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ヴェサリウスの秘密 (集英社文庫)

感想・レビュー
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koo
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 19世紀のスペインを舞台に父親の突然死の真相を探るイギリスの大学教授のダニエルを主人公とした作品。連続猟奇殺人、幻の解剖書、降霊術、隠し部屋に地下迷宮とエンタメ色が強く宝探し的楽しみのある冒険小説+サイコサスペンスでした。惜しむらくは情報が後出しで作品に重要な7年前の事件の概略についてもう少し早く提示してもらえればもっと作品理解が深まったと思いますが登場人物も魅力的でリーダビリティが高く意外性もある作品で600ページ強の長尺ながら大満足でした。エンタメ作品を探している方にオススメです。
0255文字
あっちゃん
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スペインミステリー!ヴェサリウスの名は聞いたことがあるけど解剖学者とか(笑)ミステリーに似合いのタイトルでナルホド!内容もページ数もボリュームが凄い( ̄ー ̄)
0255文字
クミン
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ネタバレ19世紀末文化てんこ盛り、カツカレー並のカロリーでボリュームがあってお腹いっぱい・・・で胃もたれ。 皆フランケンシュタインの怪物が好きだよね・・・結局はそこに行き着くからメアリー・シェリー強し。 舞台がバルセロナというのが魅力的に思えたが別にロンドンでもパリでも構わなかったような・・・ 色々事件は起るが登場人物間の感情の行き来がなんか紋切り型で薄い。黄金のハートの娼婦と記者とか。 内面的な深みがあれば最後に余韻が残ったものの「あ、それ予測できた」って感じで終った。もう一歩だったで賞。
0255文字
秋良
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19世紀のバルセロナで起きる連続殺人を、ネタがなくてジリ貧の記者と過去の記憶に悩む教授と訳ありの医学生が追う。万博前の雰囲気や植民地キューバの反乱に悩まされるブルジョアなどを取り入れ、スペインならではの話を書こうとしてるのは分かる。ただ主要登場人物たちがほぼ雑談をせず、必要な会話だけを繰り広げるので台本のようになってしまっているのが残念。犯人として追う人物の生死は予想がついたけど、真犯人は思いつかなかった。それなりに続きは気になったものの、時間が経てば話を忘れてしまう、薄味の作品だった。
0255文字
しゃむ・しゃむ
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ネタバレめちゃめちゃ面白かった!19cのバロセロナの迷宮のような下水道施設を舞台にした、手に汗握る極上のゴシックミステリー。伏線すごいし、どんでん返しどんだけあるんだ。とにかく意表を突きまくられた。600頁超えの大作なのに夢中で読んじゃった。
0255文字
ゆきじん
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色々展開があり、スリルもある。長い話だが、最後まで興味深く読める。残酷シーンも恋愛も町の歴史も色々盛り込まれているが、何となく薄味。でも悪くはなかった。
0255文字
あいすまん
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18世紀末のスペイン、バルセロナを舞台にしたミステリー。長編だが最後まで一気読みだった。
0255文字
ユキちゃん
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ネタバレ最初は、ホラー、ファンタジーかと思い興味が湧かなかった。読み進むうちに、段々面白くなって来た。 主人公、ギャンブル依存の記者、秘密のある医学生。 この三人組が良かった。みんな個性的で、キャラが魅力。 この時代、女性は医師になれなかったんですね。 最後までワクワクされてくれました。
0255文字
のざきち
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ネタバレ人生初のスペインミステリ。時は19世紀末、初の万博開催を控えるバルセロナ。父親の葬儀の為帰省した大学教授ダニエルは、父が街で頻発する若い女性の連続惨殺事件を調査していた事を知り、父の死にも疑念を抱くようになる。新聞記者フレーシャと謎めいた医学生バウの協力を得て事件を調査し始めるがその中で16世紀の解剖学者ヴェサリウスの著作「人体構造論」全7巻に、幻の第8巻が存在する事を知る…街の地下道での冒険や馬車での追跡劇、迷宮図書館に降霊術、元恋人とのロマンスに「驚愕の真相」など、600頁に面白さが大渋滞でした。
0255文字
ボーダレス
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18世紀末、初の万博を控えたバルセロナで若い女性が次々と惨殺される。ヴェサリウスという15世紀に実在した解剖学者の謎の書をベースに大学教授であるダニエルたちが事件の真相を解き明かすサスペンスミステリー。アンダーグラウンドの、おどろおどろしい下水道での描写、迫力ある馬車での追跡劇、降霊術のシーン、大規模な発電施設など、映像や映画にしたら見応えがありそうだ。
0255文字
さかき
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「あなたがたが男性で残念です」
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laughmix
