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畜犬談―伊馬鵜平君に与える―

感想・レビュー
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りしん
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ネタバレYouTubeで書き出しが面白いと紹介されていたので。「私は、犬については自信がある。いつの日か、かならず喰いつかれるであろうという自信である。私は、きっと噛まれるにちがいない。自信があるのである。」この独特の視点がいいですね。嫌いなものについて語る文章かと思いきや、犬に対してどんどん愛着が湧いてくる。嫌よ嫌よも好きのうちとはまさにこのことで、犬のことを散々憎い、殺したいと言いながら、犬を家で飼いはじめ可愛がるのです。天邪鬼ですね。太宰治さんの言い回しが面白いので、楽しく読めました。
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ふるちよ
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ネタバレどんな自信かと思えば…。 でも本当にそうだ。犬が決して噛まないなど「科学的に」証明できない。 あとがき「憤慨も度を越すと滑稽に止揚する」はなかなかの名言。 私が子供の時代…4、50年前の昔も野良犬がいたなぁ。学校の校庭に現れたりすると、ちょっとした騒動になって楽しかった。飼っている犬のごはんも人間の食べ残しを普通にあげていた。 結局、三鷹には連れて行けたのかな?怪しい押売りが来てたし、庭に薔薇植えてたし…連れていかなかったのかな。それぞれ別の、小説なんだけどね。《ちくま文庫・太宰治全集3併読》
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けんぴん
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相手の様子を伺って機嫌を取るのは主人公も犬も似たもの同士だね。 犬に対して酷刑だとか殴るだとか、いちいち大袈裟すぎて笑えた。最後は憎しみから愛情に変わって良かった
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ddquarra
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ネタバレ犬嫌いの太宰がなんやかんやで犬を飼うことになる話。噛まれるかもしれないじゃないかという恐れはわかるし、何なら狂犬病ワクチンの普及も十分でない時代なので噛まれた場合のリスクも今とは段違い。というか町中に野良犬・野犬の類が多すぎる。わたしとこいつは無関係なんだって見せようとしてたくせに、途中から「主人のわたしに苦情が来るかもしれん」みたいなことを言い出すのが微笑ましい。引っ越しに際して捨てていくだの殺すだのという話になったときはそれは駄目だろと思ったけれど、結局付いていくことになって良かった。
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yumani
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畜犬とは飼犬、ひと昔前まで街場に多くいた野犬の対義語。現在わが国では見られない狂犬病が怖ろしかった頃、拾ってきた犬との関わりをここまで“真剣に”描くとは。可愛いから描くワケじゃない!不細工な犬の仕草や表情と飼主(太宰)の揺れる心情。エッ!殺しちゃうの…ぶっきらぼうなだけに心に刺さる。場面展開やスピード感、そして結末。やはり天才というほかはない。伊馬鵜平とは『櫻桃の記』(1967)を書いた伊馬春部。畜犬談にまつわる裏話も記されているらしいが絶版。テレ東の例の番組で亀田誠治のイチオシ本、沼にハマったのね♪
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RUN
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「あの本、読みました?」太宰治特集より。 ひねくれた愛犬家がミニチュアダックを飼うことになった経緯を赤裸々に語ってくれました。
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めだいさる
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こういうユーモアのある太宰作品が好き
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寝たいや
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ネタバレまたも知人と。コミカルな語り口の太宰作品を進めるべくこちらを推薦した。じゃあ短いし読もう、とそれぞれその場で青空文庫で読み進める。太宰の文章のこのリズム感の良さ。知人も笑いながら読んでいて良かった。わたしは愛犬家だが、前半の怒涛の犬に対する罵詈雑言のテンポの良さがクセになる。そして、散々〜である、調でこき下ろした後の「ポチが、皮膚病にやられちゃった。」はさすがとしか言いようがない。副題の“―伊馬鵜平君に与える―”、犬に噛まれた友人は伊馬春部か。
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マサ
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kindle
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みいの
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ネタバレ青空文庫。 愛すべきツンデレ。個人的に、文才は短編によって受容しやすい。長編だと筋を追ってしまい薄れてしまう。 ▼「私は、犬については自信がある。いつの日か、かならず喰いつかれるであろうという自信である。私は、きっと噛まれるにちがいない。自信があるのである。」 ▼「夜は、その微笑が見えないかもしれないから、無邪気に童謡を口ずさみ、やさしい人間であることを知らせようと努めた。」 ▼「僕は、ポチを東京へ連れてゆこうと思うよ。友がもしポチの恰好を笑ったら、ぶん殴ってやる。」
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ミエル
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犬は猛獣であるという恐怖のあまり、犬に媚びへつらう。まず、ここがチキンすぎ、太宰のイメージのまんますぎて好き。強いものには平身低頭、腹の中と外聞が全く違うダサさが良い!太宰ならこう言ってくれる、こちらの期待に応えてくれるのが嬉しくてニヤつく。結局、ブサ捨て犬を飼うことになるんだけど、なんだかんだ可愛がり(腹の中は別!と息巻いたまま)病気になれば情をかけ、転居先に連れて行く。犬は危害を加えない生き物を知ってる、だから「媚びへつらう」初手が間違ってたんだよね笑 事実だけで見てればただの愛犬家なんだし。
ミエル

