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重力アルケミック (星海社FICTIONS イ 6-1)

感想・レビュー
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伝奇羊
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ネタバレ燃焼が燃素と酸素の結合で起こり、重力は重素の働きによって発生し、適切な化学反応によりその重力場を反転できる。重素の乱掘で地球が膨張して全ての都市が日に数キロずつ離れて行く。東京ー大阪間が反重航空機で8時間で、地球内が空洞でスネッフェルス、ストロンボリ、富士山が貫通火山で19世紀にリーデンブロック教授が地底探検ーベルヌだ!。錬金術的世界観とおもいきや普通に現代と変わらない生活が営まれている、ケミストならずアルケミストの学生生活のギャップが面白い。
0255文字
terry
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何だかよく理解できない世界観。?マークのまま読み進んだが平凡な青年が飛行機という目標に突き進む中、次第に何者かに変身していく過程が楽しい。湯川君と才媛の宮原さんとの今後も想像すると楽しい。
0255文字
きあ
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なんだかよく分からないまま読み進めたけど、やっぱり柞刈湯葉は面白い。発送が凄い。あまり住んでみたい世界では無いけど…。柞刈湯葉は文体がすごく私に合うので内容的には難しくて理解できない箇所もあるけど、それも1つの物語として読めてしまうのがいい。まだ最新刊も積本してるので、もったいないからもう少し置いてから読もう。
0255文字
ぼうず66
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普通のSF小説は「架空の世界で、架空の技術を利用して、架空の発明をする」ことで物語を動かしていくことが多い。 この小説の面白さは「架空の世界で、既存の技術を利用して、既存の発明をする」物語であることにある。 もう少し詳しく言えば、とある理由から飛行機が存在しない世界をまず緻密に記述した上で、うだつの上がらない理系大学生である主人公がひょんなことから『飛行機』を作ることになる物語である。 普通なら「重素」のアイデアの方で物語を広げていきたくなるとこだがなー笑
0255文字
かつきち
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重力を産む重素という物質があって、それを人類か採掘しつくしたことで地球が膨張した世界でのモラトリアム理系大学生の日常。日常といってもSF設定下での日常なので日常描写自体が本格SFで面白い。この日常自体がメインで物語としての「飛行機」は小説としてオチをつけるためのエピソードな感じ。これはこれでこの設定世界での「飛行機」をもっと読みたかった気もするが、無理そうな気もするw
0255文字
KOKOKO
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ネタバレ重素の採掘によって膨張してしまった世界での大学生の日常生活が描かれている。世界が膨張してしまうという発想が面白いが、そんななかでも主人公大学生のモラトリアムな生活は、現実社会でのそれと同じ。主人公が前向きになれたきっかけである「飛行機理論」という本が登場するのが、本編の半分が過ぎてからで、ちょっと遅すぎないか? それでも主人公がやりたいことを見つけ米国留学に至ることができたというのは、著者があとがきでも述べているように若者への著者なりのエール。自分としては横浜駅SFのとんでもなさが好きだけど。
0255文字
みうらひろゆき
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甘酸っぱい青春小説。モラトリアム理系大学生の解像度が高すぎて死にかけた。
0255文字
海星梨
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コメントでSFというより学生ものとかあって、ラノベみたいなノリで読もう……と思ったんだけど、これはちゃんとSF。面白い。この世界とは別軸に科学技術が発展した世界での、理工学部大学生を描いた作品って感じ。話が動く、というか飛行機の搭乗が半分過ぎてからと遅いけど、それまで世界観をじわじわと読者に浸透させるような、不思議な構成。
海星梨

ブロックみたいな熱気球式100%って感じじゃなくて、大学生のダルいなかなか思い切れないのを表すための構成になってる。なんというか、東野圭吾みたいに100%設計してるわけではないけど、その構成を図面を引かずに感覚でやってて、一発で書き上げてるんじゃねーかという、なんというか天才臭を感じた。

