読書メーター KADOKAWA Group

文庫本を狙え! (ちくま文庫 つ 22-1)

感想・レビュー
18

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
hoiminsakura
新着
この本に触発されて何冊の文庫本が積ん読に追加されたことか😃!
0255文字
佐島楓
新着
ネタバレこれは昔から母が買っていた文春をときどき脇から眺めさせてもらって、馴染みがあるコーナーだったので、坪内さんの訃報を聞いたときにはショックだった。改めてまとまった文章を読むと、手練れの読み方をなさっているのと、読み物としてもうまくご自分の体験を混ぜ込まれていて、おもしろくなっていることがよくわかる。近代と戦後文学を専門になさっているだけあり、あの時代の文壇の狭さがおもしろくて仕方ない。同時に時代の変化も感じられる。どうか今後も紙の文庫本が途絶えることなく発刊されますように。
0255文字
るみえーる
新着
坪内祐三の最初の文庫本書評、というかレビュー本シリーズ。これは誰か、装丁まとめて、ていねいな索引つけて全部まとめてもらいたいもんよな、と思うのだった。今の時代、紙の本としては難しいでしょうけどね。僕がこの筆者と出会ったのは21世紀になってからのことなので、筆者がこの本で出会っていると語っている本に出会った時期とは数十年の開きがある。しかし語られている本そのものが古いので特に問題はないのだった。今でもこんな形で毎週文庫本について紹介している人っているんですかね。ねっとで探せばいそうだけどね。
0255文字
せかいのはじめ
新着
書評集は楽しい。思わず読んでしまう。特に読んだことがある本が、どんなふうに書かれているのか、読もうと思っていた本が、どんな評判なのか知れる。少しまえの本なので、取り上げている本も昔の本だから「少し前の本が、当時どんな感じだったのか」がうかがいしれて楽しい。
0255文字
ミスター
新着
井伏鱒二やボードレールが好きだった高校時代を思い出した。あとエドマンド・ウィルソンか。大学時代、寝ないで図書館に行って読んでもわからんから家に帰ったものだが、もう一度読んでみようかなと思った。
0255文字
踊る猫
新着
燻し銀、という言葉がしっくり来る。一冊一冊を丁寧に読み込み、イチロー選手が内野安打を積み重ねて行くようにコラムに落とし込む。デーハーさはないが、なかなか侮れない仕事をしていると唸らされた次第。もちろん哲学書や渋い文芸書の紹介も面白いのだけれど(永井荷風を読み返したい!)、蛭子能収氏や爆笑問題といったタレントが書いた文庫本の紹介のチョイスに「目利き」を感じさせられてしまう。ヌルいようでピリッと毒も効いている。好みの路線の書き手ではないが、プロフェッショナルな仕事の成果として見習おうと思わされた。なかなか見事
0255文字
武井 康則
新着
96年8月から00年5月まで、週刊文春に掲載されたものを収録。題名どおり、発売された文庫本に限っているわけだが、ベストセラーの文庫化を取り上げるような著者ではない。珍品の部類が多いので、あれもこれも買いたいとジレンマに陥ることはない。読んでると、その時代、確かにこんな本を読んだ、と懐かしくなる本が散見される。
0255文字
ふろんた2.0
新着
2016年に文庫化されたものだが、紹介されている本は90年代後半のもの。古書店で本を探しているような気分になれる。
0255文字
ちんれん
新着
ものすごくおもしろかった。毎日通勤時に読んだ。ぎゅうぎゅう詰めの車内で回りの中国人に変な顔をされながら。残念なのは紹介されている本が海外のためすぐに買いに行けない点だ。日記関連、伝記関連が面白そうな本が多かった。ブックオフに買いに走りたい。
0255文字
ヨーイチ
新着
大雑把に言うと20世紀の終わり頃の文庫本書評と言うより紹介集かな?週刊誌連載故の「旬の気分」は推測しなければならない。各編毎に紹介したいネタ満載なのだが切りがないのでやめます。数えたわけでは無いが既読が十冊くらいかな?当時の週刊文春読者に「面白い文庫本」を教えてあげる物だとしたら、高名な本ばかりだと興醒めなワケで小生にとっては「ちょうどいい」位だった、としておこう(見栄をはって三割と言いたい気分もあるのだが、ウソはいかん)。続く
ヨーイチ

続き 乱暴なまとめを承知で言うと、本書執筆時に比べ、21世紀になってこの方、出版文化全体の「瘦せ細り」のような物を感じたのは小生の僻目か?最後が小林信彦で終わっているのは偶然であろうか。

07/06 20:23
武井 康則

「出版文化全体の「瘦せ細り」」出版数は爆発的に増えていて、粗製乱造ってわけでもないと思う。やっぱり情報の洪水かな?いくら良いものでも多すぎたら追いつかない。栄養(出版点数)で過多で却って激やせしちゃった感があります。あまり良い喩にならなかったな。

