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ラム・パンチ (角川文庫 レ 4-3)

感想・レビュー
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Hotspur
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ネタバレ1992年刊。『ザ・スイッチ』の悪党オーディル・ロビーとルイス・ガラ、メラニーが再登場(約14年後の設定)。原題はバハマ諸島でのロビーの銃密売を指す隠語だが、本作のメインキャラはその資金の運び屋をしていたスチュワーデスのジャッキー・バーク。捜査当局とロビーの板挟みとなる彼女が見せる意地と度胸の大博打が見せ所で、実に光彩陸離としている。訳者あとがきの通り、本作キャラはそれぞれ人生の岐路を迎えており、ジャッキーと保釈金融業者マックスとの関係や、再登場のロビー、ルイス・ガラ、メラニーの末路に漂う哀感も印象深い。
0255文字
tm
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よかった。一癖二癖三癖もある面々が最後まで誰が誰を出し抜くのか。とにかく面白かった。レナードが最高なのは間違いない。
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ももしびっく
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20年くらい前に「ジャッキーブラウン」を観てからハマったタランティーノ。その原作にようやく(?)辿り着く。作者に「あなたの小説を映画にするために、この世に生まれた男だと思っています」と言った(らしい)だけあって、もうそのまんま!ジャッキーが白人なことにびっくりはしたけど、原作と映像の世界がこんなに一致することがあるなんて!ストーリーよりも、悪党達が銃をぶっぱなしながら蠢いて、スタイリッシュとダサさのさじ加減が絶妙でどこか滑稽な、その世界観を堪能。タランティーノの作品をまた遡りたくなった。
masa

タラちゃんはレザボア・ドッグスめっちゃ好きだわ。原作を壊さずに映像化する監督なんだね。

07/04 06:23
ももしびっく

masaさん!今からちょうどレザボア・ドッグス観るとこ(笑)

07/04 21:12
0255文字
bapaksejahtera
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どうも聞いたような登場人物だと思っているうち解説を読むと本作から16年遡る「スイッチ」の登場人物であるという。よくもそれだけ温めておけるものだと思うと同時にこれらを作品中殺してしまう作者の度胸にも目をみはる。今回テーマは麻薬ではなく武器の密売。それでも麻薬で頭をやられた連中や白人至上主義者が出てきて舞台を回す。例によっての悪漢小説で先が読めない展開。それが面白くて次々先の筋を追いたくなる。もしかしたらレナードは賽子を振りながら書いたのではないかとさえ考えた。
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Märklin(メルクリン)
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ネタバレ映画『ジャッキー・ブラウン』の原作。主人公の名前が原作ではジャッキー・バークになっているのが一番驚いた。ベテランスチュワーデスのジャッキー,銃の密売人オーディル,服役したルイス,…とクセ者揃いの登場人物ばかり。オーディルのキャラクターが強烈。原題『ラム・パンチ』は本文で何回も見られる「取引」の意味もある。なるほどね🎵いかにもレナードらしいクライムノベルという感じがする。あとがきの著者とタランティーノが初めて電話でやり取りした話なども面白い。
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hit4papa
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運び屋のスチュワーデスを中心に、クセの強いやつらが狂騒する悪漢小説(タランティーノ監督「ジャッキー・ブラウン」の原作)です。検挙された主人公は、刑務所行きか、それとも消されるかの瀬戸際に立たされます。悪党どもを手玉に取りながら、自身の機略に賭ける主人公がとてもチャーミング。とんがった登場人物、洒脱な会話、テンポの良い話の運びと、レナードらしい作品です。クールな男女のやり取りが印象的な締めくくり方もしゃれていますね。前作「スイッチ」から13年後であり、登場人物がつながっているので、先に読まなかったのは失敗。
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chiyo
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★4.0 映画「ジャッキー・ブラウン」の原作本。必要のない無駄話、憎めないドジな悪党たち、セクシーで格好良い女たち…。タランティーノ好きとしては、彼の原点を垣間見るような気持ちで読了。そして、複数人からの視点で描きながらも、軸がブレることはなく、続きが気になって気持ちが逸るばかり。映画を観たのがかなり前で、記憶がおぼろげになっていたのも良かったのかと。訳者あとがきにレナードとタランティーノのやり取りが綴られているけれど、互いにそう思い合うのも至極納得。まだまだ色褪せない、レナードの他作品も読んでみたい。
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ねりわさび
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映画では無駄に冗長な長回しシーンにより理解に苦しんだ場面も、レナードの原作での筆致は的確でわかりやすく読みやすい。過去作からのスピンオフでもありながら独立した作品として確立されている本書はサスペンスものとして秀作だと思います
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yoshizawa tutomu
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図書館でふと目についた本。映画「ジャッキーブラウン」の原作。タランティーノ監督の作品は結構ハマって、一時期いろいろ見てました。この原作本もタランティーノが惚れただけあって、面白かった。誰が最後に出し抜けるのか、結果を知っていたとしても、ドキドキワクワクしながら読めました。初めてレナード作品は読んだけど、これはハマりそうです。他の作品もぜひ読んでみたいと思いました。
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ネコベス
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スチュワーデスのジャッキーは銃の密売人ロビーが外国で稼いだ資金の運び屋をしていた。しかし捜査官に目を付けられロビー逮捕に協力することを求められる。ロビーもまた口封じにジャッキーを殺す事まで選択肢に入れながら五十万ドルを運ばせようと画策する。登場人物の思惑が複雑に交錯したままラストまで突き進む先の読めない面白さ。悪漢達のだましあい、だれが利用され誰を信じていいのかは最後まで分からない。物語が進むごとに増すジャッキーの度胸の良さ、タフさにやがて男達の方が振り回される。痛快なピカレスク小説。
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ぴらるく
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 論理的じゃない行動をそれぞれの登場人物の心理描写によって論理的かのように見せるマジックがすごい。  馴染みのない世界観で最初入りにくかったけど、キャラがきちんと描かれていてちゃんと仲間に入れてくれた。
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急性人間病
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映画のことも併せて言うと…タラちゃんは脚色の中にいかにも一定の持続を伴った「撃ち合い」「銃撃戦」的なことがはじまりそうな場面だとか、取引に関係する銃火器がたくさん置いてあるみたいな空間を入れる事を出来る限り避けたようだ。ある意味それは、ここぞという時に、一方的に相手側に向け、脅すか、あるいは撃つかというヒエラルキーの変転という原作中の一側面を脚色の中で一者として選んだ…というのもあるのかもしれない。
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daiyuuki
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オデールなどの悪党同士のユーモラスな掛け合いと駆け引き、ジャッキー(前科ありで安月給のスチュワーデスのアラフォー)、離婚寸前で腐れ縁の奥さんと別れ保釈金金融業者の仕事を辞めたいマックス、目標の100万ドルが貯まる寸前のオデール、ムショ暮らしが長くてカンが鈍くなっているルイス、男を頼りにする暮らしに限界を感じているメラニー、人生の岐路に差し掛かった4人の人生を賭けた賭けに出ようとするまでの心情が丁寧に描かれ、大人な味わいがありながらも痛快な傑作ロマン・ノワールに仕上がっています。
daiyuuki

