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2023年11月の読書メーターまとめ

Kanonlicht
読んだ本
11
読んだページ
3836ページ
感想・レビュー
11
ナイス
1344ナイス

2023年11月に読んだ本
11

2023年11月のお気に入り登録
6

  • バネ
  • 杜のカラス
  • しゅり
  • タナカとダイアローグ
  • ふかやま
  • リーブス

2023年11月のお気に入られ登録
6

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2023年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Kanonlicht
小川哲本人が体験したこと“風”に書かれた連作短編集。あたかも本当にあったこと?と思わせながらも、「適当な話をでっちあげるのが小説家の仕事」と著者自身が文中で言っている通り、本作の共通テーマは「嘘」だ。ある話では、自分の存在や記憶がいかに不安定であいまいなものかを再認識させられ、また他のエピソードでは、共感できないどころか社会的に断罪されるべき人にも自分に通じる部分があるという視点に、なるほどそうかもしれないと深く考えさせられた。そうすることでしか生きられない人々のもの悲しさまで伝わってくる。
とみかず
2023/12/12 06:18

ナイスありがとうございます。

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2023年11月にナイスが最も多かったつぶやき

Kanonlicht

時間が取れなかった印象だったのに、気づいたら結構読んでいた読書の秋。読んでいて面白かったのは『スワン』『猫を抱いて象と泳ぐ』『777』でした。2023年10月の読書メーター 読んだ本の数:10冊 読んだページ数:3287ページ ナイス数:1351ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/967914/summary/monthly/2023/10

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2023年11月の感想・レビュー一覧
11

Kanonlicht
「黒猫を飼い始めた」の一文から始まるショートショートアンソロジー。当然ながら書き手によってまったく違った話になるので、より個性が際立って面白い。全体的にホラー傾向が強め。ほのぼのした話と思わせて一気に恐怖のどん底に叩き落すような話が好き。一穂ミチ「レモンの目」、原田ひ香「ササミ」、三津田信三「独り暮らしの母」がよかった。シリーズ化されたので(続刊『嘘をついたのは、初めてだった』)次も読んでみたい。
たまご
2023/12/03 14:48

続刊が出たのですね! 情報ありがとうございます!

Kanonlicht
2023/12/04 01:09

たまごさん、コメントありがとうございます! そうなんです。次のも面白そうです!

