日本だとみんなの銀行が該当するのかな。本書では言及されていなかったが、時系列的な問題だろう。あと、ちゃんと銀行業界についての話もしていて、DXを成し遂げたからといって株価に反映しておらず、でも長期的には間違いなく報われるはずだと、数字を用いてあれこれ語る様にはなるほどと思わせられたし、普通の人はそう簡単に口座を移動するものではないからと、背景も説明する。確かにみんなの銀行も大赤字だし、自分もメイン銀行から移すかというと、微妙だ。けれど初めて口座を開く若者たちは? という前向きな視点の話で、とてもよい。
まああと本書に対して怒りを覚えるのは、タイトルどおりのルポは前半三分の一で(どうもその引用されてる事件そのものも実在性が疑われるものが含まれているようだ)、あとは自分たち社会的弱者がいかに大変かの話ばかりで、しかもその中にも被害妄想では?と疑問符がつくものが多いこと。診療所では対処できないから大学病院に転院勧められたのを、突き放されたと解釈するとか、被害者意識強過ぎでしょ。
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