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【文庫】 深く、濃い闇の中に沈んでいる (文芸社文庫 ま 1-1)

感想・レビュー
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のじ
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2編の短編…中編?1話目は話の行き先がわかってしまったけど、実際こんなことがあったら一生もやもやしたものを抱えていかなければならなさそうでいたたまれない。2編目はなんだかイヤミス風味。文体も含めて湿度が高い感じ。
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KindleUnlimited 2016年8月15日EPUB版発行(文庫616円、Kindle版505円) 前川先生のデビュー前の作品だとか。確かに、まだ粗いという気もするし、前川節とでも言うべき、「ああかも知れないし、こうかも知れない」という描写は健在。 「人生の不運」 「人生相談」 の2編収録。 「人生の不運」の方が面白かった。
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まっぴー
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ネタバレ表題のついた作品が収録されているわけではないですが、収録されている2作ともめちゃくちゃ暗くてタイトル通りだと感じました。嫌いではないけどこの暗さを読み続けるのもなかなか辛いのでボリュームもちょうどよかったです。人生の不運の方が切なさもありよかったです。見ているだけじゃなく話せていたらあんな最期を迎えないで済んだと思うとただただ悲しかったです。
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はつばあば
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運・不運って言うのは「あざなえる縄の如し」といいますが、人の死に関わる運不運だけは避けたいものです(◞‸◟)。怖すぎます。この作家さんお初です。隣人の自殺・・とかく人と言うのは口さがない。ジト~っとした湿気をもうすぐ終焉を迎える人生に持ち込まんといて~ってシッシと手で追い払いたいような文章。この本を選んで読みだしたのは私。そして最後まで読ませてもらって愚痴ってる私。二つ目の「人生相談」。貧しかったけど吝嗇とは縁のない結婚後の生活を送らせて貰ったのはやっぱり親のお陰。昭和ってこんなどよんだ時もあったのです
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タッタ
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カバーのあらすじが的確。最初から最後まで陰鬱な空気が流れてる。登場人物の感情はあまり感じられない。程よい長さなので一気に読めた!
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夢追人009
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初読み作家の前川裕さんの実質のデビュー作で、原題は「人生の不運」の2編のみの作品集です。本書には推理の要素が皆無ですのでミステリーとは言い難く、またエンタメでもありませんので、人間のダークな面と重く厳しい人生模様を描いた文学作品と言えるでしょうね。どちらにも不運な人々が出てきまして読後は相当に辛い気持ちになる事を覚悟して読む必要がありますね。ハッピ―エンドとは真逆のバッドエンドですので、この2つの哀しい物語を参考にして今後の人生を生きる上でこんな風にならぬ様に反面教師にする読み方をすればいいと思いますね。
夢追人009

『人生の不運』大学院の学生である私が一人で暮らす借家の隣に住む足の不自由な女がある夜首を吊って死んだ。女とは時折出会うと挨拶するぐらいの特に何の関係もない間柄だったのだが…。もうこれ以上書くとネタばれになるので書けませんが、人は誰でも不運な成り行きで軽率に人を傷つけてしまう事があるという思いを抱かせられる残酷な物語で普通はあり得ないあまりにも極端に悲劇的な状況が綴られています。本書の題名の元となる締めの一文を最後に書きます。主を失った女の家は、永遠に明かりを失ったかのように、深く、濃い闇の中に沈んでいる。

05/16 11:40
夢追人009

『人生相談』現実の人生に悩む男が自分の家庭についての架空の困難をでっち上げてテレビ、ラジオ、新聞、週刊誌などのあらゆるメディアの人生相談に応募する。彼は自分の嘘が回答者の誰にも見破られない状況を楽しんでいた。だが実は彼には吝嗇な妻と生まれつき障害を抱えた息子がいて最近、彼だけを残し自殺してしまう。彼はテレビに自殺を伏せた状況を投書して採用され番組を見ると、ある音楽評論家が妻を責める発言をし、この事により悲劇的な事件が起きるのだった。どうにも遣り切れない物語ですが主人公の屈折した心情が心に突き刺さりますね。

