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2024年10月の読書メーターまとめ

nao
読んだ本
5
読んだページ
1987ページ
感想・レビュー
4
ナイス
27ナイス

2024年10月に読んだ本
5

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

nao
物語には最初低調であってもしり上がりにおもしろくなるタイプもあればあるいはその逆も、または中盤の盛り上がりをみせるものなど様々。本作はというと最初から緊張感ある密度はそのままに終始緩むことがなかった。特に惹かれたのは主人公人物像の深みのあるその存在感で、この一作だけで終わらせるのは惜しい。今年読んだエンタメ作の中で最良部の一作‥などといくらでもホメることはできるワケでここではちょっと気になったところ一つ二つ、魅力ある主人公だが少し完璧すぎるようにも思われたところ、町の有力者などやや類型的なところ。傑作!
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
4

nao
記憶に結びついた様々な街についての随想集。そのどれも数ページの短文ではあるけれど切取り方が巧い。著作の中では代表作として挙げられる長篇よりも、短篇やこうした掌編・エッセイ集の方が自分の好みにあう。やわらかな筆致で綴られるそれらがそのままの出来事を映しているとは思わないが脚色(あるいはフィルターのかけ方)が自然な感じで、著者の文体の妙味を味わえた。
が「ナイス!」と言っています。
nao
物語には最初低調であってもしり上がりにおもしろくなるタイプもあればあるいはその逆も、または中盤の盛り上がりをみせるものなど様々。本作はというと最初から緊張感ある密度はそのままに終始緩むことがなかった。特に惹かれたのは主人公人物像の深みのあるその存在感で、この一作だけで終わらせるのは惜しい。今年読んだエンタメ作の中で最良部の一作‥などといくらでもホメることはできるワケでここではちょっと気になったところ一つ二つ、魅力ある主人公だが少し完璧すぎるようにも思われたところ、町の有力者などやや類型的なところ。傑作!
が「ナイス!」と言っています。
nao
長編作品として一応の軸(幹)はあるものの、様々な短編の連なる長編といった趣。織り込まれる時代考証などの記述は物語に精彩を与えているし、語り手(視点)がいろいろ代わったりなどしてユニークな構造・構成と言えなくもないが、何より肝心の主要部分の展開が凡庸なので冗長な作という印象となった。物語の傍観者に位置する主人公眠狂四郎、そのキャラクター魅力で持っている作品。
が「ナイス!」と言っています。
nao
ネタバレ勢いあるヴォネガット節が愉しい。呪わしい人間の歴史をある種寓話という形にしてその愚かしい様々をその悲惨さを嗤う。著者は終末へと向かう人類のありようというかその世界観の変容を繰り返し描いてきたが、本作のような最初期のものはそれらの陰惨さを嗤いに転化して筆致にはポップなブラックユーモア(執筆時の時代を感じさせる奔放さ)のような明快さ(色彩)がある。まだ足場となる現実世界は堅牢で、そうはなるまいという楽観があるように思われた。後期の著作(評論などからうかがえる)の絶望的な生々しい嘆きはまだない。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/03/08(2093日経過)
記録初日
2019/03/09(2092日経過)
読んだ本
397冊(1日平均0.19冊)
読んだページ
125087ページ(1日平均59ページ)
感想・レビュー
187件(投稿率47.1%)
本棚
71棚
性別
自己紹介

メモ。

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