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2025年2月の読書メーターまとめ

雪丸 風人
読んだ本
12
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感想・レビュー
12
ナイス
401ナイス

2025年2月に読んだ本
12

2025年2月のお気に入り登録
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  • むらさき

2025年2月のお気に入られ登録
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  • むらさき

2025年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

雪丸 風人
本にまつわるお仕事小説。こんなお店があったら通う、通い詰める!そんな気にさせてくれるユニークな古本屋物語の続編です。お客さんが求める作品を本気で探してくれたり、その人に合いそうなものをゆるりと薦めてくれるさまには、やっぱり惹かれますね。本作のもう一つの魅力は食の魅力が伝わりまくるところ。実在するお店の御膳などに舌鼓を打つシーンが文字通り垂涎ものなんです!いいセリフもたくさんありました。特に刺さったのは本意なんて伝わらないものと考えるぐらいで丁度いいという趣旨の言葉でしたよ。(対象年齢は14歳以上かな?)
雪丸 風人
2025/02/22 10:34

明るい終わり方ににっこり。物語の先を想像して楽しくなりましたよ。“あの子”がますます自分色をだして、張り切る姿が目に浮かぶようで。作中で触れられていた『ちいさいモモちゃん』シリーズの3巻『モモちゃんとアカネちゃん』にどんな含みがあるのか、超気になりますね。早速通しで読んでみます。思わず膝を打ったのは「本を薦めるって本当にむずかしい。でも、楽しんでもらえると、とても嬉しいのだ」という言葉。そうそう、そうなんです!

が「ナイス!」と言っています。

2025年2月の感想・レビュー一覧
12

雪丸 風人
これ楽しい!物語を通じておぼろげに感じていた著者の人柄が、くっきりと像を結ぶエッセイ+α。電車・バスで読むの禁止ですね。職場や学校も×。私は頬が緩むのを抑えるのが大変で・・。くす玉事件なんて前振りでやらかすとわかっていたのに結局ブッと吹くハメに。編集者の濃さもおかしくって、笑いなしでは見られない!身の毛もよだつ残虐な仕打ちの中身とか最高過ぎです。やっぱり悪い人が出てこない安定感。そんな中、著者があぶなっかしいのが、キレッキレの言い回しとあいまって、災害級の魅力を出してるのよ。(対象年齢は13歳以上かな?)
雪丸 風人
2025/02/27 20:36

出版文化への愛が溢れる作品。ひとりボケつっこみの破壊力にKOされましたよ。執筆の号砲は編集者とのふわふわの口約束だと知ってビックリ。本を作り、売る現場の仕組みや舞台裏も学べる愉快な本でした。友人に語りかけるような文章や自分自身をまるで飾らないところも魅力ですね。顔見知りの書店員さんに勢い余って「ご感想なんでくれなかったんですか」と言ってしまうエピソードには思わずニヤリ。

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雪丸 風人
多様性への意識が強まっている今だからこそ必要な作品。おおなわ大会への足にハンディがある少女の発言に5年生のクラスが揺れ、子どもたちが正解を求めて試行錯誤を重ねる物語です。何に重きを置くかで、いくらでも答えが枝分かれしますね。みな平等にすることの難しさを十二分に実感できる話だと感じました。さまざまな立場の当事者7人という多視点によって織り成すストーリーは、優しい心や人の気持ちを想像する力を育んでくれるでしょう。平易な文章だからこそ伝わるものを、大人の私も全身で感じられましたよ。(対象年齢は10歳以上かな?)
雪丸 風人
2025/02/23 12:22

大人の言う綺麗ごとがどこか上滑りするなかで、子どもたちが問題の解決に向けて考え、動くさまが素晴らしかったです。声の大きい人にあらがえない空気が醸成される感覚、特別扱いへの逡巡、正しさがときに刃となる現実など、大切な気づきがギュっと詰まっていて、驚くほど夢中になれましたよ。これは読書感想文にも最適な一冊ですね。