06/17 18:39
海星梨

でも、欲を言うなら、主人公がどう世界を変えたのかみたいなことがわかるエピローグが欲しかった。まぁ、そこら辺は読者の想像に任せる、ということなんだろうけど。

06/17 18:40
0255文字
あかつや
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地球が膨張して都市間の距離が大きく隔たってしまった世界。会津若松から東京の大学に進学した湯川航の学生生活。この世界には重素という資源があり、それを活用した技術が発達している。ところがその重素を掘りすぎたことで地球の膨張が始まったらしい。まあ多少世界の仕組みが違っていてもバカ大学生の生態は変わらんよな。イーガンくらい物理法則が違う世界にだってこいつらみたいなのは存在するだろう。物語は終盤に主人公の方向が定まって盛り上がってくるけど、なんかあっさりそこを通過しちゃったな。多分無為な時間の方が大事なんだろうな。
あかつや

この後湯川くんの活躍でガソリンで飛ぶ飛行機が発達して、その先に『カブのイサキ』的な世界がやってくるのかもしれない。

05/11 06:21
0255文字
Q_P_
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期待の仕方を間違えたかも。違う期待の持ち方をしていればもっと面白かったのかも。膨張して無人島が他国に近づくってことは地球の形はどうなってんだろ。
0255文字
ぼうず66
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ネタバレ重素という物質により反重力駆動の航行機が存在し、重素をたくさん掘り出したら地球が膨張しだしてどんどん土地が広がっている世界における地方出身の理系学生のモラトリアムな日常。 ある種の思考実験SFなのだが単なる私小説のようにも思えてしまう読み味が良い笑 「飛行機」理論を発見して開発していく流れがすごい自然でありながら感動的であるのは読んでるこっちが年取ったからかな? 『人生というのは飛行機と同じで常に前に進んでいないと落ちてしまうのだ』
0255文字
ダイトウ産
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読むのにすごい時間がかかった。よくある理系の大学生の話。風景が変わらず、ゆるーい感じなので、読むのもゆるーくなって時間がかかった。膨張しているのかもしれない。
0255文字
Rick‘s cafe
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大学という場所に、初めから目的意識を持っていく必要もない。「遠くに行きたいから」それだけで十分だ。けれども大学には大学にしかないものがある。小中高では決して触れることのない「学問」とやらが。文理の別なく学問とは地味である。偉大なる発見は一朝一夕に起こるものではなく、一進一退、亀の歩みのようなもの。遠方に進む先が見えたとしても、そこまでの道のりは手探りで孤独だ。学問は無知を教えてくれる。挫折も無駄も徒労も悔しさも全部。だからこそ面白いのだ。「学生の本分」を描ききった本書は、まさに大学青春文学の金字塔だ。
0255文字
本の蟲
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読もう読もうと思いつつ未読だった、柞刈湯葉『横浜駅SF』デビュー後の2作目。東京、大阪間5000キロ。地球が膨張して地面の広さが10倍に、という「まんま、芦奈野ひとし『カブのイサキ』じゃん」な世界。とはいえ、原因不明の『カブ…』とは違い、本作では、一定の処理で反重力を発生させる鉱物「重素」で理屈がついている。地球膨張は重素の採掘と関わりがあり、二次大戦の原因でもあり、航空機は全て重素利用。そんな違う歴史を歩んだ世界で、理系大学生の主人公が、揚力?で推進するヒコウキ?を飛ばそうと試みる青春SF。好み(続
本の蟲

科学史における重素の発見と利用。枝分かれした世界の、どこか似ており、しかし決定的に違う歴史。膨張し続ける地球と主人公が暮らす日本における日常。のんべだらりとした大学生活が軽やかに描かれていて大変読みやすい。この世界では飛行機は、基礎理論こそあれ「非効率。進み続けないと落ちるなんて危険すぎる。ドイツが研究してたトンデモ兵器だっけ?」というキワモノ扱い。そんな代物をなぜ飛ばそうとしたのか、ノリと勢いとコンプレックスと情熱の行き着く先は?

