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村に火をつけ,白痴になれ――伊藤野枝伝

感想・レビュー
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ilya
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ネタバレはじめに行為ありき。伊藤野枝のエネルギッシュな生き方もさることながら、文体が読み物として面白かった。「凄い人もいるもんだなあ」と思う反面、もし自分が身内として振り回されたら心穏やかではいられないだろう。道徳が「都合次第にできたもよなら都合次第に破壊してもさしつかえのないものだと思います」、大抵「家庭に入ったからといって、何か楽になるということはありえない」、「男女の契約だの、愛の契りだのといって、すすんで奴隷にしたがってもらうしくみ」が結婚制度。こんなことを臆することなく言ってしまうところは尊敬する。
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まゆけ
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まずは一言。野枝カッコいい😎😎😎 野枝の生きた時代と比べて女は働きやすくなったんだろうか? 表面上は何だか良くなったような構造になってるけど全く変わってないかも?何て事に気付いてしまった。 作品のお言葉を借りて、私の声なき声を書かせて頂くなら。「お前達は旦那の給料で養われているんだから扶養内でおとなしく働き家事に育児に勤しめよ」😤😤こんな感じかしら🫣 とにかく野枝に痺れた作品でした👌 「はじめに行為ありきやっちまいな」今1番お気に入りの言葉。 ※購入本→弱った自分を奮い立たせる時に良い作品
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rey
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こんな女性が大正の日本にいたという事にびっくり。最初は言ってること無茶苦茶だなぁ(笑)と思うのだけど、栗原さんの解説が加わると一理ありと思えてくる。 とはいえ皆が野枝のように振る舞ったらどうなる?周りの善意や犠牲で何とかなっただけじゃない?とつい常識的な感想を持ったのも事実。が、そんな事は奴隷制の男側にいるから言えるのだと一蹴されるだろうな。 栗原さんの文章は面白くて読んで良かったです。
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嘉江☆海★山♫
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衝撃を受けた。明治、大正時代に、このような女性がいたことに、ただただ衝撃を受けた。時代が変わって、色々進化しているように感じていても、ニンゲンって生き物の生態?みたいなものは、変わっていないのかもしれない… 野枝さんは、この令和の日本をどう思いますか?どのようにあなたは生きるのでしょうか…
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MO
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二次大戦前後ってイメージ湧かないんだけど、アナーキストとかいて、わりかし自由だったのかな?なんて夢想する。野枝は正しくパンクス。息苦しい世の中でとことん自由であろうとする。本当にかっこいい。大杉栄えとか甘粕とか興味が湧いてきた。野枝と栄を殺した甘粕に怒りが湧く。映画ラストエンペラーを観て、甘粕が自殺してざまあ、って思う。が坂本龍一が演技していて、これまた複雑な気分になる。野枝に圧をかけた社会が最近は彼女を女性自立の第一人者なんて担いでる。野枝は社会なんて関係なかったと思う。
MO

社会の圧に負けずに個であれって言われてる気がした。「社会のためだったら、人は虫ケラのようにあつかわれてもいいのだろうか。許せないことがある。そして、許しちゃいけないことがある。チキショウ、チキショウ!いつか見ていろ。社会の番犬はいつか撃たれる」

02/09 15:35
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Hiroaki  Taira
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伊藤野枝のことはアナーキストの大杉栄の妻で、関東大震災に紛れて憲兵隊の甘粕大尉に大杉と共に殺害されたという程度の事しか知らなかったが、本書は伊藤野枝の生い立ちから、恋愛遍歴、「青鞜」を中心に発表された思想、左翼運動についてポップな文章乍ら概観出来る一冊。それにしても伊藤野枝の自由な思想と怒涛の人生に度肝を抜かれる。色々な意味でコンプラが厳しくなった現代で文春砲でスクープされたら炎上必至であるが、これを大正時代にやったと思うと、フェミニストの上野千鶴子や迷惑系YouTuberも彼女の前では霞んで見える。
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紫羊
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若い頃に伊藤野枝の伝記を読んだことがあり目新しい情報はなかったが、なんといっても著者のラッパーっぽい独特の文体が衝撃的だった。これも時代の流れなのか。「言葉は生きている」「言葉は時代とともに変化する」を目の当たりにして唖然としている。ナイチンゲールや一遍上人の伝記もあるらしい。ぜひ読んでみたい。
MICKE

