危険と隣り合わせの郵便飛行士という仕事のエピソードを通じて、人間が人間として生きること、僚友との真の友情、人間の根源的な美しさが描かれる。途中ファンタジーのような記述や、独特の和訳もあり、途中「オアシス」「砂漠で」は文章が頭に入ってこなくなり挫折したが、その後読了。

人類未踏が無くなった21世紀の探検を模索する筆者。かつてのエベレスト登頂の様な誰にでも明らかなゴールがある訳でもなく、探検の”テーマ”決めが重要になる。ツァンポー峡谷は、歴代の探検家によって紡がれた歴史や、チベット仏教の浪漫が魅力的なものだった。本探検に当たって事前に筆者が入念な情報収集を行ったことが感じられる一方、自身の探検自体の見せ場は薄味な印象（メインは退避行??)。現代の探検の難しさを感じる。個人的には中国支配下のチベットにおける無許可潜入や、当局の拘束など現代ならではの出来事を面白く読んだ。

YESを引き出すには与えることから始め、勇気を出して頼み、譲歩を狙う。自身が説得したいと思っている人に与えられることがないか考える。断られることを恐れて最初の要請ラインを下げる誘惑に負けない。頼み事を聞いてもらう成功率は往々にして過小評価されている。要請には理由をつける、理由の中身以上に理由があることが重要。幅のある数量目標を設定した方が長期間コミットメントを引き出すことができる。説得の際は獲得できる機会だけでなく、損失回避のバイアスを活用する。

危険と隣り合わせの郵便飛行士という仕事のエピソードを通じて、人間が人間として生きること、僚友との真の友情、人間の根源的な美しさが描かれる。途中ファンタジーのような記述や、独特の和訳もあり、途中「オアシス」「砂漠で」は文章が頭に入ってこなくなり挫折したが、その後読了。