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上弦の月を喰べる獅子 上 (ハヤカワ文庫 JA ユ 1-1)

感想・レビュー
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東森久利斗
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"人は、幸福せになれるのですか?"、"汝は何者であるか…"、永遠の命題にクルクルめまい、ソール・バスのタイトルデザインなVertigo世界にシンクロ、無限の螺旋階段、浮き漂いどこかに向かって進む終わりのないウロボロスな無限ループ。心地よい音楽のような言葉の旋律。夢、幻の如く銀河鉄道の旅。修羅、業/カルマ、混沌へと続くバーティカルな進化の道、ジャーティなカーストの力学。ナモサダルマプフンダリカサスートラ、仏性に目覚め成仏の道を歩む、凡夫には過度な難題。
0255文字
なお
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簡単に言ってしまえば、身の内に苦悩を抱えながら生きる2人(うち1人は宮沢賢治!)が幸せとは何なのかを追い求める内容だが、中々に身の毛のよだつ描写が多い。また、仏教なども絡めて話が展開していくので理解が難しい部分もある。が、それらを上回る好奇心で、わりとさくさくと読めた。下もたのしみ。
0255文字
瀬々
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400P近く読んでようやくぼんやりと輪郭がわかったような、わからないような、何とも不思議な話。仏教に明るければもっと理解できることがあったのだろうか。とにもかくにも下巻を読まねば。
0255文字
夏みかん
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宮沢賢治とか仏教とか輪廻とかに絡んだ物語で、味わい深くて面白い。それにしても、先に読んだ「ライフ・アフター・ライフ」も輪廻がテーマの物語だったけど、扱い方がまるで違うのも面白い。
0255文字
桔梗屋
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ネタバレ仏教と生命進化SFの幸福な出会い。現世に倦んだ戦場カメラマンと、最愛の妹の死を受け入れ難く道を見失いかけた宮沢賢治が一体となり、「螺旋」を介して迷い込んだ「蘇迷盧」(スメール)の頂をめざす。生命の進化を、時系列としてではなく、空間的な高低差で提示される怪異な世界。旅人は、仏教的な「四苦八苦」を体感しながら、時に身の内の「修羅」に苦しめられつつ「汝は何者か?」という問いへの答えを考え続ける…SFというものは、人間の根源的な尊厳に至る問いを、直接明確に伝わる形で投げてくるよね。これも再読したかった作品の一つ。
0255文字
RedQuesterz
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上巻読了。なんかよくわからないけど、凄い作品だというのはわかる。でも、面白いかと訊かれると「うーん」となる。読み始めたタイミングが悪いのかな。出版されてすぐに読んでたら、もっと絶賛できたのかも。この感覚はアーサー・C・クラークの『幼年期の終わり』を読んだときの感じに近いかな。作品として優れていても、面白いかどうかとは話は別。同作者さんの『陰陽師』とか『神々の山嶺』なんかは面白かったんだけどなー。下巻を読んだら違う感想になるのかな? すぐに続きを読みます。
0255文字
NAO
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熱帯ジャングルでゲリラに撃たれる子どもを助けもせずにその光景を写真に撮り、その後自分も襲われたカメラマンは、帰国後、螺旋蒐集家となった。幻の螺旋階段が見えるカメラマンと、北上高地の斜面に巨大なアンモナイトの幻を見た岩手の詩人は、一体となって、スメールで高みを目指す。「上弦の月を喰べる獅子」という題の絵に感銘を受け触発されて書いたという宗教に基づく広大な宇宙の話。まだ、全容が見えてこない。
0255文字
白義
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仏教問答、というより密教的な官能性と宇宙全体をひっくるめた進化論をドッキングした思想をそのまま著者一流の冒険小説の枠組みでグイグイ展開するというなんともパワフルな小説。螺旋収集家と宮沢賢治という一風変わった組み合わせの主人公が一つに邂逅し、異世界冒険物になってからはとにかく壮大なのに凄く読みやすい。高温多湿で原色的な世界と伝奇小説風の妖しさが融合した世界に、宇宙や人の存在意義を問うていく思想要素が、理屈ではなく過剰なまでにグロテスクで豊穣なイメージで展開されていくのが凄い。伝奇小説の流れをくむSFの大傑作
0255文字
ぶぶぅ
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最初の30ページを我慢して読み進めたら、あとはあっという間に読み終わります。それぐらい誘因力のある小説でした。途中に出てくる単語や言葉が、どこまで理解できているか心配ですが、読み進めるままに読んでいます。下巻も楽しみです。
0255文字
ぱぱちん
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この世は螺旋でできている。 螺旋収集家、法華経、宮沢賢治、そして仏教の世界。 まったくつながりのないカオス的な世界から次第にひとつにまとまり、そしてまた拡散していく。 初めはとっつきにくい言い回しが多かったが、読み進めていくうちにどんどん引き込まれていく。 これでまだ物語の半分ということは、どこに着地するのか見当もつかない。下巻に期待しよう。
0255文字