アナーキズム研究者の栗原康は面白いですね、

01/10 23:15
紫羊

最初は驚いたり呆れたりでしたが、すぐに馴染みました。めちゃくちゃ面白いです。他の著作も読んでみようと思います。

01/10 23:29
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あにも
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伊藤野枝を扱った、伝記。短い文章なが、幼い頃からの伊藤野枝の考えや生き方が充分紹介されている。すでに読んでいた、村山由佳さんの「風よ、あらしよ」で感心をもち、こちにも読んでみたが、雰囲気はまったく違うが、こちらも伊藤野枝の姿があざやかに描かれてた。
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くさてる
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著者のナイチンゲール伝が面白かったので、手に取った一冊。伊藤野枝についてはなんとなくの知識しかなかったけれど、この語り口に乗せられてするすると最後まで読めた。この本のなかの野枝は、破天荒で乱暴でまさにアナーキーで魅力的だけど身内には持ちたくない、まるで小説の主人公だ。でも、そんな彼女の最後にたどり着いたときに、ふと思う。この面白さがあんがい曲者なんじゃないかって。彼女の生涯の最後を、こんな記述で終わらせていいのかって。あれはすごく怖い、ひどいことなのだ。
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豚肉
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平仮名が多すぎるのと、どうしても文体が肌に合いませんでした。思ったよりも情報量は多かったのですが、残念。
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kinkin
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もっと堅苦しい本かと思いきや違っていた。伊藤野枝という名前は、大杉栄、甥と共に甘粕大尉に惨殺された女性くらいにしか知らなかった。彼女の子供時代からのことが書かれている。子供時代は極貧の中で育つも、活字にはとても飢えていたようで押し入れの中に貼っていた新聞を何度も読んでいたとのことだ。そして成長してゆく過程、恋多き女性であったという。私は当時の男尊女卑の時代の中で彼女のような奔放で積極的がいたということに少々驚く。現在のような情報の少ない時代なので本当のところは分からないが生まれるのが100年遅ければな。
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へっけ
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関東大震災直後に大杉栄が殺されたことは知っていたが、本作の伊藤野枝も殺されていたことは知らなかった。100年前にここまで自由に、自分に正直に生きた人間がいたとは。当時は相当目立っていただろうなとなんとなく想像出来る。伊藤野枝のような人が、新しい時代を切り開いていくのだろうなと思った。
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おわか
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ネタバレ解説ブレイディみかこ「ダブル・マーマイト」好きな人はめっちゃ好き、嫌いな人はとことん嫌いな食品だそう。興味を持っていたのに、文体のせいで肝心の無政府について頭に入ってこなかった。相互扶助って自然とできるものなのだろうか。今お米の買い占めが起こってるけど…。
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魚京童!
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完全に、キチガイが、ムラに火をつけて、残虐に殺しまくった人の話だと思っていた。ぜんぜん違った。それでもすごい人生だ。甘粕事件は、アイヒマンなのだろうか。言われたから殺したのだろうか。それは白痴なのだろうか。赦されるのだろうか。間違いなのだろうか。「大ばくち 身ぐるみ脱いで すってんてん」
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m4
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★★★★★/アナキスト・伊藤野枝の伝記である。岩波から出版された伝記なので堅苦しい本かと思いきや、まるでX(Twitter)でも読んでいるかのように錯覚するほどの軽い文体である。かといって適当に書き散らしている感じは全くないので非常に面白く、ページを捲る指が止まらない。
m4

p44には、「他人に讃められるということは何にもならないのです。自分の血を絞り肉をそいでさえいれば人は皆よろこびます。ほめます。ほめられることが生きがいのあることでないということを忘れないでください」なんて伊藤は書いている。まさにそうだな、と思う。今にも通じる考え方だし、それだけ普遍性を持っている。

08/06 17:57
m4

一方で彼女のアナキストとしての面に注目すると、人間に対する観方が、根本的には楽観的すぎるというか、非常に人間を信頼しすぎている性善説寄りなところがあるような気がして、それ自体はとても好ましい人間観であると同時に弱点にもなっていたのではないかなとも感じられる。その最期を思うに、とても残念である。

