはあまりにも惜しい作品。今年の電撃小説大賞は豊作っすね。 普通のラブコメに偽装して所々に「思想」を感じる逸品。キャラ構成が巧みであり、普通のライトノベルとして読めてしまうのが凄い。この作家を野に放つべきでは無いと思うので続刊期待してます。

鎌池和馬、ご乱心……と思ったがまあいつものことか…… 共闘展開をあわせて考えても鎌池版ゴジラvsコング。当て付けのようにライトノベルの現在の潮流に重ね合わせたかのような外面の設定だが、いつもの鎌池。 本編がインフレしてるので忘れかけてたがこいつら強いんだったな……

改めて読みかえして見ると無茶苦茶丁寧な作品。時代を感じる部分もあるが名作。

新シリーズとはまるで思えない、我々の知っている古き良き(悪しき)学園都市。この路線が間違っていないことを明確にする３巻目。敵役の能力もグッド。やはり鎌池といえばこれですよこれ。

西独から見ると、ナチの犯罪物証が鉄のカーテンの向こう側に行ってしまったという点がよくよく考えたらそうなんだけれども新しい知見。分断国家ってそういう部分もしんどいものがありますね……

メディアを抑えるのは権威主義的に考えると時代・地域が変わってもマストなんだなと言うのが良く分かる。この手の権威主義的体制の国家は近代以降多数あったと思うが、人口世界一の国がそうなっている点が怖い部分だと思いました。国際社会の中でももっと注視しなければ……

熱い展開、経済的戦闘をこういう風にライトノベルに落とし込む事自体当時としては斬新だったんだろうなと。しかしヒロインと主人公の関係性が絶妙すぎますね、これをデビュー作でやるのか……