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大人になることのむずかしさ: 青年期の問題 (シリーズ子どもと教育 子どもを見なおす)

感想・レビュー
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tw
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5.0何気なく手に取った本。何事にもメッセージがある、が印象に残った
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koba
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ネタバレ心理学的な大人になることへの問題提示。 ※世界観を明確に持つことによって大人になるというよりは、既成のモデルに頼らずに、自分なりの世界観を築こうと決定し、その過程を進み続けつつあることによって、大人になる。※自分なりの進むべき道は、つまずきを通じてこそ知ることができるとさえ、いうことができる。
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彩
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一周回って、大人と子供の心理的な違いが何かよく分からなくなってしまった。結局は世の中の規範に合わせられるかどうか、ということか……あと、実際の心理療法のエピソードはよく理解できない部分が多かった。親や教師から不純異性交遊を咎められて、論理的に反論していた女子生徒が、河合先生に「理屈抜きで悪いことは悪いからやめなさい」と言われたら行動を改めた話とか。心理療法は論理だけでどうにかなるものではなく、曖昧さも含んだものだという話だと解釈したが、一般人からしたら、本当にそれぐらいで行動を改めるか!?と思ってしまう。
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みそ
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日本におけるユングとスピリチュアル、オカルトの関係を知りたくて読了。いまとなっては時代遅れのトンデモ本かな。ジェンダーについての言及がとんちんかんなのは(1996年著ですよね?海外のジェンダーの文献読んでたらこの結論にはならないと思うんだけど)ユングを下敷きにしてるからなのでしょうね。モラ夫から逃げた妻に「その程度のこと」とか言ったり、結婚に悩む女性にきついこと言ったり、女性患者と男性患者への対応の差がこの本では目立ちます。臨床でこの人にあたった人はかわいそうだな。
0255文字
ビッケ@アラフォーママ
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ネタバレ<大人であるということは、その人が自分自身のよりどころとする世界観をもっている、ということ>部族などでイニシエーション(通過儀礼)の儀式がある場合ははっきり大人へ変革されるが宗教やイデオロギーが画一的でない現在では子どもと大人の境界が曖昧。だから<世界観を明確に持つことによって大人になるというよりは、既成のモデルに頼らずに自分なりの世界観を築こうと決定し、その過程を進み続けつつあることによって大人になると考えるべき>と。子どもの反抗はイニシエーション儀式の始まりなのね。うちの子はどうなるかな〜。
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グッチ
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母子分離と異性関係。性は次元が高まるほど多くのパラドックスを内包しながら成立する。このようなことは相当な猶予期間を必要とするし、人間を鍛えるために必要な苦悩が存在しなければならない。そこで、若者は一方では自然に備わっている一種の恐れの感情との板挟みになって、簡単には性的関係をもつことなく苦悩することになる。性に対する恐れの気持ちを受け容れて、大切にもちこたえていると、適切な時の訪れと共に、望ましい性関係へと開花していく。
グッチ

人間は誰しも本当に生きることを拒否する「影の部分」があり、その影を共有する友人を持って笑いものにしたりする。その批判の目を内側に向けることが「大人の友人関係」には必要。

01/05 07:57
グッチ

恋愛には相反するものの合一が必要。恋愛に思い込みや独りよがりがよく生じるのは、心の底に可能性や欲求があまりにも強く保たれているから。相手とのギャップで失恋したときには、「なぜ自分がそれを相手に求めたのか、それは自らが開発すべきでなかったのか」と考えてみること。

01/05 08:02
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てん
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後半はさすがに古いかもと思う箇所もあって集中力も落ちてきたけどそこそこ面白かった。これはと思った箇所「ごく割り切った言い方をすると、男性は大人になることを獲得するという形をとり、女性は大人になることを受け容れるという形をとるといえる。女性の場合、身体的変化と共に青年期の前期に必要となるのに対して、男性はむしろ青年期の後期になってから、職業や配偶者を『獲得する』課題として、大人になることが体験される。」男性の非モテ論とかもここと繋がってきそう。
てん

