ネタバレ夏の課題図書。原題The Echo Park Castaways(エコーパークの漂流者たち)の漂流者にあたるCastawysには見捨てられた人という意味があるそうだ。物語のはじめは、窮屈そうでなんだか鬱蒼とした日常を感じるが、冒険中や冒険を通して固まっていく絆や会話に救いを見出す。将来があるように終わる作品は好きだなぁ。途中で「穴」の良書が出てくるのも好きだな。
ネタバレこの物語は、ロサンゼルスの里親制度の問題が描かれている。行き場が必要な子どもたちの数に対して受け入れ先が少ないため、十分な支援ができない家庭で機能不全家族となってしまう。血の繋がりに限らず、家族になるために大切なことを考えさせられました。原題『The Echo Park Castaways(エコーパークの漂流者たち)』「Castway」には「漂流者」という意味の他に「(家族などから)見捨てられた人」という意味がある。