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2025年1月の読書メーターまとめ

Kanonlicht
読んだ本
10
読んだページ
3227ページ
感想・レビュー
10
ナイス
1792ナイス

2025年1月に読んだ本
10

2025年1月のお気に入り登録
13

  • ちち123
  • ma-bo
  • やんばた
  • か
  • いは
  • 木曽仲良し
  • Nao023
  • 備忘録
  • 圧倒的田中
  • イアン
  • ゆかりねこ
  • おふとん
  • ぱと

2025年1月のお気に入られ登録
12

  • ma-bo
  • やんばた
  • か
  • いは
  • 木曽仲良し
  • Nao023
  • 備忘録
  • 圧倒的田中
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  • おふとん
  • ぱと

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Kanonlicht
結婚式を間近に控えるなか新婦が失踪。婚活中に振った相手からストーカー行為をされていると聞いていた新郎は、彼女の地元を捜索するうちにさまざまな事実を知っていく。相手の家族、地域の価値観、友人コミュニティといった結婚にまつわる現実を痛切に描いた本作は、ミステリーであり恋愛小説でもあり、人によってはホラーと感じるかもしれない。お互いにちょっとずつ相手のイヤな部分を感じているほうが、あんがい結婚はうまくいくと思う。
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2025年1月にナイスが最も多かったつぶやき

Kanonlicht

2024年は目標としていた月平均10冊を達成できました。中でも『マルドゥック~』シリーズ最新刊まで追いつけたのはよかったです。今年もよろしくお願いします! 2024年の読書メーター 読んだ本の数:132冊 読んだページ数:39773ページ ナイス数:19850ナイス ★去年に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/967914/summary/yearly