未開社会におけるイニシエーションについても男女別で書かれている。女性の場合初潮などの身体的変化により自然とイニシエーションは行われているのに対し、男性はいろいろ手の込んだ儀式を用意した上でしかイニシエーションができないのは考えるべき点があると思った。

08/16 15:13
てん

女性は自然とイニシエーションを完了してるみたいな書き方したけど、現代社会においてはやっぱり不完全だなと思った。初潮で否定されるよりはましとはいえ、赤飯出されたって別に嬉しくもないし。

08/16 21:18
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にごすけ
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とりあえず、大人になることがいかに難しいかを再認識した。何をもって大人と言うのか?変化し続ける社会の中では定義をすることは難しい。親である私が大人に全くなれていないと感じていながら、子供をどう導けるのか?ヒントをいくつももらえたように思う。子供の行動の「意味を探る」。これだけは覚えていよう。
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こあら
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倫理の授業で薦められて。 もう40年近く前の本なので、ジェンダー観など所々「ん?」となる箇所はあったが、全体的に言っていることは的確だと思う。 今、青年期を生きる自分を心理学的な視点から見つめることは面白く、河合先生の優しい語り口で気持ちが楽になった。
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シルク
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ネタバレ河合隼雄の文章読んでて、うなるのは、「複雑なことを、複雑なまま、取り扱う」みたいなことを先生が言ってはるときだ、と思う。物事を単純化するな、手っ取り早く考えるな、分からないことは分からない状態で、大切に持っておく。複雑なことは複雑なまま、大切に持っておく。そんなこと。「たとえば」と河合先生が言わはるのがーーある時、息子の家庭内暴力に悩んでいた父親がいた。その父親はある時、「裸で息子に体当たりしていったら、息子が改心した」みたいなよその話を聞いて、「裸で闘ったらええんやな」と、まんますっぽんぽんになって→
シルク

息子に体当たりしてみた。ところが息子の腕力は凄まじく、ものの数秒で父親はボッコボッコのフルボッコにされて、転がる羽目になった。以後この家庭では、息子は暴力を振るい続け、父親は息子の顔色を伺うようになったーーと。「要するに○○したらいいってことですね?」「御託はいいから、解決法だけ教えてください!」「大切なとこだけ教えてください」...と、多くの人がものごとを手っ取り早くまとめたり、お手軽さをたとえばプロに求めてきたりする。けど、そんな風に手軽さばかり求めていたらいつまで経っても見えないものだってあるんだ。

10/13 22:17
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riviere(りびえーる)
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どうすれば大人になれる?そもそも大人とは?イニシエーション(通過儀礼)の厳しい試練を乗り越えれば男子は大人として認められ、女子は初潮を祝われて大人になった。そんな昔と今とはずいぶん違う。そういえばバンジージャンプも本来はイニシエーションだったことを思い出す。現代の若い人たちはさまよいながら挫折を繰り返しながら時間をかけて大人になってゆく。それを支える周囲には暖かさだけでなく厳しさ、子どもの心を持つ大人の存在が必要。文庫版に息子の河合俊夫氏があとがきを書いているらしい。そちらも読んでみたい。
0255文字
花七絵
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面白かった。 再読希望 購入検討
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荒野
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ネタバレ家出する子供の話で、孤立と独立は別のものだという言葉が心に響きました。 私が今まで多くの人によって生かされてきたことを自覚し日々感謝し続け、人に心配をかけさせないような真の大人になりたいものです。
呼戯人

これ、20年前くらいに読みました。こんなに歳を取っても大人になることの難しさを感じています。

04/30 19:49
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あおちゃん
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とても勉強になった。①一つの社会から次の社会へ行く時、進歩に向かって歩む限り大人の境界においてどちらつかずともなること、②人間の潜在力と可能性に期待して見守ることの大切さ、③自己の限界を知り大人になるための断念には自己肯定感の重要性、④男性としての大人と女性としての大人の違い、⑤好きなことをやることの大切さ、そこから自分に適切な方向を見出せることが特に心に残った。自立と依存、日本と西洋、男性と女性、孤独と連帯…多くの対極性に気付き善悪を決めるような単層的人生観ではなく重層的人生観の必要性など。続く…。
あおちゃん

