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老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路 (講談社現代新書 2397)

感想・レビュー
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タロウ
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2016年発行の新書なので、10年ほど経つが著者の問題提起が前向きな方向に改善されている兆しはあまりない。テーマが大きいだけに一市民として何が出来るのかと思うが、街も家も人間もいかに後世に負担を強いずに老いていけるのかを考え続けなければならない。
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Daisuke Oyamada
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現在の日本は人口減少社会なのに「住宅過剰社会」という不思議な現象が起きている。減り続ける人口に対して、空き家は増え続ける一方。都市部では現在も新しい超高層マンションが乱立していく。15年後には3戸に1戸が空き家になってしまうという。  地方部の空き家はもちろん問題ではあるが所有者が一人なのでまだいい。しかし都会の古い高層分譲マンションの深刻度は高い。売りたくても売れない・・・ https://190dai.com/2024/04/11/老いる家-崩れる街-住宅過剰社会の末路-野澤千絵/
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ここあ
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Audible
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わた
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人口を増やしたい自治体、建築費で売りを立てたいデベロッパー、農地で運用したい地主、これらの票田が都市計画の規制緩和でまばらでスポンジ状の居住地を作っている。減る税収で賄えるインフラ費ではコンパクトシティしか維持できない。住宅が老いても管理できない。人口が減る以上、それなりの暮らしができる範囲でを絞り、その中での再生更新と住宅の終末への対策を。
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Kooya
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住宅の戸数が世帯数を上回る「住宅過剰社会」の弊害を指摘し、都市計画の観点から解決策を示した本。提示された解決策自体は平凡(例:空き家の抑制や中古住宅の流通促進)だが、住宅・建設業界が開発の手を緩めない理由や地公体の思惑等について詳細に述べられており、現状分析に適した本だと思った。(コメント欄へ続く)
Kooya

また、分譲マンションについてデベロッパーがその建築を進める理由や戸建て住宅にはないリスクについても具体的に解説しており、供給者側の論理についても知ることができた。

01/27 13:32
Kooya

住宅は私達の生活に必要不可欠な物である。一方で空き家の数が近年増加し、それがもたらす弊害について目に触れる機会も多くなってきたのではないだろうか。本書はそのような現状を精緻に分析し、人々の日常生活を担保できる都市計画(ひいては住宅政策)を考案している点で良書だと感じた。

