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2024年3月の読書メーターまとめ

沙智
読んだ本
6
読んだページ
1376ページ
感想・レビュー
6
ナイス
139ナイス

2024年3月に読んだ本
6

2024年3月のお気に入り登録
1

  • たかし

2024年3月のお気に入られ登録
2

  • 愛の伝道師カロン@イケメンを呼ぶ声が、聞こえますよっ
  • たかし

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

沙智
クイズプレイヤーである主人公の対戦相手は一文字も問題文を読まれてないクイズになぜ正解できたのか?イカサマを使ったのか、それとも…?という一風変わった設定のミステリ。クイズを題材に扱った小説は初めてだったから新鮮な気持ちで読んだ。真相を追う過程でクイズプレイヤーの思考と過去に迫る構成がとても面白くて、リーダビリティの高さも相まってグイグイ読めた。結末に関しては個人的にはちょっと消化不良かも。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
6

沙智
登場人物全員が信頼できない語り手のような小説。校舎裏で殺された女子高生の事件を巡って、被疑者と被害者の周囲の人々が事件当日や彼女達の関係性について証言を残していくが、そのどれもが微妙に食い違ったものとなっている。本作の肝となっている点は、SNSやニュースなどの世論によって、事件の当事者までもが事実は本当にそうだったのではないかと認識を塗り替えられていくところにある。サイレントマジョリティによって歪められる真実と、事件の構図を単純化することで取りこぼされる彼女の一面。
が「ナイス!」と言っています。
沙智
この著者らしく普通や常識の概念を解体するような作品群。食事にまつわる短編が多かった。食事というのは、生命活動を維持するために不可欠であり誰もがするものだから、性や死と同様に著者の作風と相性がいい題材だと感じる。表題作は開始2ページでもうこの世界観に取り込まれるし、遠い未来や別の惑星とかでもなく自分達の暮らす現実に限りなく近い世界が舞台だから設定の異質さがより際立つ。どの作品も大体ご飯の描写が美味しくなさそうに描かれてるけど、表題作の人肉が一番美味しそうなのがひどい。
が「ナイス!」と言っています。
沙智
融合手術を受けて不老の肉体となった女性が自身の半生を振り返る小説。小説における語りの力を強く感じた。このひらがなを多用する語り口がテーマともよく調和している。主人公の人生は客観的に見て壮絶なものだけど、文体の効果もあってか悲壮な印象はさほど受けずカラッとした読後感だった。
が「ナイス!」と言っています。
沙智
クイズプレイヤーである主人公の対戦相手は一文字も問題文を読まれてないクイズになぜ正解できたのか?イカサマを使ったのか、それとも…?という一風変わった設定のミステリ。クイズを題材に扱った小説は初めてだったから新鮮な気持ちで読んだ。真相を追う過程でクイズプレイヤーの思考と過去に迫る構成がとても面白くて、リーダビリティの高さも相まってグイグイ読めた。結末に関しては個人的にはちょっと消化不良かも。
が「ナイス!」と言っています。
沙智
どの短編も奇抜なSF的設定の膨らませ方と、ドラマの展開の巧みさに舌を巻く。死をテーマとする話が多いけど、どれも殺伐とした印象は受けず優しい読後感で好みだった。
が「ナイス!」と言っています。
沙智
廃校が決まった高校での卒業式を控えた7人の少女達の青春模様。青くて瑞々しい感情表現が素晴らしいけど、春の柔らかな日差しや穏やかで冷たさの残る風など読み手の郷愁を誘うような風景の切り取り方も繊細で良かった。各エピソードはそれ単体でも満足度が高いが、舞台が同じ高校であるため共通の人物が登場したり学校に伝わるエピソードが異なった文脈で語られたりと、繋がりを感じさせる部分が多くあって楽しい。1冊の連作短編集として非常に優れた構成であると感じた。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/03/19(1958日経過)
記録初日
2019/02/17(1988日経過)
読んだ本
369冊(1日平均0.19冊)
読んだページ
102542ページ(1日平均51ページ)
感想・レビュー
354件(投稿率95.9%)
本棚
0棚
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