読書メーター KADOKAWA Group

2024年5月の読書メーターまとめ

renkon
読んだ本
9
読んだページ
1741ページ
感想・レビュー
9
ナイス
60ナイス

2024年5月に読んだ本
9

2024年5月のお気に入られ登録
1

  • ひろし

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

renkon
月で五万年前の死体が発見される。しかし、それは地球からの者ではないし、進化論から言って人間と同じ形になるはずがない。 この謎めいた出来事が更なる謎を呼び起こし、物語は終わりかと思われた場面からもう一つの展開が待っている。 「科学的に証明を積み重ねてきた結果、その前提となっている科学すら間違っている可能性がある。」 この挑戦的な考えは、常識を超えた事実が我々を待ち受けているかもしれないというワクワク感を常に与える。 読後には、哀愁とともに人間の力強さを感じるハードSFの世界に引き込まれる。
が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
9

renkon
記憶を失った少女が流れ着いたのは<ニホン語>と<女語>が話される島だった。 新たな文化の中に身を置くといこと。その地の歴史を深く知るということ。これらは寄る辺のない身には苦しいことだ。そして信用がなければ寄る辺さえも作れない。 作者の出自、時期などあらゆることが重なっている作られている。芥川賞だがかなり読みやすい。 ジェンダーや歴史観など自らの価値観について考えさせられ、今新たに歴史を刻んでいるという覚悟を問われる作品。
renkon
2024/05/19 11:37

ちょっと最後は急ぎ過ぎた感がある。もうちょっと長く丁寧に歴史を紐解いて行くか、余り多くを語らない方式にしたほうが読み応えあったかなとは思う。ただ”歴史を知る”っていう体験は、重みがあって畳み掛けてくるものだからこれはこれで良かったとも思う。芥川賞だしこれからもっと文章に深みが出てくるかもと思うと、李琴峰さんの他の作品を追いかけたくなった。

が「ナイス!」と言っています。
renkon
衣食足りて礼節を知る。古来より人の暮らしの根源には、食がある。 ”コスパ”や”タイパ”が叫ばれるようになった昨今、そこには根源の忘却が在るのかもしれない。 本書の中でも、『人間の食べているもののルーツを知って選ぶという行為は、人間だけに備わった文化的な行動です。』という文章に感銘を受けた。 食卓は栄養を取るだけの場所ではなく、命をいただく神聖で文化的な場所なのだ。 日本の農業の特徴を中高生でも分かるように熱い語り口で論じ、農業の重要性について説明した本。
が「ナイス!」と言っています。
renkon
とっても淡白な作品だった。何か始まっていそうで、実のところ何も始まっていない。 そんな現代的な日常、何か夢の中にいるようで、現実に生きている人間という存在を描いている。
が「ナイス!」と言っています。
renkon
ソーサリーシリーズのようなゲームブックだと勘違いして図書館で借りたのだが、ロールプレイング・ゲーム本だった。 今で言うところのTRPGのルールブックという認識でいいんだろうか。 正直現代の有名どころのTRPGなどと比べると、ルールはシンプルすぎるぐらいで、今更この本を使って遊ぶ必要があるのかと思うかもしれない。 だが、これぞファンタジーという要所は抑えられており、古典的だが今だからこそ輝くものがあると思う。 装丁はボロボロ、手垢がつくまで何度も読み返した形跡があり、借りた人たちの愛を感じる本だった。
renkon
『現実世界では、すべてがもう裏返しだった。あたしたちこそが不思議な成長物、イカレた代物-健全な世界で唯一の病気の塊』 偽りの希望の中で生きる人々、すべてがひっくり返ったかのような圧倒的な世界観がイラストと文章で描かれる。 もしかしたら、こうなってしまったら、そんなことまで考えさせられるリアリティ。スマホが、AIが、まだ見ぬ未知が、我々の世界をこんな風にするかもしれないことを考えるとゾクゾクする。 ネットワークに接続された人々がうごめく中、主人公とロボットでアメリカを横断するポストアポカリプス本。
が「ナイス!」と言っています。
renkon
認知行動療法について、苦しい状況であってもなくても役に立つ考え方が載っている。 特に「考え方のクセ」を変える!という表現は、直感的にわかりやすい。他の本ではもう少し難しく書かれているため、自分を見つめ直すいいきっかけとなった。 惜しむらくは、万人に当てはまる鉄板の考え方はないと書かれている通り、認知行動療法をどちらかというと理論的に書いているため、逆に個々人には対応できないであろうこと。 あとがきにも書いてあるが、実際のカウンセリングや他のワークのある本を読むことで理解が深まるタイプの本である。
が「ナイス!」と言っています。
renkon
月で五万年前の死体が発見される。しかし、それは地球からの者ではないし、進化論から言って人間と同じ形になるはずがない。 この謎めいた出来事が更なる謎を呼び起こし、物語は終わりかと思われた場面からもう一つの展開が待っている。 「科学的に証明を積み重ねてきた結果、その前提となっている科学すら間違っている可能性がある。」 この挑戦的な考えは、常識を超えた事実が我々を待ち受けているかもしれないというワクワク感を常に与える。 読後には、哀愁とともに人間の力強さを感じるハードSFの世界に引き込まれる。
が「ナイス!」と言っています。
renkon
「この本は、ほぼ500年前に書かれたにもかかわらず、僕にとっては現代の教科書よりもずっと役に立った。」 タイトル通り原材料の調達から製造に至るまでの過程をすべてやろうとする野心的であるいは無謀な試みをまとめた本。 先人たちが築いてきた道の上に人々の生活は成り立っており、それはそのあたりの店に入ればすぐに購入できるようなトースターにまで及ぶ。 子供のころ”自作パソコン”と聞いて基盤にはんだ付けから行うことだと勘違いして尻込みしたことを思い出す。
が「ナイス!」と言っています。
renkon
ネタバレ映画の看板犬ジャンゴは、人間は陽気であるべきだと考えている。 映画と古本屋で培った想像力豊かな犬は、自分にも笑顔がほしいと願っている。 この世はそんな犬の想像を遥かに超えて知識と考察が広がっている。そしてそれは、日々移ろっていくのである。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/03/16(1921日経過)
記録初日
2019/05/24(1852日経過)
読んだ本
94冊(1日平均0.05冊)
読んだページ
26517ページ(1日平均14ページ)
感想・レビュー
43件(投稿率45.7%)
本棚
6棚
読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう