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すみなれたからだで

感想・レビュー
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prism
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無様に。 だけど、私は まだ生きているのだ。 三年前のよく晴れた冬の日、五日市線の終着駅から父が入居予定の施設に向かったわたし。厳格な祖母が取り仕切る古い商家で、家業が傾いてもなおひっそりと生きた、かつての父のすがた。そしていま、自分の人生を選び取ることですれ違っていく夫との関係――わたしにとって、生きるということは、二人の男を棄てることなのだった……(「父を山に棄てにいく」)
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栞
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図書館本。初めてだと思っていたが過去に読んでいたらしい。この作家らしい寂しい余韻を残す8つの短編集。良かった。
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のん
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朧月夜のスーヴェニア が印象的でした。誰でも子供だった時代や思春期があって老人になるんだよ。息子夫婦も孫娘も真智子お婆ちゃんを優しく思いやって‼️生と性は誰でも通る道。
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たぬき
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3.5。 「生」あるいは「性」をテーマに、主人公の内面の葛藤や家族関係が掘り下げられてる短編集。 本全体に、全体的にどんよりとした雰囲気が流れてる。
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チョコミント
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「生」と「性」を描いた短編集。「銀紙色のアンタレス」は既視感があったのですが、他の単行本にも収録されていた作品でした。「朧月夜のスーヴェニア」が、印象的でした。戦時中の話になるとは意外でしたが、死と常に隣り合わせのあの時代、様々な感覚が研ぎ澄まされていたのではないかなと思いました。
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カワセミ440
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窪美澄さんは(すべての女性はかも・)男子である私には難解だな。どうしても近寄れない?部分あるなあ、理屈じゃないんだろうな。『朧月夜のスーベニア』にしても学徒出陣しちゃった許婚と戦争に行かない医学生、『死んでもいぃ・』ってねえ・・戦死したと思ってた許婚は戻ってきたけど・う~ん・。『バイタルサイン』売れっ子な作家の母と再婚相手・その義父に挑んじゃうって、ねえ・性虐待だろうけど実はたぶん逆だなあ!(ちょっとだけウディ・アレン想像しちゃったよ)『銀紙色のアンタレス』はどこかのオムニバス集で読んでたな。面白かった!
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凜
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ネタバレ誰かを好きになるときれいになるということ。誰かを思って泣きたいような気持ちになること。
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読書家さん#f8zFG4
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「一人と一匹で出戻りか」僕は目を閉じたまま聞く。にゃっ、と人のほうが返事をした。僕を捨てた人間と、僕が捨てた猫が枕元にいるのだ。猫は何も言わない。それがうるめなのかどうか、僕にはわからない。そばにいるのがほんとうに菫かどうかなのさえ、僕にはまだわからない。
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ひなな
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それぞれの登場人物の目線で書かれていた。自分だけの見方だけじゃなくて、他の人から見たらどう見えているんだろうなって考える必要が自分にはあるなと感じた。
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ちろる
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短編集。朧月夜のスーヴェニアが好きだったかな〜。
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たかぴ
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直接的な性描写が無いところもエロい。女性による性に足掻く短編集。日常の表現が肉体的な接触に置き換えられているところが多いからかな。
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飛鳥
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ずっしりと弾力のある塊を、黙々と噛んで飲み下すように読んだ。決してサクサク軽く流れてはくれない。貪欲で生々しい性と生。自分の意思とは裏腹に、否が応でも体は熟す。一番身近で切り離せないのに、一度だって気に入る形になったことがないこの体。年々変化し、自分でも扱い方がわからなくなる。生きるしんどさを湛えた仄暗い雰囲気の中で、淡々と機能する体のたくましさに、まだ大丈夫かもしれないと薄明るい光が見えた。
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あ
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窪美澄すごくすき
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sayu56
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⭐️2 短編で、どれもちょっとエッチで 寂しさ、もどかしさが残る。 「インフルエンザの左岸から」は、 借金癖があり、離婚されて父親に兄弟が 成人して、施設で亡くなった父親の葬儀の為に、久しぶりに兄弟で会う話は、切なくても 良かった
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308 milky
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朧月夜のスーヴェニア、すごい刺さるしこんなに情熱的に生きれたらいいなぁと思った。すごい。
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c.k
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「生」と「性」。いろんな時代、年代の人々の力強さを感じた。すみなれたからだで、表紙から伝わってくるものがある。
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山内正
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母の夫 これからパパと呼んでね 文ちゃん宜しく川上と 母は本を書いてる 新しいマンションは公園も神社もプールも なくて 母が仕事でと忙しく家のを留守に 川上さんに聞く事に 服を買ってもらい 口紅も 夜に相談したいとホテルへ 椅子に足を乗せスカートの中に川上さんが 何度も舐められ少しずつ気持ち良くなる 母の仕事は忙しくなっていく 川上さんを座らせ膝を突く大きく呑みこむ 何度も何度も バシッと頭叩かれ紙切れが散らばった あんた何時から 母が叫んだ 川上さんが家を出た 母は何度も賞を取った 私は家を出て大学へ
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山内正
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高い給料貰い妻以外に女がいる男 横で会社の愚痴を話してる 横の女がクッキーみたいなの食べない?と 話しかけ男は顔を伏せ寝かけた 女と二人店を出て帰りのガード下で後ろ向かせスカートへ手を入れる 指にぬかるみが伝わる ベットに寝かせさすがままに脱がして 朝までに二度交わった 女はそれから何度か来ては服を脱ぎまぐわった バニラの匂いが残った 夜明け前に目を冷ますと 口紅引いた女が 今迄有難う御座いました頭を下げ 出ていき足音が遠ざかる
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山内正
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親父が死んだと修理で回る車で知った 葬儀は介護施設でやるからと 隆からラインが既読になった母は二人を残し家を出て再婚した 隆はもうすぐ結婚俺は先月離婚 私はずーっと一人だったと離婚の時前妻が 風邪気味が治りぐっすり眠った 数年続いた結婚生活だった 大晦日だ鐘の音が聞こえる 携帯のバイブが 隆から二人の写真と けっこしたとメッセージが 御目出度うとうち目を閉じた 誰かが手で触れてくれと
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mari
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窪美澄さん追っかけ中。一つひとつにガツンとくる短編集。誰かに求められること、求めることは生きていのに必要だと思う。
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コピスス
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窪美澄の短編集。「朧月夜のスーヴェニア」がいちばん切なかったです。戦時中でも、もちろん恋することもあっただろうし、今は老人になってる人たちも、初めから老人だったわけではなくて、それぞれの青春があったはずでしょう。
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bookshelf_yt07
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【あらすじ】40代に入り、一人娘も手がかからなくなった。しかし夫とはセックスレス。ある日、娘はダブルデートをしてくるといって出掛けた。夫婦は久しぶりのセックスが始まって「すみなれたからだで」他6編収録の短編集。【感想】家族や男女を通じた関係性を絶妙に醸し出した短編集。身体のつながりに主人公たちの心境が如実に現れていて、近すぎずかといって遠すぎない関係性が良い。あと、男子高校生の夏の海での出会いを描いた「銀紙色のアンタレス」はどこかで読んだ気がするが、思い出せない。
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tsubaki
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「生」を強く感じる短編集。 自殺願望のある父親を山奥の施設に預けに行く話や、戦時中に許嫁がいるのに戦地に行かない医学生と逢瀬を重ねる話、一人娘が初デートの年頃になり自分のエイジングを感じる話。 どれもサラッと読めるのに胃もたれするように残るし、出血が止まらない傷みたいに痛む。 さすが窪さん。 背徳感のある感情・生活なのに洗練されている印象で、表に出したら絶対嫌われるよって生々しい感情も、許容してる世界がある。 自分の周りでの出来事なら嫌。だけど物語として読むには、ちょうど良い濃度のエピソードでクセになる
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百年(ももとせ)
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図書館本。直木賞受賞作家ということで追っかけ中。8篇の短編集。主人公は老若男女、季節は春夏秋冬、時代は戦中から現代、オマケに人・猫の動向まで書き分けるとは天晴れ。追っかけ続けます!