犬もかわいい。この一言を言うタイミングを逃しただけでここまで描く太宰はさすが。

12/05 12:52
ミエル

太宰の語彙って、現代で言えばラジオのハガキ職人とか芸人的だと思う。そんな重たい修飾語をそこで使うの?的なセンスが良いんだよね。

12/05 12:55
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めりっく
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太宰の一番の傑作ではないかも知れないけれど、個人的に一番好きな作品はこれ。好きを通り越してもはや愛おしいくらい。犬恐怖症の作家が野良犬に家までついて来られ仕方なく飼い始めたけれど、やがて犬の喧嘩っぱやさや皮膚病に往生しやむなく処分を決断するが…。付きまとわれ鬱陶しく感じたりもしながら、反面で情も芽生えてしまうのが人情。何かと難癖つけていてもそれは妻に対する遠慮や言い訳であり、どうも早い段階から犬に対して愛着を覚えていたようである。我が犬の勇姿に触発され大見得切る体の作家なのであった。本当に素直じゃない。
めりっく

9.5/10

11/22 17:40
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Rin
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めちゃくちゃ面白い。笑いながら読んだ。元祖ツンデレ文学。太宰の意図を読み取れずに「犬が可哀想」という人のために一応説明すると、薬品は皮膚の薬です。殺したのは蚤です。美味しいご飯を与え毎日散歩に連れてって遊んでやって衛生管理してやって、という愛情深い飼い主の言動をツンデレ語でまるで悪魔の所業かのように面白おかしく描いている。犬好きの言動を犬嫌いという正反対の視点で描いてるのが本当に面白い。畜生と畜犬を掛けてさも犬畜生の話かと思わせといて、可愛い飼い犬の話っていうのもさすがすぎる。
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ぱと
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なんかいい
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K-16
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音声視聴にて。つべこべ言ってるが大好きじゃねえか。時代背景を考えると、病気をもってるかもしれないヤンキーみたいな狂暴な野良犬がそこら辺にいるから、犬嫌いになるのもわかる。人間という驕りを感じさせるみたいなところでもある。太宰らしいっちゃらしい。
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松島
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愛犬家の方は読まない方がいいね。自分は声出して笑った。
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日塔ざらめ
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出だしで笑っちゃった
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しゅんやんぐ
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さては、犬のこと好きだな、、?
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ぱと
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ラランドニシダさんの推薦図書。なんてことない話なのに、楽しめる
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moria
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ずっと犬の悪口を言っている笑 ずっと飼い猫の悪口を言っている友人を思い出した😆
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読書家さん#S3ugZk
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6
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ひさこ
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589
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風柳
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いい話なのかなと思ったら終盤結構鬼畜で笑ってしまった 愛犬家の方には勧められない
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ひ
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再読。嫌よ嫌よも好きのうち的な話と記憶していたけど、わりと本気で嫌がってた。犬への不快感情を表現する語彙が豊富で好き。
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$ABU
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面白いと聞いて読んでみたが うーーーん… コントなんだけど 俺はこの作品を面白く思えない… ツンデレなんだろうがなんか嫌
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もへじ
