出会ったばかりの人に本が好きだと言うと何かおすすめの本を紹介してと言われる事がある。言った方は話の種にと思って軽い気持ちで聞いているのかもしれないが私はいつも困ってしまう。だってその人の事をよく知らないとどんな本をすすめていいのかわからないから。そんな難しい事を出会い系サイトでやろうと思うなんて本当にすごい。よくそんな事思いついたなぁ。好きな本というのはその人の人間性や心の深い所が垣間見えてしまうものだ。その人にぴったり合う本を探す心に寄り添うような選書に感動した。私も花田さんに一冊選んでもらいたい。

出会ったばかりの人に本が好きだと言うと何かおすすめの本を紹介してと言われる事がある。言った方は話の種にと思って軽い気持ちで聞いているのかもしれないが私はいつも困ってしまう。だってその人の事をよく知らないとどんな本をすすめていいのかわからないから。そんな難しい事を出会い系サイトでやろうと思うなんて本当にすごい。よくそんな事思いついたなぁ。好きな本というのはその人の人間性や心の深い所が垣間見えてしまうものだ。その人にぴったり合う本を探す心に寄り添うような選書に感動した。私も花田さんに一冊選んでもらいたい。

満月珈琲店第6巻。巻を重ねるにつれ過去の登場人物達が再登場してリンクしてくるのが面白い。今回は出版の世界が舞台で自分の心を大切にすることがテーマのようだ。本編もよかったけど作中の二季草渉の小説『君と僕のカノン』もおもしろそうと思ったけどこれは作中作。背景に流れるパッヘルベルのカノンと横浜の夜景がマッチしていて綺麗な情景だった。こんな素敵なイベント本当にあればいいのに。ああ横浜に行きたい。

この作品がなければレーエンデは書けなかったと帯にある。確かに所々にレーエンデを彷彿とさせる所はあるけれどこれはまた別の世界の物語。叶わなかった人の夢が宝玉になる。それは儚くそして美しい。空のない王国、日の光の射さない空の下でそれでも人は夢を見る。たくさんの夢があるけれど叶う夢はほんの僅か。与えられた使命の為自ら夢を手放す者もいる。叶わなかった夢の話は切なく寂しく何度も心震えた。一人の一人の小さな夢がやがてこの国をどう変えていくのかこれから先の展開からも目が離せない。

いつかどこかの古本市でレトロな表紙に惹かれて手に入れたこの本。もう忘れるほど積ん読していたけれどこんなに素晴らしい本だったとは。日本版若草物語のような草場家の4姉弟と友達の姉妹そして少年が1人で七つの蕾なんだろう。この7人が仲良くわいわい楽しくやっている様子を読んでいるだけで何とも楽しく微笑ましい。自分がこの少女達と同じ10代の頃に読んでいたら全然違った感想だろうと思うけどけっこうな大人になった今はもうこの子達がいじらしくて可愛らしくて仕方ない。個人的には友達思いて元気いっぱいの梢が大好きだった。

日々拡大していく都市と減少していく自然。その中で生物達は生き残る為厳しい環境の中で生存選択をし進化してゆく。日常でよく目にする鳥や昆虫も人間達が知らないうちに我々の作り出した都市に合わせて生態を変化させ適応している。適応出来なかったものは死に絶え進化に成功したものは生き残る。たとえ人間達が汚染した環境の中でも。小さな生き物達の寿命は短い。人が一生を終える間に何十世代、何百世代と入れ替わる。自分の命を終えても次の世代が生き残れるように微かな変化を残してゆく。その逞しさに感動を覚えた。