08/06 17:57
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makoto018
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関東大震災直後の混乱に紛れて憲兵隊に拘束され、大杉栄と甥とともに虐殺された伊藤野枝。その人物像は大杉栄以上のアナキストであり女性解放の文脈からも先駆者だった。戦前の家制度や中絶、売春、女性の労働に至るまで、自分の想いを信じて突っ走る。倫理的にどうとかではなく、チクショウ、チクショウ、火をつけろ、ぶっ壊せ、はじめに行為ありきの精神でぶつかっていく。その真意は、お金から離れ、支配ではなく相互扶助的に暮らすことであり、性別や出自、環境に限らず人が自由に暮らしていくこと。著者の独特の文体に慣れれば共に疾走できる。
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アナクマ
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100年前の福岡県糸島「やりたいことだけやって生きる」社会の縛りごとを破りまくり、自我を押し通した彼女を称揚する著者はアナキズム煽動者。史料から人物の言動を再現/憑依して語るマッドマックスな講談師スタイル「逃げろ、もどるな、約束まもるな」◉野枝は痛快「わたし、海賊になる」「都合次第にできたものなら都合次第に破壊してもさしつかえのないものだと思います。人間の本性を殺すようなもしくは無視するような道徳はどしどし壊してもいいと思います」押しつけられた結婚を蹴散らして、野枝ミーツらいてう、まだ17才であった。→
アナクマ

