読書メーター KADOKAWA Group

2024年5月の読書メーターまとめ

かさい
読んだ本
8
読んだページ
3169ページ
感想・レビュー
6
ナイス
61ナイス

2024年5月に読んだ本
8

2024年5月のお気に入られ登録
1

  • 中原れい

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

かさい
未解決に終わった誘拐事件後から3年後にひょっこりと姿を見せた誘拐被害者とその30年後に事件の真相が徐々に明らかになっていくという形で著者の代表作の『罪の声』と展開は似ていたかなと。芸術界においても金権政治が横行した腐敗を取り扱いつつも写実絵画を通して、現代社会における「実存」の難しさを描くという一貫したテーマが面白かったです。
が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
6

かさい
非常に良書でした。 前半は、人々が余暇を読書に割けなくなった変遷を描いていて、特に大正〜昭和にかけての読書が生活の中に取り込まれていった経緯や、自己啓発書の類が戦前からブームを起こすことがあったことなど、本質的な人々が読書に求めるものは時代を経てもそこまで大きく変わってないんだよっていうのがわかりやすく説明されててよかったです。 後半の、「半身半霊」の生き方のすすめは「そうはいってもなあ」と思う部分もあったのですが、あとがきまで読んで筆者も仕事自体は好きでそのうえでの結論っていうのが分かって好印象でした。
が「ナイス!」と言っています。
かさい
未解決に終わった誘拐事件後から3年後にひょっこりと姿を見せた誘拐被害者とその30年後に事件の真相が徐々に明らかになっていくという形で著者の代表作の『罪の声』と展開は似ていたかなと。芸術界においても金権政治が横行した腐敗を取り扱いつつも写実絵画を通して、現代社会における「実存」の難しさを描くという一貫したテーマが面白かったです。
が「ナイス!」と言っています。
かさい
堂々の大団円って感じで、ご都合主義の塊でしたけどそれでも爽快感があって好きでした。後日談でなんだかんだみんな自分の幸せを見つけられてるところもよかったな。美甘子みたいな、他人を自分の踏み台にして成り上がっていく子っているけど、実際それで達成感みたいなのは得られているのか不思議なところ。
かさい
いわゆる大衆的ではない映画や音楽、小説に触れて「こんな自分は周りとは違う」とアイデンティティを築いていった主人公が、二部では「いや、結局そんな自分も同じじゃないのか?」とアイデンティティの破滅を招いていて共感なしには読めなかったです。大人になるうえでこの過程って決して終止符になるわけではないよな?とも思いつつ、着地点を最終作で見つけてくれることを切に願います。
かさい
Youtubeでお笑い芸人の永野が勧めてて、「そういえば前から気になってたけど読んでなかったな」と思い読了。思春期に読んでたら確実にアイデンティティを揺らがされてたであろう内容でした。自分が生まれるより前に書かれた自叙伝的小説にここまで共感できるとは、いつの時代も中高生って熱量を持て余してるんだなと。 人生をグミチョコレートパインのジャンケンで表してるの最高に素敵。
が「ナイス!」と言っています。
かさい
ついに小市民シリーズが完結。この作品に出会ってから10年以上が経っていると思うと感慨深いの一言に尽きます。もはや巻き込まれている事件の規模は小市民とは程遠いものになっていたけれど、展開とかオチも含めて、特に最後の小佐内さんのあの言葉が、シリーズを締めくくるのにこれほど素敵な終わらせ方はないなという着地の仕方になっていました。これ以上は蛇足になっちゃうのかもしれないですけど、2人の大学生編に期待しちゃうのは欲深いですかね?でもまた2人にどこかで会えたらいいなと。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/12/29(2002日経過)
記録初日
2018/12/23(2008日経過)
読んだ本
812冊(1日平均0.40冊)
読んだページ
256400ページ(1日平均127ページ)
感想・レビュー
341件(投稿率42.0%)
本棚
0棚
自己紹介

医者かさいの読書記録

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう