前作より少し成瀬パワーが落ちた感じがする。 やはり成長と共に魅力は軽減するのか？ 今回は成瀬あかりより、成瀬にかかわる人達に スポットが当たっている。ときにクレームを つける事がやめられない呉間さんは面白い。 旦那さんとの対比もいい。 個性的な登場人物は今村夏子さんの作品に 通じるものがある。

良かった！ 読みやすく、最初はほのぼの物語かと 思っていたがだんだん話が思わぬ展開になり 読む手が止まらなくなった。いくら気心が知れた 間柄でも自分の全てを語れる人は少ない。 お互いをおもいやり戦前戦後の荒波を乗り越えて きた千代とお初はなんとも愛おしい。 いつまでもこの2人いやお芳の3人の暮らしぶりを見て みたい。初読みの作家さんなので他の作品も読んで みたいがこの話の続編が是非読んでみたい。

前作より少し成瀬パワーが落ちた感じがする。 やはり成長と共に魅力は軽減するのか？ 今回は成瀬あかりより、成瀬にかかわる人達に スポットが当たっている。ときにクレームを つける事がやめられない呉間さんは面白い。 旦那さんとの対比もいい。 個性的な登場人物は今村夏子さんの作品に 通じるものがある。

レースが始まると臨場感が半端なく実際に 観戦しているようだった。 箱根駅伝を走る一人ひとりにドラマがあり 箱根を目指す理由がある。同じ大学か連合チームかは 関係ない。チームでの戦いの前に自分にとって いい走りが出来るかどうかの精神戦が大きい。 それをしっかり理解し言葉がけする甲斐監督は 凄い。次は甲斐監督のもと箱根をはしる明誠学院や 今回学生連合に出た大学の活躍がみてみたい。 箱根駅伝が今まで以上に楽しみになった。 是非映像化して欲しい。

箱根駅伝の学生連合のお話とはさすが 目の付け所が違う。しかもTV放送での TV局内の内部事情と並行して話が進むので これまた箱根駅伝を違う視点から楽しめる。 池井戸作品の王道ともいえる物語の展開が 予測できる。