読書メーター KADOKAWA Group

2024年3月の読書メーターまとめ

tosca
読んだ本
16
読んだページ
4791ページ
感想・レビュー
16
ナイス
624ナイス

2024年3月に読んだ本
16

2024年3月のお気に入られ登録
2

  • 岡本正行
  • 愛の伝道師カロン@泣く子も黙る超絶イケメンですよっ

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

tosca
ネタバレセレブなふり、愛犬家のふりをしてSNSサイトで虚構の世界を発信しまくる主人公リサ、嘘を誤魔化すために嘘を重ね、どんどん悪い展開に嵌っていくので非常にハラハラするが、このリサの性格が腹立たしい。身勝手で、人を見下し、平気で人を騙す、性格が最悪で本当にウンザリ嫌な気持ちになる。嘘で虚飾して自分を自慢するだけなら別にどうでも良いが、犬を利用しちゃいけない。この女を許すまじ!と嫌な気分で読んでいたのが、まさか最後にあんな爽快感を持てるとは驚き。後半までのイライラが嘘のように消えた。初読みの佐藤青南さん、面白いかも
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
16

tosca
19歳の貫多、家庭の厳しい環境から中学卒業後は家を出て職を得ようとするが、資格も貯えも銀行口座も無く履歴書の書き方も分からない少年には、日銭を稼ぐ過酷な労働しかなかった。西村さんの私小説、この少年が良い子であれば読者の同情を得る所を、著者は主人公の粗野でだらしない性格をさらけ出す。意志薄弱で怠惰、日雇いの悪循環に嵌っていくのはそういった性格のせいだとしている。愛情のある家庭で育ったならば人生の出発点が違ったろうに境遇や社会のせいにしない彼に私は潔さを感じた。けれど恵まれた同年代の若者への嫉妬と憧れ、切ない
hutaro
2024/03/31 12:26

私が同じ境遇だったら社会や周囲の人を恨んでいると思います。まだきっと歳も若いでしょうし、同年代が何も気にせず生きているのを見たら虚しくなりそうです…

tosca
2024/03/31 14:06

hutaroさん、同感です。親を恨み社会に背を向けて、世の中全部敵くらいの気持ちになると思います。

が「ナイス!」と言っています。
tosca
母を亡した幼い姉弟と働き者で優しいけどお人好しのお父つぁん、長屋の隣に越してきた訳ありな若いお侍さん、ちょっと既視感があるような設定ではあるが、苦しい生活のなか明るく健気に家事や弟の世話をする13歳のお綾も可愛いし、弟の正太もお父つぁんも、坂崎さまも差配さんもみんな真っ直ぐで優しくて、長屋の明るい子供達も愛らしい。大福餅やお惣菜などちょくちょく出てくる食べ物も美味しそうだし、ラストに向かっては何度も涙腺崩壊した。子供が出てくる時代小説は文句なしに楽しめる
が「ナイス!」と言っています。
tosca
ネタバレ500年の眠りから覚めた呪いの人形、戦国時代から封印されていた呪いの人形を自称ユーチューバーに引き取られるところから面白い。まるで「チャイルド・プレイ」のチャッキーじゃんと思って読んでいたら、呪いの人形「お梅」が映画の「チャイルド・プレイ」を観て「有り得ねぇだろう」とケチを付ける場面もあり笑わせてもらった。ちょっとは怖いのかもと思ったけれど怖さは1ミリもなくスッキリ笑える。でも笑えるだけではなくて、生きづらさを抱えている人、自分の居場所を見いだせない人、人生に疲れた人に明かりを灯す優しい喜劇で読後感は良い
が「ナイス!」と言っています。
tosca
ネタバレインカラマッの言っている話は事実なのか?同行する人数が増えても味方と思って良いのかはわからない。お互いに疑心暗鬼になる一同だけど、なんだか仲良さそうになっている。そして、まさかの男だらけの温泉入浴シーン、武器も何も無い裸のままピンチになって、そのまま次巻に持ち越し
が「ナイス!」と言っています。
tosca
まず最初の表題作、唐突に始まるので状況を掴むまで時間がかかったし、6篇とも状況把握するための説明がないまま物語の世界に投げ出されるので、頭を使わないと前に進めない感じで時間はかかったが面白かった。「ひかりより速く、ゆるやかに」「シンギュラリティ・ソヴィエト」は特に素晴らしく、これだからSFは止められない
が「ナイス!」と言っています。
tosca
鯉登少尉は嫌な奴だと思っていたら案外変態っぽいし、鶴見中尉は案外部下に人気があるらしい。そして、また新たな変態が出てきた。コイツはガチな変態で気持ち悪過ぎる
が「ナイス!」と言っています。
tosca
一人の男が妻に子宝を授かる薬を貰うため最果ての地に住む『薬草まじない師』を訪ねる旅をする。旅の途中では『アブノーマルな蹲踞の姿勢の男』や『頭の取りはずしのきく凶暴な野生の男』など恐ろしい奴らを倒さないと進めない。武器はマサカリと弓矢のみ。道中『第一の心、第二の心、記憶力』という内なるガイドみたいな声が敵に勝つための助言をくれるのだが、ピンチになると男を見捨てて沈黙し存在を消す…笑える。さしたる理由もなく襲ってくる相手と、マサカリで殴りまくる戦い。何年もかけてやっと辿り着いた最果ての地。展開が想像を超えた!
マサキチ黒
2024/03/20 22:08