05/16 11:40
0255文字
ロビン
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湿度の高い闇の中、やりきれなさを感じる読後感。嫌いじゃない。2作品とも、主人公にとっての真実と世の中的に受け入れられる真実が違っていて、それが違うまま、すっきりとはしない形で話が終わっている。それが嫌な気持ちもするけれど、どうせそんなもんだし、ああ、やっぱりそんなもんなのだなあ、と、やりきれない気持ちに共感する。
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ゆるる
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ネタバレ(2021-79)二つとも色々考えさせられる内容だった。読後感は良くないが、世界観に引き込まれる。いわゆる「クリーピー以前」の作品だが、陰鬱な雰囲気と人間が誰しも感じる負の感情の描写がうまい。
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スイカさん
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「一度、お会いしてお話ができたらと思います。明日の夕方、お暇でしたら私の家においでください。お食事でもいかがでしょうか」別れた女からつきまとわれていた男は、自宅に残された置き手紙に冷酷な返事を書く。 それが自分の知らないところで好かれていた自殺した隣家の女が残した手紙だと知り愕然とする。
0255文字
もか*
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図書館。
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堕落人
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ネタバレ 自分的に本の内容を楽しむよりか、読んだあとの自分の思考の中が面白くなるパターンの本だった。   1つ目の話は、作家の固めの文章で淡々と進んでいくのが、物語のシナリオと相まって序盤から冷ややかな、薄暗い雰囲気で始まる。自分は中盤で結末が読めたが、結末が分かっていたとしても読み終わると心はどんよりと重くなっていた。  2つ目は、文章は相変わらず固めに淡々と進んでいく。でも、結構スラスラ読めた。ただ、最後の最後で主人公の言っていることが全く理解できなくなった。そこが面白いけど。
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hannahhannah
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『クリーピー』の前川裕がリア・ネイキッド・チョークを極める。デビュー前に書いた短編二編をまとめたもの。暗く沈んだ話ながら後味はどこか切ない。文体が文学的で、かなり硬い文章。特に二話目は難解な言い回しが多くて読みづらい。一話目はなかなか面白かった。今回は大丈夫だろうと思っていた矢先にミニスカート履いた女が「調子はどうだ?」とばかりに登場しました。
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あたちゃん。
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人生の不運はなんとも言えないもの悲しい話だった。 恐らく、あの選択をする事を以前から考えていたのだと思う。 それが彼と出会った事により、新たに生きる希望を見出す事が出来たから、アドバイスに従い一歩前に踏み出そうとしたけど、結果的に叶わなかった。 その微かな希望が無くなった時に、生きる理由も消えたのかなと思った。 どうして〇〇を書かなかったのかなー・・・。自己肯定感の低さから書けなかったのかなぁ。断られた時の予防線のために。
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Katsuto  Yoshinaga
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私は3年前に「クリーピー」を読んで以来、著者のことがちょっと気になっている。それは、一橋大法学部、東大大学院を出てスタンフォード大や法大の教授を務める1951年生まれの高齢者(失礼!)が、なんでこんな奇妙な話を書いているあるいは描けるんだろうという私の中の違和感からである。そして、この著者の初期作品で違和感と奇妙さはさらに強まった。所収の「人生の不運」「人生相談」ともに中村文則氏のダークさを彷彿させる作品で、ミステリーよりも文学にジャンルされる方があっている気がするが、そこは好き好きかな。
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RIMO
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『人生の不運』は、冒頭から静かで冷ややかな薄気味悪さが伝わってくる。そこにグッと引っ張られ、怯えながらも最後まで文字を追ってしまった。相反して『人生相談』は、重くじわじわと首を絞められる感覚になり、なかなか先へ進まなかった。 確かに『深く、濃い闇の中に沈んでいる』これに尽きる。
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はせ
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タイトルが好み。前川さんの本は結構好きだけど、こちらはそこまで好きではない。人生の不運は本当に不運としか言いようがなく、悲しい気持ちになった。人生相談はイマイチ。
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Aoi\(*ˊᗜˋ*)/
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ネタバレタイトル通りの暗い闇の短編2つ。人生の不運は何とも悲しい。あの手紙の相手を間違えていなければ自殺してなかったかもしれない。後味も悪い。しかし、この作品は嫌いではない。人生相談は理解するのが難しい。結局奥さんの心にあるものはなんだったのだろう?と思うから。旦那は寂廖や孤独を埋めるための投稿だったのだろうか。音楽評論家を刺した理由は正しさを言われるのがイヤだったから?さらっと流してほしかったから?『本当の事を言ったのが許せない』と言うことは、そういうことなのかな。
ひこうき雲

後味悪いのは意外と好きです( ´艸`)ポチッとします。

11/10 22:10
Aoi\(*ˊᗜˋ*)/

私は悲しみと疑問も残りました(^^;是非楽しんで下さい!

11/10 23:11
4件のコメントを全て見る
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マサキ@灯れ松明の火
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誤解…勘違い…すれ違い…引き起こされる悲劇が2話………暗い…重い…全ては、濃い闇の中へ………
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Miho
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どっちも暗いーー2つめの話の方がすき。
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JKD
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意図しないすれ違いや勘違いにより起こった悲劇。それがまた重苦しい雰囲気で粘着質な空気がどんよりと覆いつくす。殺意の原因を探ろうにも闇が深く複雑すぎるから、結局どうでもよくなっていく感覚が怖い。
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momi
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あの「クリーピー」の著者の作品で初期の作品らしいです!うぅぅ…微妙。だけど…タイトルどおりのままの作品で伝わってくる暗さや、不快感はかなりのもの!隣人の自殺…ひとりの女性の死を巡る物語と、人生相談に相談を送る男の話!ジメジメと陰鬱な空気に包まれる…。きっと長編ならこの暗さに耐えれなかっただろう…。ちょうど短い短編集でよかった…。
momi

ルークちゃんママ♪新刊コーナーになかったぁ〜?ただ…長さはちょうどいいけど…暗いよ!!特別ギャ〜ってことが起きるわけでもなく、ドキドキもなし!ただ陰湿!闇!ひたすら暗いだけなのよ…。長かったら疲れて読めなかった…。微妙〜。そんな作品^_^;

09/20 13:22
momi

ルークちゃんママ♪うん!微妙〜。初期の作品だから硬いしね…読みにくいことはないよ、なんだけどずっーと同じ調子で暗いって感じ。実際手にとってチラ見してみて(小声)最初に受けた感じが盛り上がりもなく最後まで続くから分かりやすいと思う(≧∇≦)

09/20 15:22
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NAMO
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前川さんの本は初読。読みやすかったです。
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椰
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暗いわ~暗すぎる。二つ目の話は、不快感しかなかった。クリーピーを越える話は、ないんですか?
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あやめ
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新刊発売を知り、さっそく読んでみました。表題のように、言い知れない闇の中に沈んでいくような、そんな錯覚をしてしまう一作でした。
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ピロ麻呂
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ずっと暗い雰囲気が続くミステリー。2編ともちょうどいい長さの短編で読みやすかった(^^)
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mirai.R 
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タイトル通り闇の中に沈んで行くような錯覚を覚える。暗い雰囲気で後味悪い。 ひとりの女性の死を巡る物語とあちらこちらの人生相談に架空の相談を送る男の物語。 なんとも言えない悲劇2編です。ヤ~ナ気分(-_-;)
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