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雪丸 風人
美術に疎い私でも楽しめました!主人公は自分を見失っていた美大生。休学し無聊をかこっていた彼が、いわくつきの襖絵の模写製作に引っ張り込まれ、軽んじてきた領域の魅力に気づかされていきます。高難度のアートに挑む熱量に圧倒されました!異世界ばりに未知の話なのに、作品の向こう側にいる絵師の息遣いまで感じられましたよ。作り手に想像を膨らませることで、これからは違った目で美術作品を楽しめそうです。先人の歩みを徹底してなぞることで、客観的に自身を見つめ直せるというのは私にも大きな発見でした。(対象年齢は14歳以上かな?)
雪丸 風人
2025/02/22 11:06

「未練や執着は、熱に変換できなければ、何の役にも立たない」という言葉が刺さりました。主人公同様に私の価値観もひっくり返りましたね。模写なんてという意識が確かにあったのですが、元の作者の生き様まで追うような徹底した考察ぶりには衝撃を受けました。修復作業に食パンを使う、古くはオリジナリティより模倣の腕が求められたなど、ビックリするような美術知識もたっぷり。面白いほど好奇心が満たされました。著者が美術畑でなく薬学系の住人と知り、さらにビックリ!

が「ナイス!」と言っています。
雪丸 風人
本にまつわるお仕事小説。こんなお店があったら通う、通い詰める!そんな気にさせてくれるユニークな古本屋物語の続編です。お客さんが求める作品を本気で探してくれたり、その人に合いそうなものをゆるりと薦めてくれるさまには、やっぱり惹かれますね。本作のもう一つの魅力は食の魅力が伝わりまくるところ。実在するお店の御膳などに舌鼓を打つシーンが文字通り垂涎ものなんです!いいセリフもたくさんありました。特に刺さったのは本意なんて伝わらないものと考えるぐらいで丁度いいという趣旨の言葉でしたよ。(対象年齢は14歳以上かな?)
雪丸 風人
2025/02/22 10:34

明るい終わり方ににっこり。物語の先を想像して楽しくなりましたよ。“あの子”がますます自分色をだして、張り切る姿が目に浮かぶようで。作中で触れられていた『ちいさいモモちゃん』シリーズの3巻『モモちゃんとアカネちゃん』にどんな含みがあるのか、超気になりますね。早速通しで読んでみます。思わず膝を打ったのは「本を薦めるって本当にむずかしい。でも、楽しんでもらえると、とても嬉しいのだ」という言葉。そうそう、そうなんです!

が「ナイス!」と言っています。
雪丸 風人
人生の節目で立ち止まる様々な主人公が、空港を舞台に優しく、不思議な邂逅をすることで心を動かされていく短編集です。とびっきりハートフル!現実と空想がほどよく調和するストーリーが至高の癒しをくれましたよ。気持ちが落ちている人々にもたらされる奇跡の一つ一つがまぶしくて、読んでいて幸福感に満たされました。特に刺さったのは、どんな選択にも意味があって選んだ道はもう正解なのだという趣旨のフレーズ。おかげでくよくよ悩んでいたのが馬鹿らしくなりましたよ。あなたも快適な読書の旅、してみません?(対象年齢は13歳以上かな?)
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雪丸 風人
学びの機会を大切にしたくなる物語ですね。主人公はいじめが元で中学を卒業できなかった19歳。劣等感に染まり切っていた彼女が、夜の学び舎での出会いに恵まれ、自分も、人も、信じられる大人へと成長していきます。ボロボロだった主人公の人生が優しさに包まれて上向くストーリーが心地よかった~。彼女の尊い目標、叶って欲しいです。主人公だけでなく、夜間中学の出身も年代もバラバラな生徒たちが抱える葛藤に震えが来ました。私がのほほんと享受してきた生活がどれだけ恵まれていたか、実感しましたよ。(対象年齢は13歳半以上かな?)
雪丸 風人
2025/02/18 20:38