読みたいリストに登録(⁠‘⁠◉⁠⌓⁠◉⁠’⁠)

tosca
2024/03/22 00:12

マサキチ黒さん、この本はオススメして良いのか自信はありません(笑)いわゆる「小説」という頭で読むと感覚が狂います。何の説明もない不思議なアイテムが出てきたり、さっきまで2〜3日の話だったのに急に何年も経っていたり…でも、「だいたい旅の結末は見えている」とナメてかかっていたら、やられました(笑)

が「ナイス!」と言っています。
tosca
福島第一原発事故後、脱原発の声が広がったはずなのに、政府は原発に回帰する方針を掲げている。しかも老朽化した原発を60年を超えても稼働させようとは狂っている。何故なのか。この本を読んでよく分かった。政・官・業・学が安全性よりも利益を重要視し「原発安全神話」に加担し続けている。原発政策に予算を取られて再生可能エネルギーへの予算に回らないため技術も研究も普及も進まない。福島の事故が無ければ、この狭い日本に経産省はあと100基原発を作る予定だったという小泉元総理の話に驚いた。多くの人に読んでもらいたい1冊
tosca
2024/03/17 22:53

もんらっしぇさん、パーティ券を電力会社に沢山買ってもらって原発推進派になってる稲田さんとか世耕さんとか最低だと思います

tosca
2024/03/17 22:56

マサキチ黒さん、土佐藩ではそんな事態になりそうになっているのですね。こんなに火山や断層があちこちにある日本に原発はやはり無理があるとしか思えません

が「ナイス!」と言っています。
tosca
村を出て勝手に付いてきたアイヌの子供チカパシと妖しい女インカラマッと真面目な谷垣の3人チームが面白い。この巻も面白かったけど、最後のページ…次巻予告?というか、川口浩探検隊みたいな絵に笑った。「北の大地の魔の森に…、黒光り巨大毒蛇は実在した!!」という毛筆体。最後に大笑いした
が「ナイス!」と言っています。
tosca
「犯罪者」「幻夏」に比べて心臓がバクバクするような緊張感は少ないと感じたが、それはつまり相馬、鑓水、修司の3人の仕事ぶりも安定してきたという事か。これだけ沢山の仕掛けを二転三転させながらラストに上手く纏めるのはやっぱり凄い。情報統制は現実の問題でもあるし、警察組織の問題やメディアの忖度など様々な疑問を投げかけているが、やっぱりストーリーが単純に面白い。この3人組のシリーズが続いてほしい
が「ナイス!」と言っています。
tosca
シリーズの3作目。1作目の「犯罪」では修司メインで、2作目「幻夏」では相馬がメインだった、そして今回は鑓水の話。渋谷のスクランブル交差点で亡くなった老人の謎の行動から始まり、別の事件と絡んで面白くなってきた。今回の鑓水はちょっと暗い。下巻へ
が「ナイス!」と言っています。
tosca
山頭火という名前は知っていても、うっすらとしか知らない、いや殆どしらないし、さほど興味も無い。でも町田康に解説してもらえるならありがたい。町田康×山頭火は最強じゃないだろうか!明治時代のエエとこの坊っちゃん、大学進学のため上京するも病気のため郷里に帰るが実家は没落、その後は仕事も長続きせず出家したりもするが行乞の旅に出る。流浪する俳人、僧だけど酒飲み、こんな人物の生涯と俳句を町田康の解釈で読めるのは幸せ。「どうしようもないわたしが歩いてゐる」「酔うてこほろぎと寝てゐたよ」山頭火の句がまるで町田康の世界
