あとはキューバの動きは特にソ連の承認を得ていない「ラテンアメリカの主体性」だった(p. 9)とかゲバラの拠点理論は結局うまくいかなかった(p. 75)とか。キューバ側の物言いを検証する著作はこれまで地味にあまり読んでいなかった。ただあくまで概説書なので「代表的事件」や全般的傾向を扱っており、注釈もついていない。上述のパナマ運河というパナマの中の「国家内国家」や、ハイチやドミニカなどのカリブ海諸国についてもあまり触れられていなかった。まあそこは他の本で読もうと思います。
北朝鮮が地味に頑張っていたこととは別に、地元のいかがわしい勢力にアメリカが武器を直接流し込めない場合にはイスラエルが担当していたことが複数回言及される。アメリカにとっては便利屋という扱いのようだ。あと『サルバドル』という映画でアメリカの尼僧が政府軍に捕縛され強姦されて殺されるという場面があるが実話だったようである(p. 146)。中米地域ではほかにも先住民族の農夫たちが土地を取り上げられたことを抗議したら軍が発砲したとかマヤ系住民のジェノサイドがどうとか異様な話が次々と出てくる。西側の東欧だ。
東ヨーロッパとか吸血鬼とか好き。(25. 11. 2020)自分が始めるきっかけになった先達の人々にページ数が追いついたので、試験的に漫画も登録開始。途中で「反則」と感じたら消すかもしれません
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