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アトロクの特集から。これは確かに面白い。笑いサイドの太宰治は語彙に抵抗なければ現代の(少し前の?)ラノベ読みにもするっと入る気がする。
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アルフ
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芸術家は弱者の味方。 犬は偉大だ。
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てでぃ
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犬を嫌悪する男が犬に懐かれ、しまいにはその犬を毒殺しようとするといういかにも畜生な話なのに文章のユーモアのセンスがずば抜けて素晴らしい。
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ゆ
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勧められて読んだけど昔にも読んだことあるような気がするな すっかり忘れてたけど面白かった
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yuki
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【Kindle】これまで読んだ太宰作品の中で1番面白かった。
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ぱん。
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たしかに犬への罵倒が、ありとあらゆる語彙を駆使されていておもしろい。
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不在
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畜犬を、自分自身に投影する解釈や、当時の文明化の機運に負けつつある日本の古き好き美とする解釈など、様々にあるようだけれども、素直に畜犬と私の物語として読んでも、太宰治のユーモアやいじらしさが全面に出ていて僕はとても好き。
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とまてぃ🍅
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犬がなんのメタファーなのかはわからないが、最後が読んでいて辛かった。
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ふにふに
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最初はあんなに嫌いだ嫌いだと言っていたのに、いつの間にか犬のことが気になって仕方がなくなるのがなんだか可愛らしい。最後健気についてくるポチが愛おしくて、そりゃ守ってあげないとって気持ちになるよなあと思った。
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あまね
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ネタバレ3.6K今でこそ野良犬は見かけないが一昔前は遊び場になっていた裏山にいた。戦前は町中にも普通に野良犬が放たれており噛まれた時の恐水病の恐怖を道行く人は感じていただろう。よって当時の犬に対する思いは現代とは違う。男は犬が大嫌い。ひょんな事から捨て野良子犬をポチと名付けて飼い始める。夫婦揃ってポチに対する愛着は全く無い。時に残忍なまでの犬に対する心無い描写が続く。現代の愛犬家からしたら目を背けたくなる程の。ポチを微塵も愛しておらず、時に死んでくれればいいとまでのセリフが続く。落ちは?真理、いい話なのである。
0255文字
デブ猫ガロ fatcat
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飼い主って身勝手だなぁと後半切々と感じました。動物を家族として迎えるには半端な覚悟で迎えては行けません。読んでいて可哀想になりました。
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Yuki Ban
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犬を通して自分を見つめる主人公をヨシヨシしたくなった。
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Aya
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犬はなんの例えなんだろう、、 とかそんなことどうでもよくなるぐらい面白い。 「なんだか自分に似ているところさえあるような気がして、いよいよ、いやだ。」 とかもう多分・・・好きだよね? こんなユーモアセンスがあるとは。そりゃモテるよな。ほっとけなくなるよな。と思った。
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まる。
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面白いんだけどね、最後泣いちゃいました。
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u1
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実に面白かった!珍しくコメディだった!私も犬が恐ろしいから、よく分かる!ただ、ここまでの殺意はない。それが清々しく、面白く読める。犬好きが見たとしても、きっと面白いはず。犬に対する罵倒の数々が、実に真面目で面白い。「胴が短く、5寸の感じである」とあるが、いくら子犬でも15センチってことはないでしょう笑
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