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きのこきのこ
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熟していくことも老いていくことも生きていく限り避けられない。平坦だった体が膨らみ、ハリのある体に皺が刻まれ皮膚は弛みそれでもその体で生きていく。娘に再婚相手を寝取られた母はどう思って小説を書き続けたのか、あのまっさらな彼は戦地で何を見てきて戦後愛されない妻と過ごしたのか、主人公だけではなく登場人物それぞれが気になる、短編だけどそれぞれに濃いお話でした。
0255文字
そら
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★★
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ぴえーる
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短編集。「父を山に棄てに行く」ダメな親との距離の取り方って難しい。「インフルエンザの左岸から」離婚したての兄と結婚する弟。「猫降る曇天」小説家が居酒屋で出会った菓子メーカー勤務の女。「すみなれたからだで」娘がデートに出かけた休日の昼下り、夫と交わる。「バイタルサイン」母の男とセックスをする娘。昭和の終わる日。「銀紙色のアンタレス」美人の幼馴染を振って数日前に出会った人妻に告白をする。高1の夏。「朧月夜のスーベニア」学徒出陣した許嫁。戦争に行かない医学生の男。「猫と春」捨てられた猫、捨てられた男。
ぴえーる

「バイタルサイン」「朧月夜のスーベニア」が良かった。義父と娘の関係だけど、娘が義父の自制心を剥ぎ取ろうとしているところが面白い。二人は母の小説のネタにされているという共通点でつながっていたのか。「朧月夜のスーベニア」宏は強引な男だからお嬢様は好きかもなーでも苦労すんじゃない?と思ってたらいなくなっちゃって、戦死したと思ってた稔は帰ってきた。それでもその結婚生活は決して幸せなものじゃなかった。どちらも若き日の禁断の恋を人生の彩りとして生きている女の話。

10/29 19:11
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かなかなかな
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どの作品も良かった。 猫と春が、最後でほんわかと和み幸せを感じる。 生と性。色々な生き方があり、生と性がリアルに物語を作っている。 このような作品も書かれていることに、作家さんの奥深さを感じる。
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くまごろ
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短編集。どれも味わい深かった「いちばん身近にいてくれる人や、自分に親身になってくれる人にひどい言葉を投げかけるのは、どこまでなら許してくれるかを諮る甘えでしかない」
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もぐもぐ
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窪さんらしい、逃れられない性と生の気持ちが交錯する短編集。周りから認知症と見られているおばあちゃんの心の内を描いた「朧月夜のスーヴェニア」、戦時中の身を焦がすような恋心が語られた後の、最後のシニカルな一言にドキッとしました。「猫と春」がふわっと切なくて好き。短編集なので作品の合う合わないありましたが、総じて面白かったです。
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からっぽ
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無性にやさしい人になりたいと思った/死んでしまうのなら何をしたっていいじゃないか。違う/どこかの段階で何かを変えなくちゃ/どこまで許してくれるのかを測る甘え▶︎▶︎▶︎この本で泣くわけないと思ってたのに最後泣いちゃった。後書きに「性」をテーマにってあったけど、震災も家族を棄てることも捨てられることもある生と性が交わる本。窪美澄さんの文章なんか次の日まで響く感じがする。鮮明に覚えてる作品が多いのは普通言わないだろってことを冷静に書いてるからなのか。
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のんびりさん
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生と性の8編の短編集。文体は淡々としているようで、内容は熱をもっているように感じる。「父を山に棄てにいく」インパクトのあるタイトルは窪さんの自伝的なお話しなのかな。「すみなれたからだで」は、中年の自分の身体と反対に年頃の娘の成長を羨む気持ちが、そういう目線があるのか…と思った。(私が息子2人だから、考えたことがないだけかもしれない。)窪さんならではのセンスを感じるタイトルだと思う。短編集の中では、「銀紙色のアンタレス」と2編が1番良かった。「銀紙色〜」は直木賞受賞作にも収録されていたが、やはり秀逸。
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1212zyxw
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集中できず。いつかリベンジして読み返すつもりー。
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えり
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👍️👍️
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miya
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生と性。すごい共感すると言うわけではないけど、すらすらと読めた。
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ゆうぼう
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著者らしい作品たちの短編集。結構よかった。一番つまんないかと思われた『猫と春』これが最後の最後で・・・結構印象に残りました。なんででしょ。
0255文字
まひはる
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無様に。だけど、私はまだ生きているのだ。三年前のよく晴れた冬の日、五日市線の終着駅から父が入居予定の施設に向かったわたし。厳格な祖母が取り仕切る古い商家で、家業が傾いてもなおひっそりと生きた、かつての父のすがた。そしていま、自分の人生を選び取ることですれ違っていく夫との関係――わたしにとって、生きるということは、二人の男を棄てることなのだった……焼夷弾が降る戦時下、喧騒に呑まれる八十年代、そして黄昏ゆく〈いま〉――それぞれの時代で、手探りで生きる人々の「生」に、寄り添うように描かれた8つの物語
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こゆこゆ
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短編集。一番ハッとさせられたのは、認知症になったおばあちゃん目線の昔の話。戦時中、いつ死ぬか分からない状況の中、人目を忍んで性に奔放なハイティーンを過ごしたおばあちゃんから見たら、三十路超え独身でスマホばかりいじってる孫なんて哀れにうつるのか。と...。こっちはお世話してやってるんだ、おばあちゃんはボケちゃって可哀想、と恐らく上から目線の孫だけど、まさかおばあちゃんにそんなふうに思われてるなんて知る由もないだろう。
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lazuli
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短編集ですごく読みやすかった。個人的表題作の「すみなれたからだで」が印象に残ってる
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