教育にかかわる全ての人に推したい一冊。学習意欲の塊のような生徒たちの姿には驚きがありました。学がないことによるただならぬ苦悩や、戦争の愚かしさを語り合う部分にもグッと心を掴まれましたよ。これは子どもたちがどう受け止めるか、ぜひ聞いてみたいですね。受け身だった主人公が積極性を身につけていくさまは、私にも力を分けてくれした。なるほど、文字の組み合わせは誰かを苦しめも喜ばせもする。ならば私も、あの人のように後者を目指したいと胸に刻みましたよ。それにしても、被害者が割を食ういじめの現実、何とかできないか・・・

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雪丸 風人
物語の「寄せ」が凄い!こんなの感嘆するしかないじゃない。主人公は生まれつき目が見えない少年。クラブ選びにさえ困っていた彼が、盲学校の教師の導きで将棋にのめり込み、真剣勝負への憧れを募らせていきます。視覚障がい者を描く作品は相当読んでいますが、やはり葛藤は人それぞれ。本作でも新たな発見がありました。とくに家族の苦悩や先輩の振舞いに驚きがありましたよ。熱い対局の先に光が差してくるような流れも素晴らしいですね。敗者の志に焦点を当てるくだりは、いっそう物語を引き立てていましたよ。(対象年齢は14歳以上かな?)
雪丸 風人
2025/02/16 21:44

やりたいことがなかった少年が、どんどん熱くなっていくさまに魅せられました。全身全霊で盲学校の子どもたちへの将棋の普及に努める教師の熱意にも胸を打たれましたよ。中盤で描かれる彼の幼少からの歩みに、ぜひ注目してください。共助の心を呼び覚ますストーリーから伝わってきたのは著者の本気。主人公の父親の「そんなお前を見ていて、おとうさんファイトが湧いたんだ」というセリフも好きですね。私もこの作品からエネルギーを貰えました!

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雪丸 風人
おじいさんと少女は心を通わせることができるのか?主人公は小学5年生。特別なものに憧れ、満たされない日常に流されていた彼女が、「普通」の壁を超えてかけがえのない経験を重ねる物語です。はじめは正体不明の老人との関わりにハラハラし通し。妬みから思わぬ感情があふれ出る場面には目を見張りましたよ。後半では、生きるとはどういうことか?人は次の世代に何を伝えていくべきなのか?しみじみと考えさせられましたね。子ども向けの本ですが、その意味では大人にも刺さる要素が多分にある本だと感じましたよ。(対象年齢は11歳以上かな?)
雪丸 風人
2025/02/15 09:10

真っ黒に染まった心を悔いた末の決意、沁みました。切なくて、でも希望の持てる終わり方でしたよ。印象的だったのは主人公こんな心情。「じゃあ、生きるっていうのは、死という終着駅へ向かって進む、電車みたいなもの?その国には何が待っているの?」

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雪丸 風人
聴覚障害の当事者や家族、教師などの視点で描かれた競技かるたストーリー。負けん気の強い彼らの熱い戦いに、どっぷり漬かることができましたよ。さまざまな制約に直面して、諦めることに慣れている彼らのリアルを感じないわけにいきませんでした。これはぜひ中高生の課題図書にしてほしいです。魅力的なキャラクターが多いのですが、特に障害のある妹に両親がかかりきりだった少女の葛藤と、その先のエピソードが最高でした。トラウマと向き合う先生の苦悩も刺さりましたよ。脇役ではとぼけた警官の頑張りに拍手!(対象年齢は13歳半以上かな?)
雪丸 風人
2025/02/11 21:05

「最近、閑古鳥が元気でさ」に吹いた!最初に百人一首にない序歌を読むなど、競技かるたの未知のきまりごとも興味深かったですね。しかもそれがいい歌なんです!宇都宮がゆかりの地だという理由もわかってフムフム。何より聴覚障害の困難や、そこから派生する周囲の大変さには学びがありましたよ。何ごともまず知ることが大事ですし、まわりの人々が抱える苦悩に関心を持つ入口として、最適な本になるのではないかと思います。心のバリアフリーに役立つ一冊ですね。