10/01 18:53
0255文字
竜太
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結構面白かった。重素を駆使して反重力を生み出しそれをエネルギーと利用する世界、重素の過剰採掘で地球が膨張する環境問題が発生している世界で生きる普通のやる気のない大学生が主人公で、全体の3分の2くらいまでただだらだらしている。なので、世界観は面白いけど物語がつまんないなと思っていた。しかし、最後の3分の1くらいからこの主人公が覚醒し、あるものの製作に傾倒する。それまで、全然やる気もやりたいこともなかった主人公が熱中する様子が読んでいて、面白かったし、自分も本当にやりたいことを見つけたいと思えた。
0255文字
アッキー
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地球が膨張していき各都市を移動するにも時間がかかるようになった世界というSF。最初にそういった説明はされず、話の進行に伴い説明されていく。だが、ストーリーはほとんど進まずその世界の説明がメイン。こういうSFを考えてみました、というのを語る話だった。後半にここから違う展開になるかと感じたが結局同じで、またか・・・、となる。設定自体は良かったのではなかろうか。
0255文字
ゆお
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こんな面白い本があっていいのかよって感じ。理系大学生を経験しておけば心がくすぐられまくる
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馬宮
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横浜駅SFの時にも感じた軽妙な語り口で綴られる大学モラトリアム小説。『重素』という重力の元素的なものが存在する世界であり、それで地球は膨張している。らしい。明らかにヤバい世界で、でも彼らにとってはそれが日常だから面白いくらい淡々と大学生活が描写されており、どことなくスケールのギャップにおかしみを感じる。いきなり主人公が英雄的なことをするでもなく、けれど何の変化もないわけではなく……という塩梅がサクサク読めてサクッと終わって丁度いい。
0255文字
ぴん
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SF✕理系大学生✕青春もの。好みの三要素がかけ合わさっていて手に取った。サクッと読める内容。
0255文字
ねぼすけ
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柞刈湯葉の第二作目の小説。柞刈湯葉は『横浜駅SF』『人間たちの話』を読み共にウィットに富んだ表現とよく練り上げられたストーリー、独特な世界観が好きだったので本作も期待して拝読。本作は先程挙げた作品とは大きくテイストが異なりちょっとガッカリ。内容は大学生となった主人公が卒業するまでの日常、いわゆるモラトリアムを謳歌する様子を描いている作品でした。序盤に不可思議な世界観が描かれて少しワクワクするが、入学すると思い描いていたようなキラキラした出来事は起きず、こじんまり落ち着く様はとてもリアル笑
ねぼすけ

とはいえ、柞刈湯葉が得意とする不可思議な世界観はアチコチにひょっこり現れ面白かった。あと本作は会津若松ネタが多いような笑猪苗代湖が日本で2番目に大きい!って会津の人はやっぱり言うんですね。昔祖父とそれで言い合いをしたのを思い出しました。霞ヶ浦は淡水じゃない!とか言ってましたね。なんで小学生とケンカしてたんだ笑あとヨークベニマル懐かしいな。。。カブトムシ買ってもらってたわ。。。とかとか色々な思い出に浸りながら読みました。肩に力を入れず気楽にスラスラ読める楽しいSFでした。