が「ナイス!」と言っています。
tosca
2022年にこの作品で長編デビューしたトム・ミードさんはもちろん初読み。ジョン・ディクスン・カーや島田荘司、ポール・アルテを敬愛していると聞き読む前から好感が持てる。舞台は1936年ロンドン、元奇術師の私立探偵が謎を解く密室殺人、読者への挑戦状ときて、楽しくないわけがない。数少ない容疑者はみんな怪しいし密室のトリックも興味深いし、容疑者たちの情報も提示されているのでフェアではあるけれど、犯人が分かってみると動機に無理があるような気もするが、この袋とじミステリ、手に取るだけでワクワクして楽しかった
が「ナイス!」と言っています。
tosca
流れでつるんでいる杉元と尾形と牛山の3人組が最強で爽快!ヒグマより強い牛山が良い人化してきている。アシㇼパさんにも懐かれていて微笑ましい。シスター宮沢にも笑わせてもらった
が「ナイス!」と言っています。
tosca
不朽の名作と言われるのも、これが100年前に書かれた物だと思うと肯ける。トリックや捜査の甘さなど気になる事はあるが、書かれた時代を考えると全体的には納得できる。でも当たり前だけど、やっぱり古い。自分の好みとしては、もう少し後の、エラリー・クイーンとかジョン・ディクスン・カーの方が面白く感じる。
マサキチ黒
2024/03/08 06:02

100年前にS.S.ヴァン.ダインが一人で捻り出した«推理小説»。この天才に敬意と感謝。創元推理文庫にも。

tosca
2024/03/09 12:51

マサキチ黒さん、おっしゃる通り100年前ですからね、確かに凄い。あとマサキチ黒さんからいただいた「教科書」の意味、読んでから分かりました(^o^)

が「ナイス!」と言っています。
tosca
ネタバレセレブなふり、愛犬家のふりをしてSNSサイトで虚構の世界を発信しまくる主人公リサ、嘘を誤魔化すために嘘を重ね、どんどん悪い展開に嵌っていくので非常にハラハラするが、このリサの性格が腹立たしい。身勝手で、人を見下し、平気で人を騙す、性格が最悪で本当にウンザリ嫌な気持ちになる。嘘で虚飾して自分を自慢するだけなら別にどうでも良いが、犬を利用しちゃいけない。この女を許すまじ!と嫌な気分で読んでいたのが、まさか最後にあんな爽快感を持てるとは驚き。後半までのイライラが嘘のように消えた。初読みの佐藤青南さん、面白いかも
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/12/07(1966日経過)
記録初日
2016/05/07(2910日経過)
読んだ本
806冊(1日平均0.28冊)
読んだページ
281890ページ(1日平均96ページ)
感想・レビュー
720件(投稿率89.3%)
本棚
7棚
自己紹介

2018年11月に登録しました。読メでレビューを入力するようになってから、本の内容を忘れなくなりました(笑)
好きな作家
綾辻行人、皆川博子、佐藤亜紀

以前はミステリー、SFを好んでいましたが、最近はジャンルを問わず雑食です。
猫が登場する本と聞くと異常に反応してしまいます

参加コミュニティ1

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう