読書メーター KADOKAWA Group

感想・レビュー
114

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樽
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アンダスンが日本での知名度が低いとは知らなかった、、、最近はアンダーソンと表記されてて、べつの作家みたいだ。
0255文字
わさび
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ネタバレ夜と汽車の組み合わせが2篇。とても雰囲気があった。▽吉行淳之介「曲がった背中」は空襲避難時のぎりぎりの選択で、とっさに関係を隠したい利己的な気持ちが生んだ結末。ふと第三者に語りたかった気持ちを考えながら読んだ。ヘミングウェイの殺人者の背中。▽アンダスンははじめて読んだが、オハイオ州生まれの事業家、作家でパナマで没。おとなであること。
0255文字
ぶーちゃん
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カポーティの「夜の樹」は夜汽車のなかで怪しい男女二人組にじっとりと絡まれる女子学生の話。恐ろしい。吉行淳之介の「曲がった背中」は戦時中の後悔をずっと引きずって生きているのか死んでいるのかわからない男の話。アンダスンの「悲しいホルン吹きたち」は田舎から出てきた少年が大人になりきれない苦悩を描く。百年文庫9は夜がテーマだけに怪しい闇に覆われていて怖い。
0255文字
窪
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○夜の樹:「夜の木」とは幼少期に聞かされた物語に出てくるお化けや魔法使いといった恐ろしいものの象徴的なイメージで、薄気味悪い乗客にそのイメージが重なってゆく。「実はいい人で」となるのかと思ったら全然そんなことはなかった。○曲がった背中:なんとも言えない悲しい話。なぜ男はそこまでして恋を隠し通そうとしたのか。その感覚がよくわからない。○悲しいホルン吹きたち:独り立ちして生きてゆく孤独を描く作品だった。シンジくんの葛藤にもちょっと似ている。大人になることを拒否して子どもにしがみついているのも孤独なのだ。
0255文字
hiro6636
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カポーティ「夜の樹」、吉行淳之介「曲った背中」、アンダスン「悲しいホルン吹きたち」
0255文字
Comit
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県立図書~文豪の名短編を編纂した1冊。テーマは“夜”~カポーティ『夜の樹』人物描写がリアルで、登場人物の居心地の悪さがこちらにもひしひしと伝わってくる。諦念と虚無、残るのはモヤモヤした読了感💦~吉行淳之介『曲がった背中』あの時、違う選択をしていたら…贖罪は終わらない~アンダスン『悲しいホルン吹きたち』まだ少年の主人公が、否応なく旅立ちを迫られる大人社会。次第に自立が芽生える心情の変化には、主人公の覚悟が見えた気がした。どれも…暗いな…“夜”だけにwww
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那由多
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三作とも鬱々とした感情が夜のそこへ沈んでいくようなダウナーな話だった。カポーティは難しめでよく分からなかったのに引き込まれる。
0255文字
えみ
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ジットリとした人生の悲哀を見せられた3篇の短編集を収録した『夜』。百年文庫シリーズ第9弾。汽車で同席した男女2人組の無作法で独善的で背筋を這いあがってくるような嫌悪に感情を澱ませた娘を描いた、カポーティの「夜の樹」。後悔の過去と責任の在りかを戦後の酒場で出会った暗い背中の男が語る、吉行淳之介の「曲った背中」。少年は大人になることを急かされ、受け入れられない心と許されない現実の狭間で混乱しながらも成長していく、アンダスン「悲しいホルン吹きたち」。静夜に一人取り残されたような孤独が漂う物語は少し戸惑いを残す。
0255文字
hokuro
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最後の話がちょっと泣けた
0255文字
けんさん
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『どこか物哀しい、夜の帳の情景、夜の静寂のブルース』 列車内での不気味な夜を描いた「夜の樹」 戦後の安酒場で出会った暗い男の告白「曲った背中」 大人社会への旅立ち(夜明け)「悲しいホルン吹きたち」 夜の物語は、物哀しい雰囲気が似合いますね…
0255文字
K_K
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ネタバレカポーティ「夜の樹」浅尾敦則 訳。言葉が美しく情景がありありと目に浮かぶ。古い映画を見ている様な気分になる。葬儀帰りの夜汽車の中、独特の音と匂い。そして空気。/吉行淳之介「曲った背中」 ここでの「夜」は男の身の上話を聞いた晩の事でもあり、そこで聞いた空襲の日の事でもあるかも知れない。/アンダスン「悲しいホルン吹きたち」 少年から大人に変わろうとしている時、頭の中で言葉が渦巻いている。ホルン吹き「たち」とは、父と下宿屋の老爺。だがもしかしたら、最後に吹いた一人も含まれるのだろうか。
0255文字
パダワン
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ネタバレカポーティ「夜の樹」こういう物語を読むと日本にはあまり格差がないような気がしてくる。格差は不快さと恐怖を催すものなのか。 吉行淳之介「曲がった背中」戦時中の話はそれだけで夜の印象だ。どれだけの人生の豊かさが失われたのだろうか、計り知れない。 アンダスン「悲しいホルン吹きたち」家族という小さな単位の集団では構成員たる家族のひとりずつの人生の変化で他の人が受ける影響はとても大きい。電車で出会った老人の後妻の経営する下宿に住むようになり、悲しい老人をメタ認知することで少年から大人になる主人公。
0255文字
肉尊
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カポーティ『夜の樹』:列車に居合わせた男女。男からは死臭が女からは生の腐臭が漂ってくる。主人公は、昔から悪魔や怪物の話を聞かされたと語っており、大人が不用意に怪談話をすることが子どもにどのような影響を与えるか。心奥では煮詰まらない恐怖となって澱として淀んでいる気がしてならない。日本の妖怪話などは教訓も含まれていており、子どもの安寧無事を祈る場合が多いことと比較すると面白い。この話は後味の悪さを感じざるを得ないが、夜の帳を顧みる程度の軽さでチラ見するくらいでよさそう。あまり深入りすると後戻りできない世界観だ
肉尊

吉行淳之介『曲った背中』:飲み屋にいつもいるあの背中に話しかけてみた。男の独白は戦時下で逢瀬を重ねた秘め事のことであり、相手の女はネガの世界に見られる紅のごとく輝いていた。結局2人の愛は暗闇でこそ光り続けていたのであり、2人の隠れ場所は神社内の防空壕であったわけだ。女は浦島伝説のように老けた姿として現前し、男は女の残りの生を引き受けることとなった。死を待つ背中という思いがけない言葉に一縷の望みを見出した男は、それが出鱈目であることを知り絶望という闇に投げ込まれ、生きながらえるであろう。

11/09 09:54
0255文字
モモ
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カポーティ『夜の樹』夜の電車で相席になった背が低い男女。最初は優しかったが、じきに荒々しく若いケイに接する。見世物として働く、やり場のない怒りをぶつけるように。そしてようやく夜が明ける。カポーティ初読み。表現方法が好み。他の作品も読んでみたい。吉行淳之介『曲がった背中』空襲の夜に一人防空壕にいた女。その夜はまだ明けない。アンダスン『悲しいホルン吹きたち』母が突然亡くなり、お調子者の父親の失敗で、自立することになったウィル。少年から大人になる少し前の葛藤が夜明け前のよう。きっともうすぐ夜が明ける。
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oo8wy
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ネタバレどの話も独特で、作者の他の本も手に取り、腰を据えて世界に浸りたいと思うものばかりだった。■「夜の樹」カポーティの短編。嫌悪感が生々しいのに、読後感はそれを排出してすっきりした気分。車内の描写に「蜜柑」を思い出す。■「曲った背中」過去ほど鮮明に、現在ほど薄暗く脳内に映し出された。その感覚が新鮮。■「悲しいホルン吹きたち」1番気になる。大人と子どもの間でもがく青年。そして父親、老人。自分の心情に近いものがある、かも。
0255文字
ウニプロ
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夜の汽車、向かい合う見知らぬ乗客が身の上話を語り始める。夜の酒場、男の曲がった背中に向かって声を掛ける。『ヘミングウェイの殺人者の背中のようだ』 夜の貨物列車で故郷を離れた少年は、おとなと子供のあわいの宙ぶらりんさの孤独に涙する。三様の色々な"夜"はどれも味わい深かった。【夜の樹/カポーティ】【曲がった背中/吉行淳之介】【悲しいホルン吹きたち/アンダスン】どうしようもない寂しい音色のホルン吹きたちが一番良かった。
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サトゥルヌスを喰らう吾輩
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ネタバレ○夜の樹:カポーティ、わからなかった!なんでこのタイトルなんだろう。一方を悪魔化しすぎな気がしたかもしれない。でも再読を楽しみにわからないまま置いておきます。○曲がった背中:こう言う話はそっちじゃなくてあっちの視点で読みたい。○悲しいホルン吹きたち:不思議なところで視点がゆれる。ラストにふるえました。ホルンを持て。吹き鳴らせ!なんかジョン・フォードっぽいと思ったらスタインベックが影響を受けていると解説にあってアンダスン、スタインベック、フォードが繋がって電球!となりました。や、あんま関係ないかな…。
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ポップ
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夜が更ける。夜が明ける。読み手次第でどちらにも取れるだろう。「夜の樹」不快さ漂う車両でケイは仕方なく相席した。お喋りな女と口がきけない男が現実を呑み込む。「曲がった背中」陰気な男の背中に声を掛け、連れられたアパートで女が用意した酒を飲み直す。甘く饐えた匂いが暗い思い出となる。「悲しいホルン吹きたち」不運な晩がアップルトン一家を引き裂いた。ウィルはケイトに見送られ働き口を探しに旅立った。同乗した老人の話に耳を傾け、下宿先にやっかいとなる。工場労働者に身やつし、一人前の男になったが、子供っぽい愚痴に心を塞ぐ。
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こばまり
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ゾロ目(3人とも好き)だとうれしくて既読も構わず手に取る。吉行淳之介「曲がった背中」はつげ義春画伯で読んでみたい。なんだか寂しくなってしまった。
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E
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ネタバレカポーティ「夜の樹」、吉行淳之介「曲った背中」、アンダスン「悲しいホルン吹きたち」を収録。どれも夜の印象が強い短編。やはり吉行淳之介が好み。カポーティ、夜の汽車、悲哀。吉行淳之介、性描写全くないのにイメージだけでなぜか淫靡なのさすが。アンダスン、子どもから大人になる時の見えない不安。アンダスン自身、大学進学できなかったことが生涯の痛恨事だったらしい。昔は汽車で相席になったら話をするのが普通やったんやなあ。袖ふれ合うも何とやら。ところで百年文庫にもスピン付いてたんや!ポプラ社やのに。
E

図書館の本棚にずらっと百年文庫が並んでて幸福。ここ数年で古典が好きになって百年文庫も好きになった。装画:安井寿磨子、装幀、題字:緒方修一。

02/06 16:00
0255文字
tonbie
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ネタバレ夜といっても色々解釈がある。どんな3篇が収められているのか読むまでお楽しみなのが百年文庫の魅力。 カポーティとアンダスンの作品の主人公は、いずれも若く、大人へと成長を遂げる過渡期にいる。自分にも若く多感な時にこういう大人の惨めな面を見るような経験があったのかもしれないが、良く思い出せない。もし若い時期の暗い出来事は年を経て忘れてしまう事が多いのなら、本2作は夜は夜でも夜明け前なのか。「曲がった背中」は吉行淳之介にしては性的表現が少なく、代わりに静々と暗い余韻を残す良作。
0255文字
もぽ
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カポーティ「夜の樹」なんとも不気味な雰囲気の話だった。大学に通っているケイと、乗り合わせた乗客との生活の格差が暗く浮かび上がる。逃げ場のない感じが恐ろしかった。吉行淳之介「曲った背中」戦争が生んだ1組の悲しく奇妙な夫婦。アンダスン「悲しいホルン吹きたたち」翻訳が少し読みづらかった。周りより早く大人にならざるを得なくなった主人公。あたりに鳴り響く音をたててホルンを吹け、という老人の言葉は、大人の(男の)人生とはかくあるべし、ということか。
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Bookcover
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どの作家も名前だけはよく聞きますが、じっくり読んだのは初。吉行淳之介って言うと連想するのは、あぐりとエイスケだったり、吉行和子さんだったり、どうしても私のイメージはテレビに影響されたものばかりなんだけど。不思議な余韻の残る『曲った背中』でした。
0255文字
でろり~ん
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ダメでした。なんだこりゃ、という感想。3作とも期待していた「夜」を感じさせるものではありませんでした。時代的に夜がホントに暗かったという背景もあるのかもしれません。このシリーズは何冊か読んでいますが、サイテーな一冊という感想でした。そもそも三人とも短編作家としては、どうかなあ、といった感じですもんね。直近で読んでいるのが、レベルの高い短編ばかりだという、個人的な読書環境のせいもあるかもしれないけれど。ポプラ社の編集は、ハズレとなると大ハズレ、という傾向がありますね。合う人も居るんでしょうけれどね。ハズレ。
0255文字
mii22.
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夜は世界を変える。夜は別の顔をみせる。そして、夜は人生の悲哀に満ちている。好奇心、誘惑、不安、恐怖、暗闇が膨張するように昨日までの日常を侵食する。周りのものが異常に、非現実的に見えるのは夜の暗闇にだぶだぶ飲み込まれ惑わされるからなのか。なのに心に変化をもたらすのはいつも夜。何らかの答えを見つけられるのも夜。そして涙を流すのも終わりを告げるのもやはり夜だった。歳を重ねた今、あぁ、私の半分は夜つくられていたのだと思うと急に夜が、暗闇が、怖いものではなくなった。
mii22.

麻衣ちゃんも百年文庫へおいでおいでщ(*‘ω‘ *щ)待ってるよ。夜って秘密の匂いがするところが好き❤子供のころは深夜は大人の秘密の時間やったしね。大人になってからもイケナイことしてみたくなる魅惑の時間✨(笑)怖さと背中合わせのところに惹かれてしまうのよ~💓

01/08 23:20
ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

おいでおいでщ(*‘ω‘ *щ)

01/09 00:08
5件のコメントを全て見る
0255文字
訪問者
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カポーティー「夜の樹」は異様な雰囲気の中で物語が進んでいくが、何が起こっているのかはっきりしないまま奇妙な終わりを告げる。他は吉行淳之介「曲がった背中」、アンダスン「悲しいホルン吹きたち」。
0255文字
スローリーダー
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カポーティ作「夜の樹」演劇の台詞の様な翻訳が受け付けられない。全体的に肌に合わなかった。/アンダスン作「悲しいホルン吹きたち」アンダスンは初めてなので期待して読んだ。散漫な文章で退屈した。読み終えてから全体を振り返ってみると、身の落ち着き場所を失った男の漠とした不安が立ち上がって来て、主題が理解出来たように感じた。/吉行淳之介作「曲がった背中」翻訳ものに比べ、叙情が直に心を叩いて来る。うら悲しい身の上話の余韻が長い間頭の隅に残った。
0255文字
algon
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カポーティ「夜の樹」夜汽車に乗った若い女ケイは相席の下品な男女に徐々に追い詰められていく。その心理を。極めて作為的と感じたがアメリカの作家。当然か。吉行淳之介「曲った背中」飲み屋で出会った男の思い出。男は非常に老けた妻が居たがその妻は空襲の際、男の庇護を受けられず狂った。その責を受けながら結婚したのだが…。アンダスン「悲しいホルン吹きたち」事情により家を出て工員になるが少年期から青年への時期、家庭への回顧と将来への不安が少年をイラつかせる。そのどうにもいたたまれない気持ちを。夜の闇のように見通せない3作。
0255文字
たっちゃん
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何とも言えない余韻の残る3つの短編でした。 今の日本ではなかなか体験できない場面に偶然遭遇し、一部始終をじっと眺めていたような気分です。
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勇魚
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★★★☆☆カポーティ「夜の樹」深夜の薄汚れた汽車に乗り込んだ18歳の娘が、面倒な婆(と呼びたい)と男につかまる・・・この娘がかわいそうで、おばさん手を離しなさいや、お嬢さんの荷物返せや!と喧嘩売りたくなった(マジ)吉行淳之介「曲がった背中」物語中で語られなかったことを猛烈に知りたい。この夫婦の空襲から今までを。アンダスン「悲しきホルン吹きたち」こういういい年になっても子供っぽい男っているんだよね。なのに奥さんが亡くなって娘や息子が無理やり大人にならなきゃいけなくなる。息子・ウィルの悲しみに心が痛む。
0255文字
みゃ~
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初読みの作家さん達。カポーティの『夜の樹』叔父の葬儀の帰りに乗った夜汽車で同席した女に話しかけられたケイの戸惑い、煩わしさ、恐怖がだんだん大きくなり息苦しいまでになったところで、いきなりバチンと断ち切られたかのような終わり方で取り残されてオタオタしてしまう。吉行淳之介の『曲がった背中』酒場で出会った男の贖罪と言いつつ自分に酔っているような昔語りに共感するのは男ならでなのか。アンダスンの『悲しいホルン吹きたち』もう少し登場人物の心情が書き込まれている方が好き。
0255文字
鯖
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安らぎや休息ではなく、どんよりとした暗がりを思わせる夜の三編。吉行淳之介の「曲がった背中」空襲のさなか、防空壕に関係のあった女をひとり残し、彼女を壊した男の自虐的な独白。夜になるたび、彼女をひとり家に残し、飲みに出る男は進行形で何度も何度も彼女を壊し続けてるんだよなあ。ふざけんな。アンダスンの「悲しきホルン吹きたち」は故郷と家族をなくし、大人と子どもの狭間でもがく少年の姿を描く。無理して大人にならなくてもいいんだろうなあ。結果として大人になっちゃうものなんだから。
0255文字
風眠
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ネタバレそれほど親しくもなかった伯父の葬儀の帰り、凍てつく夜にギターを持った女の子がプラットフォームに佇む。薄暗く不衛生な雰囲気にたじろぎながらも、ひとり乗り込んだ夜汽車。同席した乗客の荒んだ様子に戸惑い、恐れ、感情が波だつ女の子の心の動きを描いた『夜の樹』(カポーティ)。やっぱり私、カポーティが好きなんだな、と改めて思った一篇。ビターなさすらい感がすごくいい。『曲がった背中』(吉行淳之介)も素晴らしかった。戦後のバラック飲み屋で出会った男の告白と贖罪は、まるでブルースのように胸に響く。物哀しくて、救いがなくて。
風眠