が「ナイス!」と言っています。
雪丸 風人
健康になれる優良食材の魅力を再発見!下町の老舗豆腐屋を舞台にした人情と家族愛の物語です。主人公はお店の面々と客&たまに猫。大黒柱を失った豆腐屋を残された家族が力を合わせて切り盛りしていく物語です。ほっかほかになれますね~。不安定な家業を、努力とアイデアで立て直そうとあがくさまが響きまくるから。重大な決断に直面したときの絆にもジーンときましたが、より惹かれたのは終盤の青春小説のような部分ですね。高校生の照れ照れなイベントやお客さんたちとの交流に、グイッと引き込まれましたよ。(対象年齢は13歳半以上かな?)
雪丸 風人
2025/02/10 20:12

豆腐に人生を懸ける人々の物語。豆腐屋さんがピークの1/10に減っているという話は衝撃でしたね。私も量産品とは違う“本物”を味わうことで、町の豆腐屋さんを応援してみたくなりましたよ。一生豆腐なら健康になっちゃうって凄い殺し文句。

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雪丸 風人
サラリと読める手軽さが嬉しい10掌編。個性だけでなく世界観もさまざまな舞台で、闇の時間がまたたくような輝きを魅せてくれます。私は眠れぬ夜を埋める習慣を描く第一夜が好き。第三夜はもっと好き。主人公の癖から生まれる出会いと後日談にグッときましたよ。そして、切なさ極まる第九夜。これには違う意味でやられました。他のお話も、特殊能力を扱ったり、微妙にホラー的な要素を含んでいたりと多彩。夜ならではの物語を、こんなにエモーショナルに描き分けられるということは、真逆でも凄いものができそう。(対象年齢は13歳半以上かな?)
が「ナイス!」と言っています。
雪丸 風人
いじめは心を殺す大罪。そう胸に刻まれました。主人公は苛烈ないじめの渦中を経験で知る小学生の母。息子に起きた事態の真相を追求した彼女が直面したのは、あまりに意外な現実でした。背筋が寒くなるほどのリアルさ!普通の子が狂気に染まるさまに震えました。 描かれるある種の人間の恐さは読者への警鐘にもなりそうですね。誰とでも解り合おうという教科書的な綺麗ごとが、時として有害でさえあると実感できましたよ。本当に危ない人には関わらない。これも大事な人を守っていくためには重要だと思い知りました。(対象年齢は14歳以上かな?)
雪丸 風人
2025/02/04 20:40

とはいえ、子どもの立場では関わらないなんて絵空事ともいえますね。教室という逃げ場のない空間に“危ない人”がいれば、普通の子とて扇動者になりうる。誰もが加害又は被害の当事者になることを強いられる。両方になることだってある。じゃあ、運ガチャのような周囲の人間関係でハズレを引いたらどうすればいいのか?答えは容易には出ませんが、終盤の母親の息子への向き合い方は参考になりそうだと感じました。ラストは風速100m級のインパクト!やられたほうが損をする世界は絶対におかしい。まさにその通りだと感じましたよ。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/01/23(2236日経過)
記録初日
2019/02/16(2212日経過)
読んだ本
836冊(1日平均0.38冊)
読んだページ
214557ページ(1日平均96ページ)
感想・レビュー
836件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
現住所
東京都
自己紹介

『時計坂の家』に魅せられて児童書ワールドに!

小中学生が読める本を中心にレビューしています。

レビュー先は、読書メーター以外では、
NetGalley、アマゾン、ツイッター、ブログなど。

これらの多層展開で、徹底的に本の応援をします!


【 レビューの広告採用実績 】

本の帯・・・『王様のキャリー』『真実の口』『ぼくの色、見つけた!』『100年見つめてきました』(すべて講談社さま)

WEB広告・・・『藍色時刻の君たちは』(東京創元社さま)、『ぼくはうそをついた』(ポプラ社さま)ほか多数

販促ポスター・・・『トモルの海』(フレーベル館さま)

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