◉「ジェンダーが無くなれば、残るのはセックス」という一文にいまさらハッとした。ここからどのように「あたらしいフェミニズムを紡ぐ」のか。

06/04 21:41
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PORTA  P51
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こうしなきゃいけないというきまりごとなんて存在しない。それはどんなに良心的にかわされたものであったとしても、ひとの生きかたを固定化し、生きづらさを増すことにしかならない。約束をかわして生きるということは、なにかのために生かされているのと同じことだ。好きなだけ本をよみ好きなだけうまいものを食って好きなだけセックスをして生きるのだ。貧乏に徹し、わがままになれ。友だちがいれば百人力、いざとなったらなんとでもなる、なんでもできる。それをさせない何かがあるのなら、いつだって米騒動だ。はじめに行為ありき、やっちまいな
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たまご
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皆様の感想を読んでいて,岩波だったんだ!と,岩波らしからぬ点にまずびっくり.作者は伊藤野枝全肯定に語りまくります.否定的に取られることの多い部品,歯車,という言葉も,野枝のミシンの歯車というたとえは肯定的で,脳のモジュール機構を連想しました.これが成り立つのは各々の責任を自律的に果たしていくことが必要で,突出しないために「空気を読む」「指示待ち」「他責的」が多く見受けられる現代ではかなり難しいのでは.皆が皆野枝のように生きれるわけもないし,そう生きればいいというものでもないような.
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knuuyy
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映画「風よあらしよ」を観て、パンフレットにある伊藤野枝「無政府の事実」がわりと面白かったのでこの本を読んでみた。伊藤野枝と大杉栄がハチャメチャでかなりやばいやつだと思った。言ってることは面白い。自由恋愛、ミシンになりたいという話や、結婚は奴隷制だとか、田舎の組合の話とかも面白い。大金をぽんとくれる後藤新平が気になる。 もし伊藤野枝が自分の親戚にいたら迷惑だが、手紙がきたら松茸は送るだろう。 映画での印象は辻先生がダメ男だったり、大杉が度々怒られてるのが面白かった。楽しげな生き方が描かれていて良かった。
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レイ
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この人、私と真逆だから好き。
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ちりも
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自分に自由に生きた伊藤野枝さんの人生をかいせつ?した本。昔の政府や、日本怖い
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Guro326
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ざっと眺めただけ。
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あずき
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伊藤野枝、同じ時代に生きていたとしたら絶対に好きになれないタイプだけど、彼女がいたから今自分が自由に生きていられるところがあるんだろう。
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tmh/ケンミ
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大学で著者の講義を受けておりレポートの参考文献として読み始めた。講義を彷彿とさせる語り口調でするすると読めてしまった。 亀戸に住んでいたとき女工の集まる銭湯に行ったが馴染めず、そこで女工の習慣に従うのも権力者に従うのも同じことだと思って馴染もうとしなかったというエピソードが好きだ。果たして正しいこととは何なのだろうと自分の中の道徳意識が省みられた。こんな人が周りにいたら、圧倒され驚かされつつもなんだかんだ魅了されてしまいそうだ。
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yuko16g
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書きぶりが面白かった、野枝が実際に話してるような感じで。アナキストについては日本史のときに名前を知ったきりだったので、わかりやすく楽しく読めた。大杉栄の人物像がコワイ人、だったのが全然ちがうんじゃんと思えたのがまた面白かった。野枝の考えって、女性が社会進出と子育ての狭間でつら〜ってなったりフェミ(笑)みたいな言われ方したりで辛い場面で勇気くれるやんって思いました。読んでよかったよ。
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つちのこ
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著者の意図は分からないが、ひらがな多用のちょっばかし軽薄で激情型の、まるで野枝が乗り移ったかのような文章に面喰いながら一気に読まされた。生まれた時代が早すぎたのか、自由と相互扶助を掲げ、女性の真の解放に奔走した野枝の人生はすさまじくもあり美しい。野枝の行動力と才気、世界観を知ると、平塚らいてうの思想や活動はまるでおままごとだ。パートナーの大杉栄の影響力以前に野枝の精神や哲学は若くして完成していたように思う。虐殺されたアナキストの側面だけではなく、女性活動家としてもっと評価されても良いのではないか。
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まかろん
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あの人いれば。 あんなことできる、こんなことできる。 もっとできる。なんでもできる。 ワガママに強く。たたいてこわして、自由。
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tyfk
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へえ、知らなかった 「私たち(ラッセル夫妻ほか)が会った中で本当に好ましく思った日本人は,唯一ミス・イトウ(注:伊藤野枝)という女性だけであった。彼女は若くて美しく,ある有名な無政府主義者(注:大杉栄)と同棲しており,彼女には(大杉との間に)息子が一人いた。ドーラは彼女にこう尋ねた。「当局があなたに何か危害を加えるんじゃないかと恐れていませんか?」  https://russell-j.com/beginner/sp/BR-KAKUGEN199.HTM
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りまる
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ネタバレ伊藤野枝、スッゲェ女だ。地元では野枝の墓石を所有したものは祟られて死ぬと言われているらしく、そんなバカなと思っていたんだけど、最後まで読んだら印象が変わった。野枝なら死後も祟り殺すくらいはやりかねない。著者の文章がおもしろくて普通の伝記の何倍も楽しめた気がする。野枝が結婚制度は女を奴隷化するものだと批判し始めてから約100年経った今でも、女を奴隷にしたい男たちがまだまだいるのってすごいよね。女性の人権の獲得って本当に亀の歩みだなと思った。次の世代を楽にするためにこれからも頑張っていこう、女たちよ。
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oanchan
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すごい人がいたんだな。かなりぶっ飛んでる。褒めて育てる、評価されると頑張るのは人の常だけど、結局、そうやって本当の自分を見失い、社会にとってあるべき自分になっていくのかと、思い知らされた。一方で、それらを全て拒否して、自分のためだけに自由を求めて生きるのもどうなんだろうと思ってしまった。
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方々亭
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現代においてさえ奔放過ぎる生き方が痛快だ。作者の語り口が現代的というかSNS的というか、ひとつひとつのエピソードにツッコミが入るので、クセがつよいのう~と思いながら読み進めた。
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LUNE MER
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伊藤野枝の生き方、思想に共感するしないに関係なく、読み物として滅茶苦茶面白かった。(野枝の敵に対する)辛辣さを一切隠す気のない文章のリズムの良さにより、彼女のエネルギーを体感できた気分。論争の激しさも、まるでSNSでの炎上の最中にアンチに一歩も引かず、がっつり感情的になりながら反論しまくるかの如し。これまで甘粕事件のことをぼんやりと知っている程度の知識しかなかったところ、ここで他の方のレビューを見て気になって読んでみたというきっかけだったのだが、これはかなりよかった。
0255文字
宮崎太郎(たろう屋)
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著者の伊藤野枝へのまっすぐな愛と、ひらがなの多い独特の文体。気がついたら中毒になるような文章でした。100年前に没した野枝の声がリアルによみがえりました。
0255文字
ちゃとら
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【図書館本】いつから⁈伊藤野枝に興味があった。この本の表紙とタイトルが気になり手に取った。読み始めて著者の砕け具合に驚き‼️内容は、ほぼ私が知っていた伊藤野枝だった。赤狩り⁉️『蟹工船』の著者といい暗黙の了解で繰り返された弾圧、虐殺。ラストエンペラーで興味を持った甘粕さんも🫢以前、知合いの不倫相手で公安がいた。時間も不規則でフラフラと我々の飲み会にも参加していた。こういう人は安全を守ってくれているのか⁈もしや異端子を探しているのか😨怖いわ。
TANIZAKI

