形式:文庫
出版社:文芸社
『人生の不運』大学院の学生である私が一人で暮らす借家の隣に住む足の不自由な女がある夜首を吊って死んだ。女とは時折出会うと挨拶するぐらいの特に何の関係もない間柄だったのだが…。もうこれ以上書くとネタばれになるので書けませんが、人は誰でも不運な成り行きで軽率に人を傷つけてしまう事があるという思いを抱かせられる残酷な物語で普通はあり得ないあまりにも極端に悲劇的な状況が綴られています。本書の題名の元となる締めの一文を最後に書きます。主を失った女の家は、永遠に明かりを失ったかのように、深く、濃い闇の中に沈んでいる。
『人生相談』現実の人生に悩む男が自分の家庭についての架空の困難をでっち上げてテレビ、ラジオ、新聞、週刊誌などのあらゆるメディアの人生相談に応募する。彼は自分の嘘が回答者の誰にも見破られない状況を楽しんでいた。だが実は彼には吝嗇な妻と生まれつき障害を抱えた息子がいて最近、彼だけを残し自殺してしまう。彼はテレビに自殺を伏せた状況を投書して採用され番組を見ると、ある音楽評論家が妻を責める発言をし、この事により悲劇的な事件が起きるのだった。どうにも遣り切れない物語ですが主人公の屈折した心情が心に突き刺さりますね。
後味悪いのは意外と好きです( ´艸`)ポチッとします。
私は悲しみと疑問も残りました(^^;是非楽しんで下さい!
ルークちゃんママ♪新刊コーナーになかったぁ〜?ただ…長さはちょうどいいけど…暗いよ!!特別ギャ〜ってことが起きるわけでもなく、ドキドキもなし!ただ陰湿!闇!ひたすら暗いだけなのよ…。長かったら疲れて読めなかった…。微妙〜。そんな作品^_^;
ルークちゃんママ♪うん!微妙〜。初期の作品だから硬いしね…読みにくいことはないよ、なんだけどずっーと同じ調子で暗いって感じ。実際手にとってチラ見してみて(小声)最初に受けた感じが盛り上がりもなく最後まで続くから分かりやすいと思う(≧∇≦)
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