01/27 13:32
3件のコメントを全て見る
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Monty
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初版から8年弱。家の周りを見ると住宅過剰社会は加速してる気がする。空き家は取り壊され、コインパーキングに。街の画一化に危機感を覚えています。
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pb_lack
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住宅そのものの寿命を伸ばすことには力を入れている反面、それをいかすための立地については災害対策などに基づく規制が緩すぎて、あるいはインフラの整備や更新についての計画がなさすぎて結局寿命が伸びることにならない。インフラの負担が間に合ってないマンションは確かによく見るところではある。大規模な住宅やマンションの数十年後に起こる問題は想像してたけど、人口減少を含めての街づくりははたして間に合うのか…
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史縁
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住宅過剰社会というワードを生み出した著書。タワーマンション・地方の新築住宅の乱立に警鐘を鳴らす。都市計画により住宅規制を訴える。2016年発売だが、地方の放棄され崩壊寸前の家屋や、増え続けるタワマン、上下水道や道路など老朽化による事故が絶えないインフラなど、より状況は悪化している。民間による競争は大事だが、人口が減少していくなか、むやみな開発は必要か。改めて問われるべき。
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のらきち
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audiobook。この手の社会問題を見ると常々、社会問題を解決するのは政治の責任と感じる。「政治まかせにせず一人一人が責任をもって~」というのもミクロ視点のあるべき論としては正しいが、どうしたって個人というのは自分だけ得をしたいし、自分だけ損をするくらいなら相手にも損をさせたいと考えてしまう生き物。ある程度個人の自由を制限しなければ、この手の問題を根本的に解決することは難しいだろう。
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min
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ネタバレ他の市町村がどうなろうとも、とにかく自分たちのまちの人口を増やしたいという奪い合い。 農地所有者が、農業では儲からない、高齢化で後継者がいない理由から、農地を宅地化するために、規制を緩めてほしいという声を無視できない、選挙で選ばれる首長や議員たち。 様々な理由で、建築され空き家となってゆく。 私の住む町も、空き家と耕作放棄地は増え続けている。 個人ではなんともできない。 しかし、それをなんとかしようとする人を応援しよう思う。   借りた本だけど、手元に残すことにした。
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YPG
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むやみに住宅を増やさず、税収増とくらしやすさの向上(便益)とインフラの維持負担とくらしやすさ向上のための負担(コスト)のバランスを取るべきと言う主張。全く異論は無いが、くらしやすさ向上の便益はどうやって測るのか。ここで思考停止しては、住宅拡大の圧力には勝てないと思う。
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もっちゃん
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田舎ほど空き家が多いのだとずっと思っていたけど、マンションなどの方が合意が図れず、大変なのだと思った。古民家再生などと言っているが、そんな風に再生できる古民家はごく一部だろう・・・。どうなっていくのか、とっても心配・・・。
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サディ
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ネタバレ不動産は負動産とも揶揄される。今や空き家がふえ、放置される家も多い。これは人口減少しているにもかかわらず新たに新築をつくり販売していくといったこと。それに人口減少を食い止めようと、規制緩和による郊外にに点在する家屋。これは政治の責任ともいう。 今後人口が減っていく中で、コンパクトな街を作ること、これは配管などを効率的に運用すること、買い物や生活が高齢になってもしやすい街にしていくことにもつながるという。一方であまりにも日本の家屋の寿命をのばしていくことも必要という。
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ntahima
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audible 聴き放題
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かなかな
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2022年6月20日㈪audiobook読了。 住宅は事業性があり、次々開発しやすいが、仕舞い方は計画が立てられない。人口増加を目標に建築してもインフラ整備が不十分だったりする。 日本はこうして発展してきたんだよね🤔
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☆ツイテル☆
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フライヤー
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maqiso
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都市計画の弱さから人口減少が進む中でも住宅地が増え続けている。超高層マンションは人気と緩い開発規制によって野放図に建てられ、公共サービスの増強が間に合ってない。農地にまばらに建てられた住宅はインフラのコストが高く、中心部では建て替えが進まず空き家が増えている。高度経済成長期に作られたインフラが老朽化するため、ある程度の密度のあるまちを作る必要がある。
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とろりんとう
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景気刺激、自地域の人口増、不動産会社と建設会社の思惑を背景とした政治家の短絡的な施策の結果で、空き家が急増。日本自体の人口減少が続く中、野放図な新築住宅の建設・販売で、更に空き家増。タワマンの将来も不安。人口減を前提とした都市計画のグランドデザインが必要だが、今の政治家が実行できるとは思えない。
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Nao
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住宅過剰の問題を、自治体間の人口奪い合いで後先考えず規制緩和→マンションは事業性が高いが売りっぱなしにできる→長期的に問題になるという構造で話されていてすごく納得がいった。
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雲をみるひと
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日本の都市計画関連法の不備がもたらした現状の都市の問題点と現状の都市計画の問題点の指摘が主で、巻末に改善のための方策に触れられている。都市計画関連法の問題点が具体例を交え整理されている点はよい。方策が少し精神論的な印象を受けるのは気になった。
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訪問者
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実は私もこの度、築50年の家屋を相続することになってしまった。今住んでいる家の事もあるし、これからどうしようか色々考えているところである。そのための指針の一つとして読了。
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ぞだぐぁ
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都市部や周辺の土地が高いからもっと離れた居住区ではない所に家を建てる事や、高層マンションが沢山建てられている事についての問題の本。 どんどん建てられるから眺望をウリにしていても新しいビルであっと言う間にそれもなくなって価値が下がると言うような短期的な問題も載っているがメインは長期の話。「老いる家」「崩れる街」と言うのがポイントで、老朽化すると修理とか必要になるけど集合住宅だと合議制だから共用部を修理するかとか分担とかで住む人・投資目的の人で意見が違うと言った話から、整備された都市圏から離れると病院等(続く
ぞだぐぁ

