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宝石泥棒 (ハルキ文庫 や 2-3)

感想・レビュー
42

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Mark.jr
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<甲虫を守護神に持つ戦士のジローは、ある時いとこのランに心を奪われる。しかし、それはこの世界では許されないことだった。ランと結ばれるために、この世の運命を司っていた宝石を取り戻すべく、"狂人"チャクラと女呪術師ザルアーと共に危険な旅へと出る...> いかにもファンタジーかと思いきや、次第にSF的本性を表していく様が、実にスリリングかつSFの醍醐味に溢れています。かなり意外な所で打った切るかのように終わりますが、それもまた物語の凄味を増しているように感じます。
0255文字
東森久利斗
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SF創世期以前、空想科学小説、幻想科学小説のような大時代な古典的雰囲気。ヴェルヌ、ウェルズ、オーウェル、開拓者の創造した、神話と伝承、御伽噺、ディストピアな世界。大人のジュブナイル。ロストワールドからアウタースペースへ、過去から未来へ、ユートピアからディストピアへ。危険に満ちた異世界への冒険の旅。装丁は、初期角川文庫版がベスト。
0255文字
みのり
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ネタバレ全文試し読みキャンペーンで読了。●私の中で、SFは難解なイメージがついていて手を出しづらい。冒頭のアリとトカゲの頭上を天蓋がおおっていた。などは想像もつくのだが、以降の 月を食い尽くしたバハムート など、自身の想像力が乏しいのがありありとわかり、読み辛かった。自分はSFには向いていないようだ。きっとSF好きな人からしたら面白いのだろうなぁという感じです。自分も面白いと感じる事が出来たらたのしいのになぁ…他にも何冊かSF本にかじりついていきたいです。
0255文字
のりのりのり
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異形の生物達、異世界の風景、植物、町、人々が作者のイマジネーションによって見事に構築されていることに驚かされた。よくもまぁこんなアリもしない世界を作り上げれるなぁと。物語としては後半になるにしたがって面白さが加速していった。全体的には異世界を舞台にしたファンタジー。『2001年宇宙の旅』『猿の惑星』を彷彿とさせられるような、終盤はSF作品ならではの余韻、読後感。今はもうこう言ったSFを書く人はいないのかな。そしてうける時代でもないのかな。
0255文字
王天上
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結末までは冒険ファンタジーで、ちょっと苦手な分野。物語を推進するグルーヴが弱い感じで苦戦しました。主人公たちの徒労感がはんぱじゃないですね。
0255文字
松田望
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ジョーゼフ・キャンベル『神話の力』ではないが、冒頭は本当にRPGそのままの物語の原型だけ抜き出したような展開。内面描写が描かれ物語らしくなってくるのは二章以降。第三章は飛躍しているように見えるかもしれないが、こういう展開になることはこの物語が生まれた文脈で読めばほぼ必然。大人になってから読んでも楽しむことができたが、もっと昔にこそ読んでみたかった。現実と物語世界の区別がつかない子供の頃なら、この世界が現実に侵食して描かれなかったことを夢想しながらしばらく過ごしただろう。大人はすぐ切り替えちゃうからな〜。
