早川が「レム、イーガンに匹敵する」「ファーストコンタクトＳＦの世界水準を軽やかに更新する」などかなり強気の煽り文句をつけている。レムはともかくイーガンは比べようがある。ディアスポラとアッチェレランドを混ぜたみたいな感じ。 法治の獣だけは読んだが、中盤にいくつも描かれる異生態異文明異知性を描くのが好きで得意なのだろうか。 個人的には異文明の詳細描写は興味深くも物語中では停滞を感じるので、太陽系内をもう少し厚めに書くか銀河内でスケールしたときのサークルの様相変化を描いてほしかった気がする。

いちデザイナーとして随分と盲が啓かれるような、あるいはデザイン従事者としてそれはそうだろうと思うようなところが両方ある。というかその２つは違うことではなくて、デザイン業を営む人間として常態的に経験していることながら、それをデザイン史やデザイン批評のようなものに自分の中で落とし込もうとしたときに何故か抜け落ちてしまっていた視点、あるいは気づいていてもその矛盾に関して１つの言説にしようと思ってこなかったギャップが描かれている。

早川が「レム、イーガンに匹敵する」「ファーストコンタクトＳＦの世界水準を軽やかに更新する」などかなり強気の煽り文句をつけている。レムはともかくイーガンは比べようがある。ディアスポラとアッチェレランドを混ぜたみたいな感じ。 法治の獣だけは読んだが、中盤にいくつも描かれる異生態異文明異知性を描くのが好きで得意なのだろうか。 個人的には異文明の詳細描写は興味深くも物語中では停滞を感じるので、太陽系内をもう少し厚めに書くか銀河内でスケールしたときのサークルの様相変化を描いてほしかった気がする。