ちゃとらさん、甘粕正彦(映画ラストエンペラー:坂本龍一が演じた役)を調べた際登場したのが、伊藤野枝。『風よあらしよ』で深く入り瀬戸内寂聴の作品で何となく、、。身近にいたら本当に迷惑な人。でも、真っすぐさが魅力でもあるようてすね。

05/13 12:24
ちゃとら

TANIZAKIさん、『風よあらしよ』は面白く読みました。思想より、奔放に生きた強さがクローズアップされていた感があります。人の「お金」も自分のもの、お付き合いはできないですね😅💦

05/13 13:58
4件のコメントを全て見る
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おかりな
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アナキズムは支配の破壊を繰り返すことだ。書評でもあるように生命に似ていると思う。無政府主義は相互自助によって成り立つと書かれていたが、それは人との関わりをしなくてはならない、という枷があるように思う。1人でなんでもできる社会が科学によって作られればいいなぁ。
0255文字
Ky
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今まで読まずじまいだった 伊藤野枝の伝記。 冒頭「あの淫乱女!」から始まる本。読みやすいけど、野枝に心酔している著者の熱量がバカ高くてくらくら。時は100年前の日本で、個人の自由を得るために命をかけて書いて書いて書きまくって闘い続けた、激しく濃すぎる野枝の人生から学ぶことは多い。今、この時代に野枝がいたらどうなってるんだろう。
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greco
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この本こんな軽い(?)筆致とは思ってなくてびっくりしながら読んだけど濃くて短い人生これくらいのテンポじゃないと消化できないかも。いわゆる最後の虐殺についてしか知らず、でもここについてはあまり割かれていなくて逆にほっとした。ものすごい奔放で野性的でアナーキストで特に野枝の女性解放の考え方は現代のフェミニズムに直球で繋がってくる。すげえ、あの時代にこれだけのことを言い切る人。現代を知ったらどんな啖呵切っただろうか。まだこんな状態なのかと怒るだろうか。
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かん
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すごいエネルギーだ。自分のために生きることに対するエネルギーが強い女性だ。借りた金は返さない。他に好きな人ができたらあっさり夫を切る。喧嘩もがんがんする。らいてうから出版社を奪い取る。義理もへったくれもない。悪びれる感情もない。でも弱気者には寄りそう。そんな野枝に著者は心酔しているのだが、文章の隙間からなんとなくちょっぴりディスってる感じも見える。ただただ真っ直ぐに自分に1ミリも嘘をつかずにこの時代を生きたのはすごい。もし現代に近くに伊藤野枝がいたら、私は絶対に逃げる。あのエネルギーに押しつぶされるから。
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桐島陽依
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NHKのドラマとお気に入りさんの感想文で読んでみようと思って読んだ…。NHKのドラマの吉高由里子は綺麗すぎだろう(笑)とかそんなん。どっかブレーキのぶっ壊れた女の破天荒な一代記。カーッと頭に血が上りやすく行動力があるが、とどのつまりサイコパスっちゃあサイコパス。女性の解放うんぬんもあるけど、とりあえずまずは自分を解放しまくっちゃったひと。彼女の地元のひとがそこが地元だと思われたくないっていうのも時代背景含めちょっとわからんでもない。迷惑だものこんなひと。女版チナスキー。付き合ってる男は和製チナスキー(笑)
桐島陽依

追記:結局伊藤野枝は、人間ではなくて『女』なんだよなあ。女という性やその扱われ方を嫌っているのにどこまでも『女』…。しかしこの作者のポップな文体はなかなか面白い。品はないけど。

10/22 21:26
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