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Kanonlicht
すごいものを読んだ。囲碁や麻雀、将棋などの卓上ゲームをテーマにした連作短編集。なんだけど、精神医学や情報工学、宗教、政治、歴史といったあらゆる知識が混然一体となって、超自然的な物語が展開される。荒唐無稽なようで、実際にあったと言われても信じてしまいそうになるのは、これらゲームの行き着く先が、ある意味人知を超えた高みにあることと無関係ではなさそう(藤井聡太八冠然り)。闇に葬られた麻雀決戦を描いた「清められた卓」が面白かった。
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Kanonlicht
放火殺人の罪を問われた女性。その生い立ちや犯行の動機がセンセーショナルに取り上げられ、一審判決は死刑。自身も控訴せず刑が確定する。ただ、彼女の人生の折々でかかわった人たちの見解は世間とは少し違っていて…。あのとき誰かが手を差し伸べていれば、あの人と出会わなければ。人生の大きな分岐点で不幸を呼び寄せてしまうのは、その人自身の業なのかということを考えさせられた。誰かに必要とされたいという人間の根源的な希望を、悲しいながらも美しく描いた名作だと思う。
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Kanonlicht
トイレの花子さんからくねくね、マッハババア、きさらぎ駅まで。人を襲う怪異や都市伝説を駆除して回る業者に期せずして就職することになった主人公と、彼を取り巻く心強い同僚の物語。怪異への対抗手段は打撃、斬撃、銃撃と、まさに呪術抜きの呪術廻戦。仲間はどいつもこいつもキャラが立っていて(こんな仕事をしているぐらいだから当然まともとは言い難いけど)読み進めるうちにどんどん好きになっていく。読み終わるのがもったいなかった。続編を切に願う!
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Kanonlicht
日本のスパイ組織のエージェント鷹野が世界を股にかけ活躍するシリーズ。九州のダム爆破事件をきっかけに、中央アジアの水資源利権をめぐる陰謀に巻き込まれていく。過去の経歴を抹消されたエージェントによる影の組織というところはドラマ『VIVANT』に近い。面白いのは間違いないけれど、視点人物が多すぎてやや物語の主軸が散漫になった感じ。主人公のカッコいい活躍を期待していただけにちょっと残念。当初から三部作構想でこれで完結といわれているけど、まだまだ続編をお願いしたい。
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Kanonlicht
「きらら」誌上で連載された佐藤正午氏とライターのメールによる往復書簡(著者自身が一人二役で書いているのではないかという疑惑があったけどその後どうなったのだろう)。『鳩の撃退法』はかなりお気に入りの作品で、その誕生前の話や単行本化までの過程、著者が小説を書くときのスタンスなど興味深い話がたくさんあり面白かった。年明け発売予定の新刊小説とともに、同シリーズも「6」が出るらしいので楽しみ。未読の作品を読んでおかねば。
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Kanonlicht
東京郊外の架空の街を舞台にしたブラックコメディ感たっぷりのミステリー短編集。街の警察署の生活安全課捜査員を中心に、数々の事件の顛末が描かれる。高齢化が進むのどかなベッドタウンという仮面の下には、連続殺人や放火、ひったくりなど物騒な事件が頻発する裏の顔があり、そこで暮らす住民たちも一見善良な市民に見えて…。ほのぼのと面白おかしく書かれているけれど、どこか背筋が寒くなるのは、さすがにこんなことはないでしょ、と笑い飛ばすことができないから。犯罪そのものよりも、悪気がないのが一番怖い。
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Kanonlicht
工業高校の女子生徒3人(クラスに女子は彼女たちのみ)が紆余曲折を経て大麻を栽培して売る話。彼女たちの根底にあるのはある種の諦観。どうせまともな人生なんて送れそうにないから今のうちにやりたい放題やってやれ、という原動力が、この物語の疾走感につながっている。クラスメイトや家族との距離感がつかめず、シェルターのようにまとう三者三様の趣味(ヒップホップ、映画、少女漫画)が、話のあちこちに散りばめられ、知っているネタに出会うとおもわず登場人物に向かって「わかってんじゃん」とニヤリとしてしまう。
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Kanonlicht
シリーズ新刊が出たと聞き、ちょとずつ追いついていこうかなと。著者お得意の、普通の市民がそれと気づかぬまま社会の暗部にからめとられていく事件。警察内部の確執も絡んで複雑な様相を呈していく。もう一方のジウシリーズとは違って、派手なアクションがほぼなく、一歩ずつ着実に真相に迫っていく展開はわりと好き。ところで、主人公こんなに男の品定めするようなタイプだったっけ(笑)嫌いじゃないけど。
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Kanonlicht
小川哲本人が体験したこと“風”に書かれた連作短編集。あたかも本当にあったこと?と思わせながらも、「適当な話をでっちあげるのが小説家の仕事」と著者自身が文中で言っている通り、本作の共通テーマは「嘘」だ。ある話では、自分の存在や記憶がいかに不安定であいまいなものかを再認識させられ、また他のエピソードでは、共感できないどころか社会的に断罪されるべき人にも自分に通じる部分があるという視点に、なるほどそうかもしれないと深く考えさせられた。そうすることでしか生きられない人々のもの悲しさまで伝わってくる。
とみかず
2023/12/12 06:18

ナイスありがとうございます。

が「ナイス!」と言っています。
Kanonlicht
タイトル通り「十五秒で死ぬ」を共通テーマに書かれた4つの短編。「世にも奇妙な物語」を見て、原作(1話目の「十五秒」)を読みたかった。「世にも~」がほぼ忠実に再現していたのもすごいけど、原作のほうも文句なしの面白さ。他の3編もそれぞれ違った趣向でどれもアイデアが秀逸。話がまとまりかけたところで、最後にドカンとオチを付けるのが著者なりのこだわりっぽい。個人的には2話目が好き。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/01/30(2077日経過)
記録初日
2019/02/05(2071日経過)
読んだ本
1137冊(1日平均0.55冊)
読んだページ
397600ページ(1日平均191ページ)
感想・レビュー
439件(投稿率38.6%)
本棚
0棚
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