続き)の施設や上下水道等ライフラインの維持管理にも影響があると言った話が参考になった。こんなとこにも小泉政権の規制緩和路線の悪影響もあった。

07/17 09:08
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jackbdc
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オーディオブックにて。サブタイトルに違和感あり。住宅ストック総量が大量にある事や中古住宅が諸外国と比較して十部に活用されていない事は分かった。それをもって住宅が過剰と言えるのか?確かに都市計画等の規制緩和が行き過ぎた面はあるのだろう。その事実だけでこれを説明できるとは思えない。使用していない中古住宅を人に貸さない売らない家族が多い事実。多額の借金を背負っても新築を建てる家族が減らない事実。これらは規制云々ではなく根源的な部分に原因を持ち得るのではと勘ぐりたくなる。家族や個人所有のあり方等が気になるのだが。
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高原ロイ
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★★★★☆(audible)『住宅過剰社会の現状』 「未来の年表」同様に、日本の未来に絶望的になった。住宅業界の既得権益や各自治体の利己的で無責任な計画のために、日本の街がスポンジ化している。勉強しない中産階級層は、未だに新築至上主義に踊らされてる。適当にドライブで辿り着いた晴海の選手村は不気味だったな。 家電リサイクル法のような空き家対策の仕組みなど提唱されてるけど、オープンハウスの新卒営業マンが町中に蔓延ってるようじゃ改善は無理そう。この度コンパクトシティ福岡市に引っ越した。次は日本脱出したい。
高原ロイ

不動産詐欺のような高齢者を狙った賃貸マンションのサクラは知らなかった。近隣の人口の移転がいくら起こっても、結局東京一極集中みたいな問題もあるしさ。尾道のU2や神楽坂のラカグみらいなリノベーションしようぜ。建築を学んでた先輩が『作らない建築』の話をしてくれたことを思い出した。付け焼き刃で合流式下水システム作った頃やリゾート法でゴルフ場バンバン作った頃から、何も学んでないじゃん。リーマンショックだってサブプライムローンの破綻だったけど、新築の住宅ローンを子育て世代に課して、借金付けで土地に縛りつけるのやめよ。

10/14 20:24
高原ロイ

時代錯誤な既得権益者だけが得する法と政治のシステム一回リセットしたいな。韓国のような四月革命?みたいなことやんねえとダメかも

10/14 20:27
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Kid
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都市計画の観点からみた家やマンション建築について。日本って景観がバラバラな感じかするのはそういうことなのねと感心してしまいました。私の住む街はちゃんと後世に残すための都市計画をしてくれているのだろうか。 それにしても高層マンションは住むもんじゃないと思いましたね。
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James Hayashi
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東洋大教授、16年著。家を持つ人、日本に住み続ける人は読むべき書。空き家が増える中でも更に新築される住居。人口減少、税収減、少子高齢化と高齢福祉費増大、働き手不足、老いた住宅や空き家急増、公共施設・インフラの再生・更新問題など山積。マンション、居住地、都市計画などいかに今後作用するかを見ていくが、負動産になる確率が高い。終わりに著者が7つの方策を出しているがマクロ的なもの。行政のあり方は当然だが、ミクロでは個人の観点と裁量が重視される。日本の未来は明るくない。
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しんぺい
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もうすでに住宅は過剰で空き家が増えている。退職後は、鉄道や学校、病院などの行政サービスが行き届いた立地に、優良な中古住宅をリフォームして住もう。
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makimakimasa
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元建築家の弟の本棚から拝借、自分も建材業界で働く身にて。住宅の量、老い、立地の観点で、右肩下がりの時代に如何に最適化を追求するか、「減分主義」浸透は喫緊の課題。タワマンに補助金(国と自治体で半々)が出る場合あるとか、古い住宅を壊した跡地に建つ新築は全体の10%のみとか、知らなかった。諸悪の根源は都市計画法の様だ。市街化調整区域での規制緩和で無秩序に郊外宅地開発が進み、ゴミ収集エリアは拡大、一方で街の中心はスカスカになり、既存インフラは活用されず。人口減=税収減の中、立地誘導によるコンパクトシティ化が重要。
ikomuro