オデールの部下が捜査官に捕まりそうになって説明書を読み違えてバズーカを誤射して大怪我して捜査官に捕まる、自分を殺そうとするオデールから逆にジャッキーが銃を奪い取り引きするなどレナード独特なユーモラスなシーンが、いいアクセントになっています。

08/14 14:20
daiyuuki

この原作を読むと、いかにタランティーノがレナードをリスペクトしているか分かるくらい、「ジャッキー・ブラウン」は原作に忠実です。

08/15 18:51
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gold-fish
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タランティーノ監督「ジャッキー・ブラウン」の原作。 原作を読んでみると、タランティーノが原作に対するリスペクトを込めてこの映画を作ったことが良くわかる。 マックスとジャッキーの関係に関しては原作よりも若干ウェットというかロマンティックな描き方をしていてタランティーノとしても珍しい作品といえると思うけど、確かにこの作品の面白さからしても意外な脚色で、たぶん俳優のキャラクターを生かした演出なのかなって勝手に想像してます。
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W辺
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ジャッキー・ブラウンとはかなり違う感じ。
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ネムル
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「「そうだ。あのお金、しまわなくちゃ。ほっぽりだしといちゃまずいよ」「おれがしまっとくから」「どっかに隠さなきゃ」「そんなこと言ってると、あんたの好物のおれのソーセージ、どっかに隠しちまうぜ」こういう可愛らしいことを言うのだ、白人の男たちって。前科者の、中年の大男でさえも」
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アサギモ
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僕はタランティーノの映画が好きなので、その監督がリスペクトするレナードの小説がどんなものか気になってました。なのでこの本を見つけた時は内容の良し悪し問わず即購入でした。意味のない雑談とか、いい意味で主人公を食うくらいアクの強い悪役の存在とか、そこかしかで影響受けてるんだなぁーって。悪役のドジっぷりが甚だしく、そこまで事前に考えこんで何故そこでとちる!?とツッコミもちらほら。ノワール小説としては中々お目にかかれない悪役の姿を見る事ができました。話の筋が微妙に頭に入り辛かったので、映画観てから再読してみます。
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coboss
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タラの映画は当然見てるのだが、結構裏設定というか、こういうこと考えてたのかー的な発見がありました。特にロバート・デ・ニーロはよく理解できなかったのだが、こういう人だったのね。ジャッキーさん、黒人に変えたほうがやっぱり twist が入っていいですね。パム・グリアを出したい!ってだけじゃなかったんだと思ったりした次第。
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LOHASPO
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いまさらながらのジャッキーブラウンの原作本。やっぱBGMあってのテンポなんだと...本だと普通のテンポです
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eleking
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話自体はたいした筋ではないので、会話とかキャラにノレないとイマイチ。『ザ・スイッチ』からして彼らにはいまひとつノレなかったんだよなあ。タラの映画観てみよっと。
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しょ~や
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ふと手にした一冊。どこかマヌケたところがあったりする登場人物たちが勢いよく駆けてくようなスピード感があった。
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月光密造者
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クエンティン・タランティーノはエルモア・レナードにこう言ったのだという"イキがるわけじゃないけど、僕はあなたの小説を映画化するために、この世に生まれた男だと思っています。"それに対するレナードの返事はこうだった"ああ、私もまったく同感だね。きみのレザボア・ドッグズを観てからは"後書きにあるこの会話に納得できる一冊。個人的には小説のほうが、会話にリズムがあり、楽しめました。
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Tetchy
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レナード得意のクライム・ノヴェル。が、しかしちょいと物足りない。レナードにしては主人公の「貌(かお)」が見えなかった。悪役のオーディルの方が存在感があった。前に読んだ『ゲット・ショーティー』のチリ・パーマーが出色のキャラだっただけについつい較べてしまう。
0255文字
Ryosuke
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0255文字
黑猫
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1999年9月21日読了
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ango28
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タラちゃんのジャッキー・ブラウンを見てしまっているので、先入観なしに読むのは無理だった。良くも悪くも映画と同等の質。タラちゃんと言えばブラピ主演の"Inglorious Bastards"が上映中だ。でもこれって7割方仏語と西語なんだよな...。
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