05/07 23:21
0255文字
岡村 直
新着
新聞や雑誌などの書評記事には、読んでも内容どころか書名さえ忘れてしまうものと、書名はもちろん、その内容も書き手の名前とともにしばらく記憶に残るものとがある。それでいうと本書は間違いなく後者で、どの文庫本の紹介も、著者ならではの鋭くユニークな読みに感服するし「ぜひ読んでみたい」という気持ちにさせられる。本書のような書物に出会うと、私は幸運と幸福を感じる。既読の文庫本は読み返したくなり、未読の文庫本には胸がときめくこの喜び。ひさしぶりに、いい気分になった。ただひたすら、嬉しい。じつにすぐれた書評本である。
0255文字
大泉
新着
90年代後半から2000年ごろに書かれた、文庫本の書評171編を所収。文庫本のみを扱っていることに本書の妙はあるという気がして、古きも新しきもフラットに新刊本として書店に並ぶ文庫本を対象にしているがゆえに、小沼丹から杉田かおるまで著者のその時々の興味にあわせて幅広い本が扱われていて、一種の変なブックガイドとして読める。しかし著者の語りのうまさに引き込まれてすらすら読んでしまうけど、書評ってのはある種の名人芸だよな、とも思う。
0255文字
ピラックマ
新着
どれも面白い。こういう本を読むと、大概読みたい本がどんどん増えていくのだが、興味の違いと元本が古すぎるのもあってかそうでもなかった。ただ全て2頁程度の書評集で非常に読みやすく、どこからでも読めるし途中で止めるのも楽。電車と風呂がメインの読書場である自分にはこういう本は助かる。
0255文字
緋莢
新着
上下巻各1400円だが、各頁平均二つは面白いエピソードやゴシップが 載っているから決して高くないパット・ハケット編『ウォーホール日記』 足繁く神保町に通う周恩来に親近感を抱く矢吹晋 編『周恩来 十九歳の東京日記』、田中小実昌さんが亡くなった時、『東京人』時代の取材を思い出した田中小実昌『いろはにぽえむ』・・・古典も雑本も揃った読書案内。
緋莢

今年で連載20年となる『週刊文春』の「文庫本を狙え!」。その第1回から第171回までが収録されています。元の単行本は持っていますが、2000年に晶文社から刊行されて、古本で購入したのは2006年。 しかし、その単行本には17回までは収録されていません(その辺りの経緯と何で晶文社が出たのかは、あとがきで書かれています)。あらすじに、「かつては新刊書評であったものが、20年たつことで絶好の古本案内としても読むことができる」とあるように、面白そうな本が多く、楽しめました。

12/16 19:28
緋莢

気になったのは唐沢俊一編著『星を喰った男』(ハヤカワ文庫)、荒俣宏編著『大都会隠居術』(光文社文庫)、団鬼六『真剣師 小池重明』(幻冬舎アウトロー文庫)、西条昇『東京コメディアンの逆襲』(光文社文庫)

12/16 19:28
0255文字
広瀬研究会
新着
よく登場するのは井伏鱒二とか三島由紀夫とか色川武大とか。文庫を通して彼らと旧交を温めるかのような筆遣いが、心に沁みますね。『渋江抽斎』の回の表現を借りれば、この本によって坪内さんのコンタンポラン(同時代人)たちと出会い、僕にも彼らとなじみができたのである。みたいな。
0255文字
多分、いのっち。
新着
p.112 インタビューでリンチは、必要なのは人を混乱させることではなく、謎を感じ取らせることだと語る。ありふれた日常の中に「にわかには理解できないことが」、まま、ある。人の心の謎に、テレビのトーク・ショウなどでは、もっともらしい解釈やコメント、を加えるけれど、リンチはその謎を深く掘り下げ、映像化する。自分は非日常的なものを日常に変えるのに対し、リンチは日常的なものを非日常的に変える。
0255文字
今夜は夜勤の寺
新着
週刊誌の名物連載で毎週楽しみにしているのはこれである。適材が適所で相応しい連載をしている嬉しさ。坪内祐三は私の憧れの人の一人である。私が読メで書くレビューは、実はこの『文庫本を狙え!』をお手本にしている。私が下手糞なので読友さんに気付いて貰えた試しがないが(笑)。新刊文庫というのは大半が新しい古本である。だから文庫発売時、単行本発売時、執筆当時や連載当時、そして著者の人生という色んな時代の思い出を持っている。坪内祐三はそれにコラム執筆時を加えて時空間を往来しながらライブ感覚で魅力を伝えてくれる。大好き。
今夜は夜勤の寺

ヨーイチさん(о´∀`о)ノ 坪内さん、面白いですよね。名コラムです。

06/23 06:26
ヨーイチ

二歳違いなので、親近感があって信頼出来るっえ感じですかねえ。

06/23 06:30
4件のコメントを全て見る
0255文字
阿部義彦
新着
私の贔屓のちくま文庫出たての新刊です。晶文社からも同じ題名で単行本化されてますが、文春連載時の初めから17回分がカットされているので今回の文庫が完全版となります!結構マニアックな文庫も取り上げるバランスの良さです。ハヤカワ漫画文庫が取り上げられて無いのが不満かも?こういう本はしばしば純文学に偏りがちですがそこは元「東京人」編集者だけあって、サブカル、漫画、雑本にも強く,つげさんや、「かっこいいスキヤキ」「TOKYO STYLE」田中小実昌、大槻ケンジ、みうらじゅん等守備範囲が広くて飽きません。資料性有り!
0255文字
全18件中 1-18 件を表示
文庫本を狙え! (ちくま文庫 つ 22-1)評価84感想・レビュー18