0255文字
San fairy Ann
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ネタバレ世界観がナウシカに似ている 世界の文明が一度滅び、野生の思考が再び台頭し神話がひとびとの行動規範となる世界 しかしそんな世界における「運命」は実はひどく科学的にコントロールされたものだった。。 ラストのネタばらしまでの壮大なナウシカ的世界が神話学文化人類学的な裏付けによる厚みを感じておもしろかった オチにあたる部分はあんまり好きではなかったけども世界観が本当によくてジローたちの冒険がひたすら続いて欲しかった
0255文字
月世界旅行したい
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昔読みました。地球の長い午後の日本SFへの影響力が良くわかる作品。こういうラスト好きです。
0255文字
蚊取り線香
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学生の頃からの再読。大好きだったが今読み始めても最初の数ページで大好きだと思える幸福感。禁忌である従妹への恋のために素朴な戦士としての生活から追われた青年ジローの冒険が、民俗学的でファンタジー的で現代的な世界を舞台に詩的な文章で綴られる。異様な動植物や初めて触れる風俗にジローと一緒に戸惑いながら旅していく内に、辿り着いた結末はSFという腑に落ちたようなビックリ箱を開けたような物語。しかし今は猩猩のビジュアルが「テラフォーマーズ」の火星の黒いアイツで再生されて困りましたわ…。
0255文字
さとさとし
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十代の少年戦士がジャングルを駆けるところから物語は始まる。 甲虫を守護神として持つ甲虫の戦士のジロー ビーバーを守護神として持つ狂人(パム)のチャクラこの二人に女妖術師ザルアーを加えて、過酷なダークファンタジーの世界を旅していく。 ひとつの用事を果たすために別の用事をしなくてはならないその様は、さながらロールプレイングゲームのようだ。 自然の描写が素晴らしく世界を脳内に描けるし、戦闘の描写がまた素晴らしく、息をのんで読んでしまう。 キャラクターは。チャクラ押し。 漫画化するなら星野宣之だな。
0255文字
chawantakegohan
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ネタバレ30年以上前にSFマガジンに連載されている頃に読んで、すごく好きだった作品。アマゾンの中古で購入。物語はもう断片的にしか覚えてなかったけど、読んでいく間に少しずつ思いだしてきた。途中ややダレたりはしたんだけど後半は一気に読めた。このラスト。この余韻がいい。最近のラノベやSFでは少ない鬱鬱とした終わり方。謎はちっとも解明されず、ジローが暗い怒りを秘めたまま踏み出していくというところで終るのがいい。続編があるらしいけど、このままで十分満足できた。読みなおして本当によかったと思える作品だった。
0255文字
えも
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山田正紀お気に入りSF第10弾■読んだのは1980年の早川書房版単行本。失われた《月》を求めて旅立つ戦士ジローら三人の冒険に、世界がその真の姿を徐々に顕し始める、山田正紀ならではのヒロイックファンタジー。うーむ、懐かしいねえ。
ジロリン

