形式:単行本
出版社:岩波書店
人間は誰しも本当に生きることを拒否する「影の部分」があり、その影を共有する友人を持って笑いものにしたりする。その批判の目を内側に向けることが「大人の友人関係」には必要。
恋愛には相反するものの合一が必要。恋愛に思い込みや独りよがりがよく生じるのは、心の底に可能性や欲求があまりにも強く保たれているから。相手とのギャップで失恋したときには、「なぜ自分がそれを相手に求めたのか、それは自らが開発すべきでなかったのか」と考えてみること。
未開社会におけるイニシエーションについても男女別で書かれている。女性の場合初潮などの身体的変化により自然とイニシエーションは行われているのに対し、男性はいろいろ手の込んだ儀式を用意した上でしかイニシエーションができないのは考えるべき点があると思った。
女性は自然とイニシエーションを完了してるみたいな書き方したけど、現代社会においてはやっぱり不完全だなと思った。初潮で否定されるよりはましとはいえ、赤飯出されたって別に嬉しくもないし。
息子に体当たりしてみた。ところが息子の腕力は凄まじく、ものの数秒で父親はボッコボッコのフルボッコにされて、転がる羽目になった。以後この家庭では、息子は暴力を振るい続け、父親は息子の顔色を伺うようになったーーと。「要するに○○したらいいってことですね?」「御託はいいから、解決法だけ教えてください!」「大切なとこだけ教えてください」...と、多くの人がものごとを手っ取り早くまとめたり、お手軽さをたとえばプロに求めてきたりする。けど、そんな風に手軽さばかり求めていたらいつまで経っても見えないものだってあるんだ。
これ、20年前くらいに読みました。こんなに歳を取っても大人になることの難しさを感じています。
難しいけれど、本質的なところから深く掘り下げて書かれている為、凄く勉強なった一冊です。大人になることの仕組みなども分かり納得し易く、これまで自分が経験してきたことや知り得たことと照らし合わせたりしながら、自分なりに噛み砕いて読む事も出来ました。図書館の教育カテゴリーから見つけた本ですが、なかなか面白いと思いました。
もすけさん→うぅ、ありがとうございます(๑´̥̥̥>ω<̥̥̥`๑)どうやったら一人前の大人になれるのか、模索の日々です。まだまだお尻が青い未熟者なので、自分が情けないです。大人になるって本当に難しい……(›´ω`‹ )
高校の教科書に載っていたので偶然知っていただけです(笑) それにしても難しい内容だったのでいつか理解できるようになりたいものです。
「花の美しさというようなものはない。美しい花があるだけだ」とか名言がたくさんありますよね。
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