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長編が苦手じゃなければ読むべき。 きわめて映像的、自分の過去の映像の抽斗によってかなり色合いが変わると思う。19世紀バルセロナの知識があるとなおよし。最期までドキドキして時間を忘れる感じ。映画にしたらどのシーンも間違いなく美しい絵になるだろうな(だってスペインだもん)
0255文字
ナツ
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19世紀末のバルセロナを舞台に連続殺人事件とヴェサリウスの遺した謎を追うストーリー。時代の雰囲気が出ていて面白いが、ラストの二転三転はなんでもあり的な感じで、う~ん。
0255文字
只三郎
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ネタバレ19世紀のスペインが舞台の作品。 万博開催を数週間後に控えたバルセロナに女性連続殺人事件が起きる。その事件にはヴェサリウスの幻の解剖書が関連していた。 真相追及、主要人物のドラマ、そして解剖書を巡る攻防等とついつい夢中になって読んでしまった。
0255文字
spica
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ネタバレ19世紀バルセロナ。医学と迷信、万博に沸くエスニックな街の裏と表。南欧は慣れないため戸惑いが多いが、盛りだくさんの謎と伏線の回収に翻弄されながら楽しめた。怪しい、と思っていた人物が確かに真犯人だったが、さらに予想外の真・真犯人がいて驚かされた。悪者がどんどん悲惨な最期を迎え、女性差別に一筋の光がもたらされるラストは痛快。地味に頑張る発電所の部長カザベーヤが陰の功労者ではないだろうか。いろいろ盛り込みすぎで息苦しい感も否めないが、いつもの北欧と違い、太陽の眩しい鮮やかな読後感だった。
0255文字
DEE
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これは面白いと読み進めながら、これが100年近く前のスペインという時代設定だと思い当たる。 それくらい古臭さを感じない。 正義側といったらいいのか、三人とも弱みを握られ脅されてる。 それを頭脳と勇気と行動でひっくり返す流れは胸スカ。 600ページを超える大作だけど、長さを感じさせない内容。 昨年行ったバルセロナのカタルーニャ広場辺りも出てきて親近感もあったが、先日テロが起きた現場でもあるんだよな。 全ての争いが過去のものになることを祈らずにはいられない。
0255文字
FKtaro
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舞台は19世紀のバルセロナ。父親の突然死の真相に迫る主人公。若い女性が次々と変死体で見つかる猟奇殺人が続く町。ネタ満載の600P超えミステリーですが、寝不足必死のスピード感です。物語もさることながら、実在したヴェサリウスという解剖学者に俄然興味が湧いてしまいました。賛否の別れそうなオチではありますが、そこに至るまでの過程で充分読ませてくれます。
0255文字
mippo
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うーーーん、今の私にはちょこっと時間かけて読んだのにっ、って感じでした。どう読んでどこ楽しんだらいいのかわからなかった。時代的にはピーター卿とかの前世紀終わり近くで、推理と冒険活劇、今年行ったバルセロナが舞台、ということで楽しみにしてたんだけどな。良家の子が通う医学学校とか親の決めたいいなづけとか、貴族と地下世界、新聞記者の目・・・装置としては揃っていたのだけど、そもそももヴェサリウスの秘密に興味持てなかったのかな~。仲間が楽しんでるTVドラマに自分だけ乗り切れなかった時みたいでした。残念。
0255文字
法水
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普段は英米北欧ミステリばかり読んでいるので、スペインミステリの異国情緒が新鮮でした!19世紀、連続猟奇殺人、万国博覧会、地下水道、秘密の暗号、隠された過去の事件…と好きな人にはたまらない要素てんこ盛り。若干サービス精神旺盛すぎる気がしなくもないですが、楽しんで読めました。でも個人的にはダニエルにもうちょっとシャキッとしてほしかった(笑)
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ネコベス
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大学教授のダニエルは父の訃報を聞き故郷バルセロナに帰る。記者フレーシャから父の死は殺人の疑いがあると告げられ調査を開始。一方、街は万国博覧会を間近に控え活況と共に労働争議が絶えない。さらに若い女性の惨殺死体が相次いで見つかる。医学生パウを加えて16世紀の医学書の謎を解きながら事件の真相に迫る。バルセロナ万博というとメンドサの奇蹟の都市を思い出す。猟奇殺人、万博、地下下水道、心霊、解剖、恋愛、著者が思いついたネタを全部盛り込んだサービス満点の小説。盛り込みすぎてやや散漫な印象を受けるが、十分楽しい冒険活劇。
0255文字
チェス
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長かったー、けど面白かったです!
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MGM0133
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ネタバレ医学ミステリーというのか、歴史小説というのか、冒険活劇というのか、いろんな要素がたっぷり含まれていまして、非常に楽しく読めました。この小説そのうち映画になるんじゃないでしょうか。
ハンナ

こんにちは! この作品、歴史ものだからかちょっと芝居がかった感じ?が面白いと私は感じました。本当に、映画化したらいい作品ですよね(^ω^)

05/24 21:21
MGM0133

Hannahさん、ありがとうございます。おっしゃるとおり、だいぶエンターテイメント色が強いので、芝居がかった感じはありますね。本で読んでも十分面白いですが、映像化されるとより楽しめそうですよね。

05/25 06:20
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ハンナ
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1888年のスペイン、万国博覧会開催間近のバルセロナで、若い女性が惨殺される連続殺人が発生。前途洋洋に見えるオックスフォード大教授のダニエルが、医師だった父が亡くなった知らせを受けて故郷バルセロナへと帰郷する。父が隠したオムス医師の奇妙なノートを発見し、その中に記載されていた謎の解剖書を、新聞記者のフレーシャ、医学生のパウと共に探し始めるが。時代物なので芝居がかった雰囲気がありますが、パウの秘密やダニエルの過去等、読者を飽きさせません。江戸川乱歩かよ!と突っ込みたくなったのは私だけではないのでは(笑)
0255文字
ほちょこ
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万国博覧会を目前にした、混沌とした年代のスペイン。そこには貧困もあれば差別もあり、そしてその中から新たな時代の光を見いだすことに熱くなる人間があり、物語の点の数々が散らばり、やがて大きな塊となる。壮大なストーリーだなぁとは感じつつも、やや収まり切らずに最後にちゃちゃっとまとめた感が残った。でも、この時代、好きだなぁ。
ともこ

面白そうやんと思ったら読了になってました。

04/27 17:10
ほちょこ

>ともこさん ふふふふ。読メあるあるですね〜(≧∇≦)

