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2024年10月の読書メーターまとめ

Fumitaka
読んだ本
5
読んだページ
829ページ
感想・レビュー
5
ナイス
29ナイス

2024年10月に読んだ本
5

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Fumitaka
夜天図書館の水面の明暗(p. 92)とかまどろみホテルの回の見開き(pp. 168-9)の高低とかが世界の奥行きを感じさせる。キャラクターが広い世界の中で取り残されているような、距離感を伝えてくる絵が諸所で見られる。これはおそらく意図的に描かれているのではないか。『蟲師』のどこかで漆原友紀先生が一人旅の「寂しさがたまらない」と書かれていたがそんな感じ。カラーは、はるか昔に『かいぞくポケット』で「この絵の先が見たい」と思った絵がもし「漫画」になってたらこんな感じだったかなとか思うタイプの色。良い。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
5

Fumitaka
夜天図書館の水面の明暗(p. 92)とかまどろみホテルの回の見開き(pp. 168-9)の高低とかが世界の奥行きを感じさせる。キャラクターが広い世界の中で取り残されているような、距離感を伝えてくる絵が諸所で見られる。これはおそらく意図的に描かれているのではないか。『蟲師』のどこかで漆原友紀先生が一人旅の「寂しさがたまらない」と書かれていたがそんな感じ。カラーは、はるか昔に『かいぞくポケット』で「この絵の先が見たい」と思った絵がもし「漫画」になってたらこんな感じだったかなとか思うタイプの色。良い。
が「ナイス!」と言っています。
Fumitaka
日本ダービー、競馬場はしっかり描かれて人物はつの丸先生のいつもの絵というコマ(p. 29)、背景美術の効果というものを表していると同時に、奇しくもこの作品の性質のようなものを表しているようにも思える。おそらく作画アシスタントさんがいらっしゃったものと思いますが、競馬という「背景」には決して手を抜いていない。「神も仏もねえのかよ… …もしいたとしても相当 オレ達は嫌われてるようだぜ」(p. 134)白い奇跡と黒い伝説との真剣勝負。その意外な結末(p. 177)、こういうの本当にあるのかな。
Fumitaka
「ハミで口を切っている!?」(p. 54)マキバオー、痛そうな場面も結構あったよな。ダークホースのベアナックル登場。「俺達外国産馬以外の有力牡馬は皐月賞に流れたからな」(p. 13)内容とは関係ないんですがこの「達」にはふりがながふられている。こういった本は子供にとって「教科書」としての機能も多少あったであろう。今の僕だと「俺たち」にした方が漢字に緩急がついて「見やすい」かなとか思っちゃうんですが、俺が気を抜くと何でも漢字に変換したがってしまうのはこういった形の文学に親しんでいたからかもしれない。
Fumitaka
エラーギン島の宮殿とユスポフ家の居城モイカ宮殿を貸し切って撮影したらしい。1994年とのことでもはや三十年前か。別世界だな。コントラストを活かした白黒の写真が多く、黄昏時の町全体がシルエットになったネヴァ河畔と思しき写真は美しいが、夕暮れ時の海軍省と思しき写真は残念ながら真っ黒になっていてよくわからない。琥珀の写真が扉絵に用いられているものの琥珀の間は当時には修復中だったため当然ながら写されてはいない。構図は悪くないと思うがどこかわかる写真が多くてもよかったかもしれない。
が「ナイス!」と言っています。
Fumitaka
1940年代までは安定していた(p. 14)ラテンアメリカが冷戦とアメリカの反共主義によって紛争地帯や独裁制へと変化していく様子を概説。要旨は寡頭政治や軍の政治への介入など「土着の要素が冷戦で激化した」点に集約される。しかしながら社会の変化や再分配をすべて「共産主義」として拒絶する寡頭政治や軍事政権にお墨付きを与えたのは間違いなく北米の隣人であることも疑いがない。共産主義者が東欧で行った犯罪はすでに声高に非難されているが、アメリカが南米で容認した犯罪や人権侵害は今なお「罰されていない」(p. 95)。
Fumitaka
2024/10/31 12:23

あとはキューバの動きは特にソ連の承認を得ていない「ラテンアメリカの主体性」だった(p. 9)とかゲバラの拠点理論は結局うまくいかなかった(p. 75)とか。キューバ側の物言いを検証する著作はこれまで地味にあまり読んでいなかった。ただあくまで概説書なので「代表的事件」や全般的傾向を扱っており、注釈もついていない。上述のパナマ運河というパナマの中の「国家内国家」や、ハイチやドミニカなどのカリブ海諸国についてもあまり触れられていなかった。まあそこは他の本で読もうと思います。

Fumitaka
2024/10/31 12:29

北朝鮮が地味に頑張っていたこととは別に、地元のいかがわしい勢力にアメリカが武器を直接流し込めない場合にはイスラエルが担当していたことが複数回言及される。アメリカにとっては便利屋という扱いのようだ。あと『サルバドル』という映画でアメリカの尼僧が政府軍に捕縛され強姦されて殺されるという場面があるが実話だったようである(p. 146)。中米地域ではほかにも先住民族の農夫たちが土地を取り上げられたことを抗議したら軍が発砲したとかマヤ系住民のジェノサイドがどうとか異様な話が次々と出てくる。西側の東欧だ。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/11/23(2194日経過)
記録初日
2018/10/31(2217日経過)
読んだ本
1774冊(1日平均0.80冊)
読んだページ
421123ページ(1日平均189ページ)
感想・レビュー
1757件(投稿率99.0%)
本棚
9棚
性別
年齢
35歳
血液型
O型
URL/ブログ
https://www.pixiv.net/member.php?id=6253073
自己紹介

東ヨーロッパとか吸血鬼とか好き。(25. 11. 2020)自分が始めるきっかけになった先達の人々にページ数が追いついたので、試験的に漫画も登録開始。途中で「反則」と感じたら消すかもしれません

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