06/23 11:37
ねぼすけ

追記:本作を読んでやる気が出てきた人は参考文献に挙げられている本も通読すると良いかもしれません。柞刈湯葉ぬかりないですねぇ笑

06/23 11:45
0255文字
宴ちゃん
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おもしろかった。自分は文系だったけどなんとなく物理法則が違っても大学生の生態は大きく違わなかったりするのかなあと思ったり。うどんにアホみたいにネギショウガ入れるとか。 後半ちょっと急ぎ足すぎた感じは否めない。
0255文字
ノベツ
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柞刈湯葉なのに爽やかな表紙と青春SFと銘打たれてることから身構えて読んだが、理系四畳半神話大系であった。爽やかに阿呆。これが『カブのイサキ』につながるのかと思うと感慨深い。※つながりません 長文感想⬇ https://note.com/nobetsu/n/nf59c1c4084f8
0255文字
分倍河原
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ネタバレ再読。春なので清々しいのが読みたくて。モラトリアム理工系学生の日常コメディで冗長なのだが、無人の荒野を飛翔する躍動感は傑作と思っている。本書はいわばフィクションサイエンスで、根幹となる重素をはじめ燃素、熱素、エーテル、地球空洞説などかつて提唱されては消えていった仮説が正しいif世界。if世界あるあるは主に著者の趣味なので、面白い。けどちょっと長い。何度か言及される東京オリンピックの単語が今となっては虚しい。これもまたif世界のお話ということで……。
0255文字
kurokoge
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ネタバレ架空の重素という重力のもとになる元素を大量に掘り出したことによって、地球がどんどん膨張し続ける現代日本が舞台のお話。地元から離れたいがため福島から東京の大学に入学したモラトリアムを囲う主人公、湯川君。わりとだらだらといわゆる日常パートだけでお話が進んでいきます。いろいろあって「飛行機械」を作るあたりはものすごく青春小説です理系大学出身の人だとあ゛ーみたいな部分がたくさんあるんじゃないかな。
0255文字
ほたる
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ネタバレ重力を司る重素により膨張する地球。そんな中で無謀とされた飛行機を作る理系大学生の青春の四年間。こういう感じの作品はたまらなく好き。ただ漫然と大学生らしい生活を過ごしているところも良かったけど、後半の主人公湯川が目標に向かってまっすぐ突き進んでいるところが素敵だった。篠崎のぶっ飛んだ存在と宮原さんの理性をこれでもかと詰め込んだキャラクターも自分にぶっ刺さりだった。最後の湯川が小豆先輩に対して、「僕の恋愛感情は病院の防火用水バケツに投げ捨ててしまって、それきり拾い出していない。」って綴るのが最高すぎた…
0255文字
かながわ
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いすかりさん。つまり安定のおもしろさ。青春モノは思春期うんぬん・大学モラトリアムなどに分かれる気がしてて、本書は後者全開。何故かしらラストの気付きが今の自分に刺さってしまうことよ。
0255文字
kaneKlenz
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通信状況に関するあれこれとか、世界史がリアルタイムな変化であることを特別な出来事によって初めて実感する一方で自然地理がそうであることは当たり前だったりする、この世界ならではのリアリティ。その一方で進学先を選ぶ最大の理由が「遠くへ行きたい」だったりサークルがアレな団体のフロントだったり、俺らのよく知るリアル。その自然な混じり具合が楽しい/初めての自炊でいきなり鯖の味噌煮を選ぶ日常生活もリアル。米を研ぐのと茶を淹れる以外の台所仕事をしたことがないまま一人暮らし始めた頃を思い出してみたり。
kaneKlenz

そもそも自転? 時間経過とか一日の時間配分に関する記述を見る限りは、膨張開始以前と一日の長さに差はなさそうだけど、角運動量保存則がこの世界でも成立してるなら、この地球は自転しておらずここは天動説宇宙なのでは? いや待て、"日本上空の静止軌道"って記述があるな。「日本上空」も相当に気になるがそれはさておき、自転しない星に静止軌道はあり得んか。となると……核と地殻の間に空洞があるんだからその回転周期が異なり得るわけで、それで膨張と角運動量保存の辻褄が合う? うう、ますます訳が分からないよ。

09/07 06:27
kaneKlenz

とまぁ、なんぼでも妄想しがいのあるお話を、バッサリすっきり単巻にまとめる芸風もまた良し。

09/07 06:28
4件のコメントを全て見る
0255文字
マーチャ
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設定は科学SF的なんだけど、もっとゆったりした青春物語のようで、希望を持てるストーリーで読後感は啓発本的示唆はあるがサラッとしていて、自分もなんかやってみようかなっている内発的エネルギーをもらえた。重素の設定は考えたこともなかったけど科学の発展の道筋は色々あるんだろうなって楽しませてもらいました。
0255文字
まっすー
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5
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鳥義賊
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某Podcastで「理系ホイホイ」と評された問題作(笑)。自分を第三者的視点で見ている主人公はよくあるとして、体言止めで指示を出すクールビューティーヒロインには特殊な魅力を感じます。
0255文字
如月朔
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重素という元素があり、空を飛ぶのは重素による反重力を利用する世界。第二次世界大戦以降、重素を乱用したために、地球は日々膨張を続けていた。そんな世界の日本で、遠くへ行きたいと夢見た青年の大学4年間の日常。なんか久しぶりに「SF」を読んだ。昭和の巨匠小松左京や筒井康隆の作品並のサイエンス感なのに、さわやかな読後感、ハマりそう。(サイエンス感ってなんだよ)
0255文字
sava
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『横浜駅SF全国版』が第2作かと思い込んでおりましたが、こちらが第2作でした。膨張する大地、文字通りの土地がバブルの時代を経た平成が舞台の理系大学生の呑気で真っ直ぐな毎日を描いた作。後書き含めて良いっすね。地面が膨らむのはいいとして、建物も一緒に膨らむ理屈なのか?そして参考文献の『コンテナ物語』のどの辺りがどう参考になったのか気になりながら読了です。
0255文字
kuririn
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あの『横浜駅SF』の柞刈湯葉作。だけど世界観は全然違っていて、青春要素が濃い。何も目標のなかった大学生が、あることをきっかけに一つのことに没頭していく、というなかなか王道なストーリー。文体も読みやすく、なかなかシンプルな作りかと思いきや、そこは「横浜駅を増殖」させた作者である。今作では、「地球を膨張させる」なんていうトンデモ設定を持ち出して、見事に独自の世界観に落とし込んでいる。ディストピアまっしぐらな感はあるけど、やっぱり爽やかなSFはいいね。
0255文字
cudjo001
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地球が膨張した話というと、確か芦名野ひとしの「カブのイサキ」がそんな話だった。そんな地球を舞台に、神林長平「魂の駆動体」空バージョン、みたいな話。森見登美彦のポンコツ学生風味を加えて、かな。 「横浜駅SF」といい本作といい、発想のブッ飛んだ作家だ。こういう無茶を許す懐の深さがSFにはある。
cudjo001