りん
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ネタバレほとんど前情報なしで手に取ったところ、仏教色の強い(というかそのもの?)話だった。不思議な世界の中でひたすら上を目指す主人公。同じようにその世界の生物は、太古の生物として生まれ、上に登るにつれ脱皮をし進化の過程を体現している。上にあるものとは? 何のためにすべての生物は上を目指すのか? 生前の主人公は宮沢賢治と螺旋蒐集家? 気になる展開。
0255文字
晩鳥
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仏教思想×SFは面白い
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Ichino
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ネタバレ「沙門空海」シリーズが面白かったので同作家のこちらの作品にもトライしてみました。仏教の話?みたいですが、「沙門空海」ほどわくわくはしないかった。でも、最近『ホモ・サピエンス全史』を読んだばかりだったので、進化の様子と原人の残酷さが描かれていたことが少し重なって、ちょっと変わった視点でその部分だけ興味深かった。それぞれの本で取り扱い方が全然違うので共通しているわけではないんだけども。物語としては断然「空海」が好き!下巻を読むのは保留にして、ほかの作品に手をつけてみようと思います。
0255文字
深海魚
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仏教感溢れるスケールの大きい文系SF。仏教はもとより、螺旋、宮沢賢治などのモチーフが出てくるだけで楽しい。最近はこういう観念的なSFは滅多に書かれなくなりましたね。下巻へ。
0255文字
Koji Kuga
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気持ちを引き込んでいくエロ本。あからさまなほどのピンク色の刺激と、ベージュ色の心地よいダルさ。ときどきターコイズ色したエッセンス。飽きてくるけど飽きもせずまた読んでまた飽きる本。何だか知らんがとにかくよし。下巻へ行く前に他の本を読もう。
0255文字
ウィック&ぺディ
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★★★★☆
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hiloaki
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悪くはないけど、このテの話を好んで読むほど暇ではない。というか、生活の中で読書のプライオリティの低い自分にはこういうのを面白いと思えない。そんな感じの内容でした。下巻に期待したいが、どうでしょう? 好きな伊坂幸太郎のおすすめ本でしたが、やはり作家は読書好きですからねえ。
0255文字
加藤
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ネタバレ螺旋収集家の登場する冒頭から作品に引きずり込まれた。仏教的思想に裏付けされた壮大で骨太な物語が展開する。螺旋は永遠の象徴であり、それには始まりも終わりもない。二人が一人となって新たに名付けられた男、アシュヴィンは異世界に存在する蘇迷楼(スメール)という名の斜面を上へ上へと向かって上り続ける。なぜ、上へ向かって人々は進み続けるのか。螺旋階段はただのぼるためだけのためにあるわけではない。自由に上下を行き来するためにあるのだ。一体最後は読者をどこまで連れていってくれるのか。下巻がとても楽しみだ。
0255文字
tsuki2b
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ネタバレ単行本をずいぶん前に読んで以来の再読なので、ほとんど忘れている。仏教が色濃く、バイオレンスやエロスも少々、なんだかよく分からないまま、得体のしれないものに動かされて読んでしまう。蘇迷楼をどんどん上ってはいくのだが、写真家の話はどこにいったんだっけ。下巻へいこう。
0255文字
甲斐シュンスケ
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とにかくタイトルがかっこいい!と撃ち抜かれてしまい着手。うまく説明できないけど面白い、読めてしまう。この話も、今の物語類型からすると異世界転生ものになるのだろうか。妹萌が甚だしい。
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ひつじ
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ひとつの神話を読んでいるような気分。仏教にはまったく詳しくないので、正直よくわからないところも多い。下巻でどこまで連れていかれるのか。
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黒蜜
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面白かったです。バイオレンスな部分は封印しての哲学なお話しでした。
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ペペロニ
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面白い。蘇迷盧という世界の頂きを目指し続ける主人公を見ていると、自分とは、生きるとは、と問い続けて足が止まる日まで歩むのが人生だろうかと考えた。下巻も期待。
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イルカ
