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2024年3月の読書メーターまとめ

人生ゴルディアス
読んだ本
8
読んだページ
2950ページ
感想・レビュー
8
ナイス
67ナイス

2024年3月に読んだ本
8

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

人生ゴルディアス
さらっと読める。竹の構造は力学的にとても理にかなっていて…という感じ。断面二次モーメントは中心軸より離れるほど大きくなるから、中心がギュッと詰まっているより、空洞にして外郭に断面を配置したほうが同じ断面積でも固くなる。さらに維管束の配置も外側に密集させることでより硬度を稼ぐ。また他の植物も茎の断面図は結構違っていて、それぞれ独自の自重を支えるために最適な形をとっている、という話が興味深かった。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
8

人生ゴルディアス
中近世のスペインの本は読むが現代史は全然で、冷戦の話を読んでるとスペインが蚊帳の外にいて、フランコ独裁政権下だからECにいない…と知って驚いたくらい。なので、新鮮な話ばかりだった。本書は一応ノンフィクションらしいが、小説仕立てなのでどこまで本当なのか…。C4の話は本当なの? いずれにせよ、国家統治というのは本当に大変なんだなとうかがい知れる感じはある。
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人生ゴルディアス
民衆の自治同盟とも取れる中世北フランスのコミューンについて。神の平和運動に端を発する、というよりかは、コミューンの目的もまた都市領主の恣意的な税の制限や、外敵からの町の防衛、治安維持ということで、神の平和運動の主目的である治安維持と重なった…というところだろうか。またコミューンの認可も、都市領主たる司教、あるいは世俗領主双方が互いにけん制し合うため、第三勢力としてコミューンを認めた経緯など、興味深い。そして12世紀末には力を増した王権によって吸収されていく。本書の難点は、地獄のように日本語がへたくそなこと
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人生ゴルディアス
大変よかった。銀行に限らず、古い産業が根本的にDXを成し遂げるには、という本だった。特に、既存の業務フローを自動化することと、顧客目線からサービスを見た時に何が必要かを考え、それをデジタルで実現しようとすることの間には似て非なる巨大な溝が存在するという指摘は、他のマネジメント本でもよく見たものだ。前者の方法では、新しい挑戦は様々な既得権益やレガシーによって邪魔されるが、後者はおそらくテック企業のように変幻自在な存在となれる。そして実際にそれを成し遂げている大手銀行について、著者が語っていく。
人生ゴルディアス
2024/03/24 04:42

日本だとみんなの銀行が該当するのかな。本書では言及されていなかったが、時系列的な問題だろう。あと、ちゃんと銀行業界についての話もしていて、DXを成し遂げたからといって株価に反映しておらず、でも長期的には間違いなく報われるはずだと、数字を用いてあれこれ語る様にはなるほどと思わせられたし、普通の人はそう簡単に口座を移動するものではないからと、背景も説明する。確かにみんなの銀行も大赤字だし、自分もメイン銀行から移すかというと、微妙だ。けれど初めて口座を開く若者たちは? という前向きな視点の話で、とてもよい。

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人生ゴルディアス
真面目に読むほどの水準に達していないに尽きる。一方的な語り、恣意的な事例の収集、およそ現実的とは言えない理想論、そもそも著書の中で批判していることを図らずも自分がやっていることに気がついていないなど、お気持ちモンスターしぐさが多すぎる。例えば終章冒頭での知人からの質問に対し、こんな質問を気軽にしてくる人にこんな難しい話の背景を説明するのはできないし、簡単には答えられない…とか言うんだけど、それってあなたが散々批判していた、診察の際に素人質問したら冷たい返事をしてきた医者も同じこと思ってたと思いますよと。
人生ゴルディアス
2024/03/22 10:48

まああと本書に対して怒りを覚えるのは、タイトルどおりのルポは前半三分の一で(どうもその引用されてる事件そのものも実在性が疑われるものが含まれているようだ)、あとは自分たち社会的弱者がいかに大変かの話ばかりで、しかもその中にも被害妄想では?と疑問符がつくものが多いこと。診療所では対処できないから大学病院に転院勧められたのを、突き放されたと解釈するとか、被害者意識強過ぎでしょ。

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人生ゴルディアス
さらっと読める。竹の構造は力学的にとても理にかなっていて…という感じ。断面二次モーメントは中心軸より離れるほど大きくなるから、中心がギュッと詰まっているより、空洞にして外郭に断面を配置したほうが同じ断面積でも固くなる。さらに維管束の配置も外側に密集させることでより硬度を稼ぐ。また他の植物も茎の断面図は結構違っていて、それぞれ独自の自重を支えるために最適な形をとっている、という話が興味深かった。
が「ナイス!」と言っています。
人生ゴルディアス
面白かった。菌への興味は腐朽菌からだったので、菌根の話は基礎的なこともよくわからず、最初はアーバスキュラー菌根はそういう種名なのかと。菌根の形成の仕方で分類されてるようだ。菌従属栄養植物というのも初めて知ったが不思議なもので、光合成をしない植物が、共生のはずの菌から一方的に炭素をもらっている…等等(実際は成長の各段階で主従が入れ替わっているのではと示唆されていたが)。気になったのは、どうやって菌が搔き集めたリンだのを植物に渡しているのかの、その詳細の説明がないこと。バケツリレーみたいに運んでるのか?
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人生ゴルディアス
手紙は送りっぱなしでは意味がなく、返信をもらって初めて完成する、という観点から、情報が一年の間に何週できるかで、情報の伝わる速度を定義する。こうすると、船の速度そのものは副次的で、むしろ定期的な入出港、手早い荷下ろし、後背地から確実に届く荷物、そして航路を行く適切な船舶数(多すぎても少なすぎても儲からない)によって、同時代の同性能の船舶を用いても、会社によってかなり情報速度に差が出ると言うのが面白かった。難点は訳者の集中力が明らかに続いておらず、誤字脱字がひどいし、逐次訳的で意味が通ってない箇所が多いこと
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人生ゴルディアス
隙あらば女性の評価が不当だった、男尊女卑だと書くフェミ思想が無ければ、まあ60点かな…という感じだが、隙あらば女性が女性を女性でな感じなので辟易する。写本がいかに奇跡的な経緯を経て現代に伝わっているかの事例など、写本本としてよいところももちろん多々あるが、ちょくちょく挟まる著者の感想とか空想とかは特にいらないんですよ…と思う。フェミ思想が強いのも、強すぎる我と承認欲求のせいではなかろうかと思う。欲求不満感がすごい。女世捨て人(男もいたらしいが)の話は初めて見た気がする。ゆるやかな即身仏みたいなものか。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/02/08(4827日経過)
記録初日
2011/02/14(4821日経過)
読んだ本
1041冊(1日平均0.22冊)
読んだページ
383826ページ(1日平均79ページ)
感想・レビュー
980件(投稿率94.1%)
本棚
0棚
性別
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