難しいけれど、本質的なところから深く掘り下げて書かれている為、凄く勉強なった一冊です。大人になることの仕組みなども分かり納得し易く、これまで自分が経験してきたことや知り得たことと照らし合わせたりしながら、自分なりに噛み砕いて読む事も出来ました。図書館の教育カテゴリーから見つけた本ですが、なかなか面白いと思いました。

07/20 15:21
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青蓮
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「大人になるってどういうこだろう?」と常々疑問に感じているので、読んでみました。「大人であるということは、その人が自分自身のよりどころとする世界観をもっている、ということである。一人前の人間として、自分なりの見方によって、世界を観ることができる。あるいは、自分という存在を、この世のなかにうまく入れこんでいる、あるいは位置づけているといってもよい。」この部分が私には抜け落ちてるなぁと痛感。心理的な自立もうまくいっていない事も再認識させられました。ちょっとやそっとじゃ人は変われない。時間がまだ必要のようです。
青蓮

もすけさん→うぅ、ありがとうございます(๑´̥̥̥>ω<̥̥̥`๑)どうやったら一人前の大人になれるのか、模索の日々です。まだまだお尻が青い未熟者なので、自分が情けないです。大人になるって本当に難しい……(›´ω`‹ )

01/13 18:44
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呼戯人
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先史時代や古代までは、イニシエーションという儀式があり、子どもと大人の間の境界がはっきりしていた。しかし、歴史の進展の中で近代が現れてきたとき、このイニシエーションが消え去り、進歩・進化・成長という概念が重要視されるようになり、教育(学校)という教育機関が現れてきた。かつてはイニシエーションによって深い体験をして大人となることができた子たちは飴のように長く伸びた青年期を過ごさねばならなくなった。それ故、青年期の様々な問題に悩むようになったのである。 大人でもなく子どもでもない時期をどのように乗り越えるか?
荒野

