ネタバレ桜木さんの描く湿度のある物語、好きです。本作は宗教団体に入信、団体の起こした殺人事件に巻き込まれ、そこから17年の逃亡劇という、不幸のどん底のような話。ただ主人公は流れ流されその時を生きている感じで、あんまり悲壮感がない。辛そうだったのは母にバレエの英才教育をされていた入信前。バレエと母から解放され、土地も名前も捨てて生きる彼女は、生きたいように生きているようにも思える。何が人生を狂わしたのかな。彼女は本当に逃亡しなければいけなかったのかな。捕まってホッとするのかな。こういう内容の本、好きだなぁ。

ネタバレ桜木さんの描く湿度のある物語、好きです。本作は宗教団体に入信、団体の起こした殺人事件に巻き込まれ、そこから17年の逃亡劇という、不幸のどん底のような話。ただ主人公は流れ流されその時を生きている感じで、あんまり悲壮感がない。辛そうだったのは母にバレエの英才教育をされていた入信前。バレエと母から解放され、土地も名前も捨てて生きる彼女は、生きたいように生きているようにも思える。何が人生を狂わしたのかな。彼女は本当に逃亡しなければいけなかったのかな。捕まってホッとするのかな。こういう内容の本、好きだなぁ。

ネタバレ壮大な話だった。主要な登場人物が割に少なく、地名は多いけど地図が添えられているので、挫折せずに読了。芯のないお姫様のユリアがレーエンデを知り、自由と意思を手に入れていくお話。苦手なファンタジー、かつページ数も多いので身構えて読み始めたが、場面ごと語り手が変わったり、ユリアの成長が頼もしく、意外とスイスイ読めた。思っていたラストと違い、ここもユリアの意思をしっかり感じられた。続編を読むかどうかは…私に自由な時間があったらということにします。