砂原庸介「新築がお好きですか?」も日本の住宅事情がよくわかって良かったですよ。

06/12 12:06
makimakimasa

その本の登録されてる感想文全部読みましたが、確かに面白そうですね。政治学者が書いてるというのも興味惹かれます。

06/12 15:08
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シマトリ
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空き家、老朽化した住宅、虫食いになったマンション、なのにどんどん建てられる高層マンションと郊外の一軒家… 道路をはじめとするインフラの維持がもちろんタダではない中、近所の人が居なくなって、自分含む少人数で地域のインフラを支えなければいけない、みたいなのが現実に今後起こりえるんですね。 嫌すぎる。
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としくん
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【P.10】基盤が整っていない区域でも新築住宅が作られ続け、居住地拡大が止まらず、維持管理にかかる税金が永続的に必要となる無計画性が問題 【P.14】日本は土地利用の規制が緩く、活断層の上や、災害が予測される区域でも住宅建設を禁止できない。米国は活断層法➡︎災害発生前に新築禁止区域を指定すると、資産価値低下に伴う過疎化に住民が反対する 【P.42】マンションの総戸数が大きいほど、管理費滞納割合が高い 【P.176】長期優良住宅認定は、立地も問え➡︎自家用車がないと生活できない立地が、環境負荷軽減できるの?
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dama
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空き家にまつわる現実が目の当たりに… にもかかわらず、マンションは建ち続けている…
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rice5baller
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市街地調整法
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とち
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ネタバレコンパクトシティを目指しているのに目先の人口増のために安易な規制緩和合戦をしてしまっているのが問題。結果、民家が野放図にバラ建ちして逆に市街地がスカスカになってしまっている。再建築率が10%というのには驚いた。将来を見据えた街づくりが必要だと思う。
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アセロラ
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住宅と都市計画を関連づけた内容です。公共施設の再編・再生、都市計画、住宅政策が連携していくことが、まちづくりにとって重要とのこと。また、市街地再開発をしたいがためにマンションを作ることもあるとのこと。しかも自治体による補助金は、そのマンション一戸あたりに換算すると300万〜1200万円!つまり税金です。しかも、自治体の予算のみならず、国の税金も!全てのタワマンが該当するとは思いませんが、初めて知ったことがたくさんあり勉強になりました。メモ、スプロール現象とは、市街地が無計画に拡大すること。
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K7☆
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これからの住宅事情に興味があり読みました。自分は「負動産」にならないような家を買ったつもりですが、どうなるかわかりません。。
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よしださいめい
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地方都市などでは、人口増加のために“規制緩和”をし、“再開発”を謳う。 だが、無計画な開発は、将来的には人口減による税収減を招き、道路・水道等のインフラや、公共サービスの維持が困難になるという問題を生み出す。 個人的な最大の関心事。 高度経済成長期に作られた公共施設や住宅の問題。 これらの建物はいっせいに老朽化を迎えている。これまで通りに維持・管理するのは、自治体の財政状況を考えるとほぼ不可能。 将来的な負担にならないように、長期的な計画が求められる。
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RR
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★3.5:過去に投資用不動産の購入を考えたことがありますが、調べるほど先行きが怪しいことを感じ断念しました。今は住宅を所有しようと調べていますが、マンションであれ戸建てであれ、資産性の担保は困難だとつくづく感じています。本書では、あるべき都市の姿を経済原理が無視し続けてきた歴史についても書かれています。 街をつくる仕事をする1人として、子供に少しでも良い形で世界を引き渡すためにも、都市の現実を考えさせられる一冊でした。
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まちなかのノコギリ屋根
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全体的には既存の各地域を事例にしながら、市街化調整区域への無秩序な開発行為に対して、警鐘をならしている感が強い本。個人的には1968年に制定された都市計画法はコンパクトシティを前提に作られた法律という説明に素直に納得した感じです。
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