高校の教科書に載っていたので偶然知っていただけです(笑) それにしても難しい内容だったのでいつか理解できるようになりたいものです。

02/14 15:32
呼戯人

「花の美しさというようなものはない。美しい花があるだけだ」とか名言がたくさんありますよね。

02/15 12:49
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はんなりぷりん
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ネタバレ成人を迎え大人として扱われる機会が増えましたが、半人前だと感じていました。いつになったら「大人」だと実感できるだろう?と思っていたところ、図書館で見つけました。当初は、堅苦しい本かも、と思っていたのですが、そんなことはなく、私の疑問を解決してくれました。 「近代化し、通過儀礼や役割分業がなくなったことで、現代は大人になることが複雑化している、人それぞれだ」といったころに納得させられました。 半人前の私が読んでも面白かったのですが、子育てに、必要な考えが多く書かれていたため親になったら再読したいです
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柳瀬敬二
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現代には宗教もイデオロギーも共同体もない。そんな社会で青年が大人になるには自分の力で自分を変えていくしかない。そこには周囲の人間への激しい衝突や複雑な内面の揺れ動きがあり大きな苦痛を伴う。そして無事大人になれたとしても、それは旧来の意味での大人ではなくモラトリアム社会で生きていく大人かもしれない。 数時間足らずで読めてしまう本で、そこまで深い議論には踏み込んでいないのが残念だが、ときには理屈抜きで自分の存在を賭して生の感情をぶつけるほうが、相手の心に響くという議論は面白かった。これも理屈では理解できない。
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李
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総てを破壊し創造することをもっと受け止めなければ。
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げん
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自分もむずかしかったし、今も途中なので読めて良かったです。
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大輔鈴木
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大学1年の臨床心理学入門演習にて。
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しっぽ
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一番気になったところを抜き書き。「大人になるためには、何らかのことを断念しなくてはならぬときがある。単純なあきらめは個人の成長を阻むものとなるだけだが...単純なあきらめと大人になるための断念との差は、後者の場合、深い自己肯定感によって支えられている」p178
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あかたけ
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つまずくことは、成長していくうえで必要なものだとわかった。また、子供のつまずきに対して、だれが悪いのかではなく、このことはなにを意味しているのかを考えるべき、というのに納得した。
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フロリゲン
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名著。素晴らしい。カウンセラーは自分自身を賭けて対象と向き合い、自分の人格の分解しそうなギリギリのところに身をおくことで解決が見えてくるという。言葉にできそうでできなかったモヤモヤを分かりやすく文章にまとめてあるので、再読したい。
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Kazuki
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僕は丁度20歳になることと、凄く心が汲々して苦しい期間が続いていたので。一息ついてこの本を読んだ。この本は僕の本当に知りたいことについて書いてあった。よくありそうなタイトルの本だけど僕の中で中身はそれらの本とは別格だった。短く深くそれでいてわかりやすい。この本は人を動かす力を持っていると思う。僕はこの本を読んで今まで苦しみながら選択してきた自分の行動や行為を一つだけやっと理解する事ができた。頭の中の霧が一部晴れた!
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ハニワのハニー
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どうすれば大人になれるんでしょう。
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Kei
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「ある個人が本当に成長することは、『その人なりの』道を自ら見出し、つくりあげてゆくことであり、他人がかるがるしく教えたりできるものではないのだ。見守ること以上に、することはないのである。」 「大人であるということは、その人が自分自身のよりどころとする世界観をもっている、ということである。」 「何かを『好き』と感じるとは、内からの情報の最たるものである。」 まだまだこの本の中には、大切にしたい言葉があります!
0255文字
ひろちき
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自分は大人じゃないということを再確認した。社会に出れば自然と大人になるかといえばそういうことでもない。働いて妻子もいるのに大人とは思えない人がいたりする。責任も抱えているものもあるのに不思議だ。大人が言う「大人ってこういうもの」ってのには反発したくなる。でもそれも社会で形成されたひとつの大人なんだよなあ。最終章は特になるほどという感じだった。ジェンダーの点から論じる大人になるということ。物質的に豊かな時代の子どもの想像力(玩具)。著者の懐の深さには関心する。
0255文字
Makoto Kajiura
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再読
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緋座零
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真の権威には反抗しないというところについて 権威なのかはともかく真理だと思えることには反抗しないよなぁと思った
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ともすけ
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とても興味深い本でした。特に現代のイニシエーションについて。現代社会は古代と違い社会が進歩し続けているのでイニシエーションを何度も体験する必要があるということ。社会の進歩に現代人はついていけてないのですね。古代のように一度のイニシエーションで大人の社会の仲間入りというのもいいかもしれませんが。あとはもうひとつ。現代社会においてはイニシエーションを繰り返すことにより子供が大人を超えてしまうことがあるのです。親殺しとはそういうものかもしれません。古代では大人は超えるべきものではなかったのです。
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ぽんまま
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高校生から大学生の心理を事例をもとに書かれているので分りやすく読みやすかった。大人になりきれていない大人がいったいどれぐらいいるんだろう?私もちゃんと大人しているのか・・・不安になる
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モーリス
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普遍的な「モデル」のない世界で大人になる、とはどういうことか論じる。…自分なりの「モデル」を探す上で、小説や映画は大きな影響力を持ってると思う。小説や映画の何に憧れ、何を嫌悪し、何に感動するのか=自分はどんな人間になりたいかってことだし。こうして日々本を読むことで自分を磨くことができていたならいいな。
0255文字
つんどく
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読みやすくてためになりました。
0255文字
shishi
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[A-]
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梨と港
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ネタバレ1997年11月23日読了 あとがきで「真の権威と偽の権威」についての言及がある。「その権威の発してくる根源」を見ることがポイント。地位、名声、経済力に依存した権威は偽物。環境変化によって失う可能性のあるものを取り除いた場合どうなるか等も。 日本人は自立していないから、他者と関係を持つことを怖れて孤立している人が多いのでは、という指摘。毒親考察無しに、親から逃げる子を「甘えを持っている」と述べる箇所は説教臭い。 思春期〜青年期にかけて、基本的安全感が必要との指摘には自分も同意する。日本の足りていない福祉。
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