長く正倉院事務所に勤務された筆者による業務の紹介。業務内容を大きく保存・修理・調査・模造・公開に分けて解説する。正倉院宝物が1300年も守り継がれてきたことは、勅封という制度もあろうが、先人の保存・修理に拠る所が大きい。特に染織品が残っているのは驚異的だという。頭が下がる思いである。保存・修理や活用のあり方には、時代毎の特徴が見えて面白い。模造に1章を割いているのも印象的で、宝物の研究にも繋がるが、技術者や素材の不足が課題であるという。終章の宝物公開のあり方については仰る通り。良書だった。

長く正倉院事務所に勤務された筆者による業務の紹介。業務内容を大きく保存・修理・調査・模造・公開に分けて解説する。正倉院宝物が1300年も守り継がれてきたことは、勅封という制度もあろうが、先人の保存・修理に拠る所が大きい。特に染織品が残っているのは驚異的だという。頭が下がる思いである。保存・修理や活用のあり方には、時代毎の特徴が見えて面白い。模造に1章を割いているのも印象的で、宝物の研究にも繋がるが、技術者や素材の不足が課題であるという。終章の宝物公開のあり方については仰る通り。良書だった。

2人が同棲して初めての夏休み。水族館でデートしたり、お互いの誕生日に贈り物したり、確実に距離は縮まってきてる。尊い。仙台さん宮城のこと好きすぎるだろ。贈り物貰って嬉しそうなの本当可愛い。宮城も何だかんだ独占欲が強い。何かと理由を付けてキスしたり噛み痕を付けたりと肉体的な接触も多くなってて、単なるルームメイトの関係を超えてるように見える2人だけど、でもお互い素直になれなくて踏み込めない。でも2人ならきっと大丈夫。

ビジュアルノベルの漫画版で、家出少女の薫ちゃんと担任教師の深玲さんのお話。事実上の同棲の中で、薫ちゃんが先生を好きになっていく過程が瑞々しい。素直になれなかった先生も薫ちゃんに絆されていき、遂に結ばれる。尊い…。カバー下の絵も実にエモい。

「民具研究と考古学」として特集が組まれている。同じくモノ資料を研究対象にしているにも関わらず、資料化の手続きなどに大きな隔たりがあるのが事実であり、両分野の論者から課題や展望が示されている。最近では戦後も研究対象になりつつあり、更に問題が複雑化している感がある。伝建地区での埋蔵文化財と有形民俗文化財の協業例などは興味深く拝読した。

「明暦の大火」での被災状況と、大火前後の都市江戸の様相を、丹念な史資料の調査から読み解く1冊。大火の被害は確かに大きかったが、武家地の移動や拡大などのような都市の改造は、大火以前から計画されていたものであったと結論づける。屋敷地の移動に際して、幕府が大名には遠慮気味だったのは意外だった。この時打ち出された防火対策も江戸時代を通じて継続して行かないというのも難しいところ。そして、大火が都市改造の契機になったという言説の出典は仮名草子であったという。地道な検証が続くが、読み終わると面白い一冊だった。

みちるちゃん、途中緊張で萎縮してしまう局面もあったけど（なかなか向こう見ずな子でびっくり）、ききちゃんとの信頼関係を作れていってる。ききちゃんとのペアを解消した紫苑ちゃんも、ききちゃんには巨大な感情を抱いてて…。皆の関係性も含めて今後の展開が楽しみ。