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2025年1月の感想・レビュー一覧
10

Kanonlicht
展示された美術展への抗議や、資料として使った公開講座の聴講生がPTSDを訴えるなど、何かと物議をかもした著者の代表作「犬」。この作品が生まれた背景や、性と芸術について思うところを、自身の半生を振り返りながら語っている。そこには国際的な潮流に迎合する日本美術界への批判がこめられ、問題とされるエキセントリックなモチーフは、それを広く世間に訴える「手段」だったと知り感嘆。美術家の美術家たる所以を垣間見た。
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Kanonlicht
シリーズ2作目をすっとばしてこの3作目を読んじゃったけど、全然問題なかった。5人の密室殺人マニアが持ち回りで実際に密室殺人を実行し、残りのメンバーがそのトリックを推理し合う形式は健在。その5人だけの閉ざされたやりとりだったはずが、とある事情から世間を巻き込んだ事件に発展していく展開にもわくわくした。ただ、風呂敷を広げすぎた感があり、結末はやや肩すかし。肝心の密室トリックも偶発性が高すぎて、してやられたとは思わなかった。文章だけだと考察しにくい点もマイナス。読者が推理を楽しむ作品ではないのかもしれない。
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Kanonlicht
純文学作家として芥川賞を受賞したのち官能小説家に転身し、去年90歳で亡くなった著者の傑作短編集。掲載されている短編はどれも、官能的でありつつも、ストーリーは面白く、文章も美しい。冗談のようなタイトルの「ズロース挽歌」ですら、一人の男の悲哀に満ちた人生を見事に描いている。そしてなんといっても芥川賞受賞作の「鯨神」の、圧倒的な熱量で人々の生を写し取った筆致に圧倒された。
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Kanonlicht
AV女優(なんか急に世間で使われだしたセクシー女優という呼び方には違和感しかない)でありながら、文筆業にタレント活動とマルチに活躍する著者の小説デビュー作。AVという自身のフィールドを題材にしつつ、そのものよりもそれにかかわる人たちの人生そのものにスポットを当てた、まさに著者ならではの視点が活かされた作品だと思う。男女のはかない同棲生活を描いた「桃子」が好き。
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Kanonlicht
本にまつわる店が立ち並ぶ街の中心にそびえたつ閉ざされた図書館。本が盗まれるとき、街は住人ごと物語の世界へと姿を変える。代々図書館を管理する家に育った少女は、盗まれた本の行方を追う。不思議な建造物に謎の少女、尊大な態度の老婆、ちょっととぼけた父親と、ジ〇リっぽい要素満載。登場人物たちのわちゃわちゃした感じも、映像化すると面白そう。著者の他の作品とはだいぶ雰囲気が異なるようなので、別の作品も読んでみたい。
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Kanonlicht
今回芥川賞受賞となった著者のデビュー作。着ていたTシャツにあしらわれたQRコードのリンク先は、自分によく似たブラックミックスの男の被虐的な映像。映っている当人だという疑いをかけられた主人公は、問題の動画を調べるうちに、自分と容姿の似た男たちに出会う。ブラックミックスでゲイという、日本にいれば否応なく際立つ特性が、同じカテゴリにいると他人からはほとんど見分けがつかないという奇妙な逆転現象。そのごく狭い同類としてのコミュニティは居心地がいいのか、はたまたアイデンティティの危機と感じるのか。興味深い。
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Kanonlicht
かつては本屋にずらっと著作が並ぶほどの売れっ子作家だった著者が、うつ病や薬物がらみの逮捕を経て、再起をはかるために書いた自伝的作品。とりとめのない記憶を思いつくままに書いているけれど、タイトルの通り常に死の影が根底にあって、だからこそラストの赤ちゃんとのシーンは、著者の生きようとする意志を感じてぐっときた。「スバラ式世界」など著者のエッセイが好きだったので、純粋に応援したい。
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Kanonlicht
結婚式を間近に控えるなか新婦が失踪。婚活中に振った相手からストーカー行為をされていると聞いていた新郎は、彼女の地元を捜索するうちにさまざまな事実を知っていく。相手の家族、地域の価値観、友人コミュニティといった結婚にまつわる現実を痛切に描いた本作は、ミステリーであり恋愛小説でもあり、人によってはホラーと感じるかもしれない。お互いにちょっとずつ相手のイヤな部分を感じているほうが、あんがい結婚はうまくいくと思う。
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Kanonlicht
往年の作品が度々話題になる著者が、1993年に発表した世にも奇妙な物語的な5つの短編集。タイトル名の通り、悪夢や他の人が感知しない幻覚といったものが共通のテーマになっている。ゆえに、明確なオチを期待しすぎないのが正しい読み方かも。物語の類型としてみればワンパターンととれなくもないけれど、登場人物や舞台設定に変化をつけることでバラエティに富んだ短編に見せられるのがこの著者のすごいところ。イチ推しは「ブラックライト」。設定が面白かったので、どうせならもっとミステリーに振ってほしかった。
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Kanonlicht
思想的問題がある作品を執筆したとして、療養施設とは名ばかりの収容所に入れられた女性エンタメ小説家。主義主張を訴え抵抗するも、やがてここに入れられた者は決して外に出られないと聞き…。まぎれもない不条理&ディストピア小説で、こんな世界になってほしくないけれど、昨今のポリコレ・コンプラ偏重のエンタメ業界を見ると、あり得ない話ではないと怖くなった。日頃エンタメを享受する側としては、なんでもかんでも「これはいかん!」ではなく、寛容な心で純粋に作品を楽しみたい。と思うぐらい衝撃的だった。
なつなつ
2025/01/12 08:59

面白そうですね。読んでみます。🙌🏻

Kanonlicht
2025/01/12 13:04

なつなつさん、コメントありがとうございます! 誰かがふと発したひと言がめちゃくちゃ炎上するような今の風潮が、もっと過激になった世界って感じで、怖いけど面白かったです。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/01/30(2217日経過)
記録初日
2019/02/05(2211日経過)
読んだ本
1187冊(1日平均0.54冊)
読んだページ
412963ページ(1日平均186ページ)
感想・レビュー
488件(投稿率41.1%)
本棚
0棚
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