あと、「横浜駅SF」刊行直後にオファーを出してきた編集者慧眼すぎ。その目利きがあってこそ本作が出たわけだが、その期待に十分以上に応えているところがまた素晴らしい。

09/27 07:33
0255文字
nadja
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現実世界とは異なる物理法則に支配されているけど、どこか現実世界の日本に似ている世界。その世界を舞台にした王道的青春SF。とにかく世界設定が魅力的で、なぜ主人公の暮らす世界がこうなっているのか、そしてなぜ反重力技術がある世界で今更空を目指すのかにも説得力がある。ガチすぎないゆるさも魅力のひとつかも。
0255文字
R.T.B.S
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面白い。この著者は相当にひねくれてるんじゃないだろうかと疑ってしまうほど、僕らが生きる現実とはアベコベの世界をとんでもないリアリティで描き出す。重素航空機なる大ネタ、その普及に伴って地球が広くなりすぎたというのも現代では航空機が世界を狭くしたと形容されるのと対照的。コンピュータのくだりは笑ってしまった。前半部がやや冗長にも感じたけど大きな瑕疵ではないでしょう。キャラクターたちがイキイキとダラダラしている描写に読まされてしまった。あと作中で一番いいフレーズはたぶん『理工系に虚数以外のアイはない』
0255文字
シロツメ
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ネタバレ主人公の、目標のために一年かけて何かを作り上げる経験が羨ましい。結果的に成功しなくても、現実よりも随分と後に生まれたライト兄弟に研究を先取りされていても、それが将来に繋がっていくラストも読んでて嬉しくなった。大学での主人公を取り巻く人々のキャラも好み。一大学生の視点から描かれてるのもあってあまり取り上げられてないけど、膨張が進む世界は数十年後の事を考えると飛行機が完成してもしなくても大変そうだ。
0255文字
さっとん
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全体的に文章がさらっとしている。ごりごり文系の僕としては流体力学や構造力学を学ぶと何に役立つのかがわかったのはアハ体験。謎の文字列が人間の血の通ったものに変わった瞬間。読み終わってからしばらく時間が経っても、命令法というムードが決定論的な世界観に合わない、の意味が全くわからない。
0255文字
ウォーカージョン
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面白かった。モラトリアムな学生が成長する青春小説。SF的な世界観を背景に普通の真面目な大学生の日常が描かれている。SF的理系的軽口の連続の中で、話がゆっくり進行する。なんとなく懐かしくほほえましい感じ。地球温暖化を膨張に置き換えたような。
0255文字
MAEDA Toshiyuki まちかど読書会
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ネタバレ久しぶりに青春SFを読んだ。重素の採掘の影響で地球が膨らんでいくさまは、宇宙の膨張を思わせる。重力制御で飛ぶ航空機が実用化された世界で、航空力学による飛行機にチャレンジするのはノスタルジックで面白かった^_^
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