05/01 09:26
4件のコメントを全て見る
0255文字
洋梨いちご
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バルセロナに行きたいと思ってガイド本などをみていたので何となく映像がうかんで楽しめた。 万博を前に本格的に近代化しようという雰囲気とまだまだそこらじゅうに化け物がいると信じる人がいるその時代の様子が伝わり、ヴェサリウスの秘密をめぐる出来事が生きてくる。 面白かった。
0255文字
ダシポン
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★★★★☆1800年代のバルセロナで、主人公、新聞記者、医者の卵が猟奇殺人の謎に挑む。とても楽しめたが、場面の切換えでスピード感が損なわれ少々くどくなってしまう。それでも良い小説。三人が再び集まって事件に挑む話が読みたいと思った。
0255文字
Akira Suzuki
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サフォンの「風の影」もそうだが、スペインミステリは人間関係が濃くてロマンスがあって大活劇という印象。映像化が期待されるが死体がいっぱい出てくるので難しいだろう。
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kazami
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スペインが舞台のミステリーを読むのはおそらく初めてかも。謎解きからカー(馬車)チェイス、宝(古書)探しまで盛りだくさんで読む手が止まらなかったのだが、舞台がバルセロナである事を忘れることもしばしばで、あまり「スペイン」的要素が感じられなかった気がする。内容には全く関係無いが、ガウディの建築が全く出てこなかったのは何故なんだろう。バルセロナ万博にも関わってたはずなんだけどな。
0255文字
ごー
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19世紀末。父親が死んだという知らせを受け取り、7年ぶりにイギリスからスペインのバルセロナに帰るダニエル。あなたの父親は殺されたらしい、とある新聞記者から言われて、二人でその謎を追っていくというお話。同時期に若い女性を狙った連続殺人も起きている。出だしは文芸映画風、途中に活劇、最後はSF映画という印象。いろいろと考えさせられた。死んではいけない人が死んでしまったのは悲しい……。
0255文字
キクチカ  いいわけなんぞ、ござんせん
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長かった。とにかく長かった。1888年万博をひかえたバルセロナで起こる若い女達の連続殺人事件。アクションに次ぐアクションでいつ命を落とすか、ヒヤヒヤしながらの捜査。形勢はずっと不利だったが、やがて少しずつ押し返していく。1月に行ったバルセロナでは、ホームレス達が皆巨大な犬を連れていて、夕方になると犬と一緒に道端で寝ていた。旧市街でその景色を見ると、何だか時をさかのぼった様な気持ちになった。この作品にも「黒い犬」という地獄の犬が出てくる。
0255文字
ともこ
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19世紀。舞台はバルセロナ。冒険活劇的な小説でした。若い女性が次々と抹殺され、その真相を探るべく、大学教授のダニエル、若き医学生、訳アリの新聞記者。後半話がドンドン進んで行き面白くなりました。後味もいい小説でしたね。
0255文字
seacalf
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馬車が行き交う約130年前のバルセロナを舞台に繰り広げられるのは、おどろおどろしい奇っ怪な連続殺人事件。実在の解剖学者ヴェサリウスや万博を扱って、細工は流々、練りに練ったプロットには感心するし話の筋も悪くないのだけど、いかにも悪者然とした敵役達とソープオペラに似た展開に少々興が削がれる。とはいえ、終盤以降は一気に畳み掛けてくるので時間を忘れてページをめくる羽目になる。パウと文句屋の記者はそこそこ魅力的に描かれてるのに肝心のダニエルは今一つだよねとぶつくさ文句を言いつつも、明け方まで読んでしまった徹夜小説。
0255文字
fullface
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なにかと盛りだくさんではあるけれど、本当に意味のある要素はそれほどないんじゃないかな。パウの秘密とかも正直大筋には関係ないし。最後のどんでん返しも積み上げたものがないから心に迫ってこない。はあ、そうですか、みたいな感想しか抱けない。前半はなんだかクラッシックな感じだな、と思いながら読んだけど、後半は悪い意味でとても現代風だった。最近のミステリー界にはびこるどんでん返しへの執着、どんでん返しさえあればなんとなるという風潮どうにかしてほしい。
0255文字
えりすこ
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いやー、これはすごい。めまぐるしいくらいの展開と大どんでん返しの結末と、途中から最後が見えた気で読んでたのだけど、全然違ってた。久しぶりに夢中になりすぎて、通勤電車でのりすごしました。。。
0255文字
サフィール
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読み応え十分!16世紀に実在した解剖学者ヴェサリウスの著書にバルセロナ万博という2つの実に極上のミステリーを加えた虚実入り乱れた本である。物語が始まる早々人体実験を思わせる事件が起こり、ホムンクルス的なものか、いやいやフランケンシュタインかというかなり刺激度高しの描写が次々に出てくるものの、やはりそこに流れているのは狂気と哀しいまでの愛なのである。主人公(と思う)のダニエルよりも、パウやフレーシャそしてドロースが魅力的。ガウディだけでない、作中に描かれるバルセロナの建築物をこの目で見たい
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mercury
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ロンドンで切り裂きジャックが犯行を重ねた1888年、バルセロナでも女性が次々と惨殺されていたが警察は殺人を隠蔽しようとし、父の死の謎を解明しようとする主人公ダニエルも妨害される。ヴェサリウスの本、迷路のような地下道、サディストの資本家、悪徳警官、それぞれの立場で崖っぷちな登場人物たち。面白要素満載で先が気になるのに書きぶりがくどくてちょっとイライラ
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のぶ
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とても面白い本だった。舞台は19世紀後半、万博開幕目前の活気のあるバルセロナの街の暗部。雰囲気は切り裂きジャックを描いた作品の、ロンドンに似ている。物語のモチーフとなっているのは解剖学。そんな状況で連続殺人が発生する。事件を調べる大学教授、ダニエル。それを追う新聞記者。捜査する警察等の描写で事件が多面的に描かれて、真相が徐々に浮かび上がってくる。作品全体が独特なムードに包まれていて、ミステリーの楽しみに色を添えている。解決に向けた終盤は明るく転調し後味は悪くない。良く出来た作品だと思う。
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珠樹
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続きが気になる、でも、読み終わりたくない。そんな気持ちにさせてくれる一冊だった。ラストは「まさか」の一言。
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