自己責任論から脱し、他者に頼ることが可能な社会を理想とする趣旨で書かれた一冊。昨今自己責任論が正当化されがちな世の中、筆者の主張する「弱い責任」の必要性を大いに感じた。本文中では、ハンナ・アーレント、國分功一郎、ハンス・ヨナス、エヴァ・フェダー・キテイ、ジュディス・バトラーの哲学を紹介しながら、責任についての哲学がわかりやすく解説されている。哲学入門書としても読みやすく、感じた。各章の終わりに参考文献が記載されているため、原著にあたってみるのも良いかもしれない。

自己責任論から脱し、他者に頼ることが可能な社会を理想とする趣旨で書かれた一冊。昨今自己責任論が正当化されがちな世の中、筆者の主張する「弱い責任」の必要性を大いに感じた。本文中では、ハンナ・アーレント、國分功一郎、ハンス・ヨナス、エヴァ・フェダー・キテイ、ジュディス・バトラーの哲学を紹介しながら、責任についての哲学がわかりやすく解説されている。哲学入門書としても読みやすく、感じた。各章の終わりに参考文献が記載されているため、原著にあたってみるのも良いかもしれない。