『悲しいホルン吹きたち』(アンダスン)は、訳の相性がよくなかったのか、前の2篇があまりに良すぎたのか、全然頭に入ってきませんでした。少年が職に就き、大人になっていく過程を描いた物語のようです。(覚書)

08/21 23:42
0255文字
鈴木律
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100年文庫のアンソロジー。カポーティ『夜の樹』(浅尾敦則訳)、吉行淳之介『曲がった背中』、シャーウッド・アンダスン『悲しいホルン吹きたち』(橋本福夫訳)の3編。最初の2編は面白く読んだのだけど、アンダスンのは読むのに苦労した。頭に入ってこないし情景が浮かんでこない。訳文のせいなのかな。カポーティの訳も、川本三郎訳のを読んでみたい。
0255文字
藤月はな(灯れ松明の火)
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各3話とも人生の昏がりの予感に包まれている。「夜の樹」は既読。「曲がった背中」は愛する者を信じられずに置いていってしまった男の懺悔と贖罪に瞠目。確かに償っているという気持ちは自己満足になりかねない。しかし、ここまでしんどい己の罪の向き合い方があっただろうか。最後に浮かび上がる二人の姿は、人間の不信を抱えて生きていくしかない人間そのものだ。シャーウッド・アンダスンの「悲しいホルン吹きたち」は大人や社会を見て未来に希望を持てない今の世代にとって突き刺さる。そしてウィルに付き纏う老コルネット吹きは彼の未来の姿だ
0255文字
がおちゃん
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カポーティは女の不安をよくわかっていらっしゃるから面白い。淳之介は、男って女に対してこういう見方してて、んでこのロマンティシズムは今だに子孫に受け継がれているから、日本は働き方改革って口で言うだけで、女が苦労し続けるだけって、本当に滅びるんじゃないかな?アンダスンの青春小説って、いつの時代?えー?!ヘミングウェイ影響を与えた?!今読んでも素晴らしい感覚の瑞々しさ。
0255文字
なむさん
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夜の雰囲気を纏う三篇収録。『夜の樹』の舞台、夜・汽車・ギター持った女の子なんて、どれだけでも夢の世界が描けそうなのに、薄暗くて汚らしくて、これでもかというまでに現実的なのが素晴らしい!『曲がった背中』は、飲み屋にいつもいる人の過去の話。自分の周りに今偶然いる人にも、当然ながら、色んな人生があるものだ。『悲しいホルン吹きたち』は、書き下ろしならぬ訳下ろし?作品とのことで、気のせいだか、なぜか新作感があった。コルネットだかホルンだか分からなくなったり繰り返される表現に「さっきも聞いたよ!」とツッコんだり。
0255文字
冬樹
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カポーティ「夜の樹」、吉行淳之介「曲がった背中」、アンダスン「悲しいホルン吹きたち」。濃密な「夜」を題材にした3編。特に「夜の樹」には惹き込まれた。薄暗い奇妙さと静かな恐怖。「曲がった背中」は戦時中の話。男の背中に宿る悔恨。逆にアンダスンはいまいちよく分からなかった。少年の覚悟の物語。
0255文字
藤
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このシリーズはさらりと読めて、でも主題を同じくする話たちが残す余韻は深くて好き。これは夜という主題なので夜にお風呂場で。シリーズによっては何故この話の主題がこれなのだろう、と考えさせてくれるものも多い。本棚が有限でなければ揃えたいものだけど。
ゆきを

昔よく図書館でパラパラと立ち読みしていたのを思い出す、私も好きなシリーズ

02/08 23:27
藤

図書館にあるの羨ましい!よいよねー!! 池澤夏樹編集全集とともに本棚に並べてにやにやしたいシリーズ

02/08 23:54
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(009)夜 (百年文庫)評価85感想・レビュー114