えも さんナイスありがとうございます。発表からずいぶん後に再読しても面白かったです…内容をかなり忘れてた、というのもありますが(笑)

10/17 08:19
えも

ジロリンさん、コメントありがとうございます。 私も30年振りに山田正紀を色々読み返しまして、この作品も印象は残ってたものの、内容はほぼ忘れてました。改めて面白かったですね♪

10/18 07:38
0255文字
daken
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幸せに考えればSFそのものに勢いがあったからこういうことができたのだろうし、不幸に捉えればSFの行き詰まり。面白い駄作だったな。
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佐藤司
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読んだのはハヤカワJA版。森下一仁の解説によれば「山田正紀の魅力のすべてが現れた作品」確かにヒロイックファンタジーからSFまで山田節てんこ盛りだった。しかし、それが作品の完成度を高めているかは疑問。無理にSFにしなくてもいいんじゃないかなぁ。
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白い駄洒落王
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10年ぶりくらいの再読。オチは秀逸。SFはこうでなくちゃ。
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槇
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守護神が甲虫である戦士ジローは、いとこの少女ランに禁断の恋心を抱いてしまう。“神”の託宣――かつて夜空にあった、失われた宝石“月”を奪いかえせば恋が成就する――を受けたジローは、仲間達と“空なる螺旋”に向かって旅立つが……。■奇怪な動植物がはびこるヒロイックファンタジー風な世界に、SF的大仕掛けを施した著者の代表作。異様な生物や風習について濃密な描写と解説が積み重ねられるとともに、各章の終わりには註が付され、終盤明かされる「世界の真の姿」の伏線にしているのが秀逸。「世界の変容」を鮮やかに演出した名作です。
0255文字
ついたことなし(凍結)
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本当に想像力だけで物語を書いておられるような人だ(様々な知識の引用があるのだけど、作中で出された途端どれもが山田節過ぎて)。ただ謎多い異世界を構築して最後にSF的に回収をつけるという路線では先に読んでた『神獣聖戦 Perfect Edition』が世界観・言語感覚の多彩さで勝るかな……ということは御大は昔の代表作を近作で更に発展させてることになるのか。恐ろしい。最後まで読み終わるとシンプルなタイトルがいたくかっこよく感じられる。あと車田正義の『男坂』の元ネタは今作の“空なる螺旋”であった説の浮上(嘘)。
0255文字
ジロリン
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幻想的な異世界を展開し、科学的理論付けで物語を回収する。屁理屈コネSFが好きな私には、読んでワクワクする小説で、とても面白かった。山田正紀氏のエンタテインメイト系小説でSFというのは、実は珍しいのでは?
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うれしの
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魅力的な異世界。強いけどしくじりも多い主人公。仲間との絆。なんとなく「ワンピース」を連想してしまった。
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kanamori
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☆☆☆
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夏子
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読むほどに夢中になってのめりこんで行きました。面白かった!
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ヨコイチ
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積読消化。山田正紀SFの王道のストーリー。終盤の種明かしは勢いがあってよかった。
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古家深一郎
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ジローがどうしても好きになれなかった。最後まで。それは最初、自分の意志で動いているわけでなく、作者の都合で動いてるように見え、チャクラやザルワーも、なにかそんな感じ。しかし、異世界はそこそこ魅せてくれ、物語も弛むことなく続くので読み続け・・・・・・種明かしにまで達し、ある意味作者の狙いに見事に嵌っていた自分に気がつきました。恐らくは本作に影響を受けた作品に囲まれて育ったせいか、衝撃の事実、とまでは行きませんでしたが、それでも一種の風格を感じ取ることが出来ました。さすがは、日本SF史に残る伝説の作品です。
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KAWAJI
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困ったな
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S-T
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どうなのよ。
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inugamix
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山田正紀初読。世界観がおもしろかった。所謂息をもつかせぬ展開でぐいぐい読ませてくれる。
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麻生
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ダマサキテンプレ話。んでも好きよ
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ponzu
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俺たちの闘いはこれからだ!またそれかいw
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かっぱ
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異色SF オススメですヽ(´ー`)ノ
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goldius
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さすが天才の山田正紀、オリジナリティが物凄い!
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ふぃすか
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何度読みかけて中断したことか…。というわけでマジでやっとこさです。読み始めればおもしろいのですが、入り込むまでがツライのよ…。ラストの展開がSFじゃのうという感じ。色々なものを思い出すけど、そのあれこれよりも書かれたのはこちらの方が先。雰囲気がおもしろいです。あと註が興味深い。むしろそっちの方がおもしろいかも…(と話が脇にそれる) それにしても妙な植物や動物だらけで生きるのが大変そう。SFを読むと、人間って何のかの言いつつどんな環境でも結構ムリヤリ生き抜いちゃうのかもな…と思います。
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冬佳彰
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これを読んだのは高校の頃だったか?東南アジア風の世界観が、素晴らしい挿絵とシンクロして、まあ最後に「うーん、そうくるか?」的な感じはあったにせよ、大変、楽しめた。俺は最後の展開は抜きにして、この世界に浮遊していたいと思ったものだ。んで、今のハルキ文庫版の表紙、これはいけませんな。最近、古典的名作に関しても、この手の表紙を持ってくるセンス、読者を愚弄しているように思えてならないのだが、俺は。
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記憶喪失した男
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題名と題材は秀逸なんだけど、それ以外がなあ。
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shiaruvy
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コメントあとから [1998.10.18 初版]
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更紗蝦
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最初は角川文庫版(1982年発行)を読んだのですが、再読したくてハルキ文庫版を買ったら、注釈に載っていなければいけない大事な「図」が載っていなくて、ガッカリしました。
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k.mitsu
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作者が、一番充実していた時代の小説かと。異次元の世界を感じます。
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