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螺旋のように引き込まれる魅力的な話。独特な世界観と仏教という観念がとても面白かったです。下巻も楽しみ。
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葵堂
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久方ぶりの再読。天というか螺旋というか仏教というか世界というか。まあ偉大なる物語であることは間違いない。
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くすみん
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同じ螺旋だったら、月に呼ばれて海より如来るの方が個人的には好みかも。
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やなえ。
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一言で言うなら、螺旋の神秘から始まる進化の話。どっしり構えて読まないとわけがわからなくなってしまうけれど、仏教的な生命観や世界観(宇宙観?)についてはちゃんと解説しつつ物語が進むため、どちらかといえばキリスト教寄りな私でも読むことができた。蘇迷楼という世界を舞台に物語は進むが、この世界観が面白い。始めはただ気持ち悪いと感じるだけの生物も、その謎や仕組みが明らかになるにつれ面白さが増す。ただあまりにも考えるスケールが大きいため、だんだんSF小説を読んでるのか仏教の解説書を読んでいるのかわからなくなる気も。
0255文字
でこれ
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なんとなく百億の昼と千億の星を思い出すなあ。下巻でどう展開するのか気になる。
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k
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ううむ…すごい。もったいなくて大事に読んでます。
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はるゆき
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螺旋蒐集家、詩人、カルマ、アーガタ。ダンテの神曲をなんとなく思い出す。
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りんご
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感想下巻
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dngr.sach
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下巻での着地点や如何に?
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90ac
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タイトルが興味深い。調べてみたら“ミティーラ美術館”にある作品のタイトルということだ。そして遺伝子について書くための構成を決めてから作品を作ったということだ。複雑な目次のタイトルの意味が初めて分かった。DNAの耕造を作ってますね。その二重螺旋構造を物語りに当てはめるために“螺旋蒐集家”と“宮沢賢治”を合体させているのか?。因果の因と果を二重に捩じ合わせていく。なかなか面白い構想の作品に仕上がっている。読み始めは、物語の耕造がなかなか見えてこない。一旦ペースに乗ってしまうと一気に読める。
0255文字
yason
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独特の世界観。続きが楽しみ。しかし、これがSF?
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南註亭
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数度目の再読になります。単行本の出版が1989年、その年の日本の全ての文学賞と仏教・宗教系の文化賞は、この作品だけに与えられても良かったのではないか。少し手を加えられた文庫版が出版されたのは1995年。その年の日本の全ての文学賞と仏教・宗教系の文化賞も、再びこの作品だけに与えられても良かったのではないか。そう思える作品です。
0255文字
長谷川
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進化と螺旋の物語。行き着く先が、とても気になる。
0255文字
典型的なあだ名
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これって何なんだろう?とても不思議な物語。
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みっしぇる
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複雑怪奇。様々な要素を織り交ぜていて、複雑で、「読もう!」と覚悟しないとなかなか進まない。なのに続きが気になって読むのをやめられない。なぜかおもしろい。映像にしたらすごくおもしろそう。下巻楽しみ。
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