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隷属なき道 AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働

感想・レビュー
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Jagrass03
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こういう読書体験を続けて希望をつなぐのも大事だと思った
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とり
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同じ著者の「Humankind 希望の歴史(上)(下)」が面白かったのと、サブタイトル「AIとの競争に勝つ」が気になり、本書を手にとってみた。Humankindと同様、全体の3割近くを引用に割き、ベーシックインカムに関する議論を展開。AI関連は「第八章 AIとの競争には勝てない」。AIが中流階級の人々の仕事を奪う結果、富の不均衡は極大化する、という主張は納得しかねる。国境を開くことで富は増大とか、全体的に理想論すぎる印象。Humankindが性善説の証明なので、そういう話の展開になるのもある意味納得。
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小林
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数ある福祉プログラムを全部撤廃して年間150万円配れ!国境を開けば富は増大する!等々は一昔前なら嘲笑の対象だったが、実証に基づく具体的提案をしているので説得力はある。「学問の世界の左派が犯した最大の罪は、基本姿勢が貴族的になり、単純なことを奇怪な専門用語を書いてことさらわかりにくくしていること」という指摘はその通りであり、貴族的ポーズをし続けて奇怪なワードを弄ぶ限り情緒に訴えかけて広く受け入れられる右派が支持され続ける。
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ロア
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第九章から突然浅いこと語りだしてビックリ。え?…いままでの話しはなんだったの?( ゚Д゚)第十章に至っては「ミルトン・フリードマンをわたしは尊敬している」と断言……。さらに終章の最終段落では「同性婚の容認を求めた人々が正しかったことは歴史が証明」って…はあ~?(´・ω・`)この本読む前に「ミルトン・フリードマンがベーシックインカム激推し!」って何かで読んで、「あ、じゃやっぱこれヤバいんだ。やっちゃいけないやつ」って理解。福祉ぶっ壊して数万配るより、消費税廃止と、法人税&富裕税のまともな徴収が先でしょ。
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Tokidoki8
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以前、著者が書いたHumankind希望の歴史を読んで、その本を書くに至った彼の考え方をもっと知りたいと思い、この本を読んでみた。常識を疑い、冷静な分析を行い、導き出す彼の提案には、うなずくところが多い。何となく閉塞感を感じる社会をこじ開ける一筋の希望のように私には思えた。
Tokidoki8

装丁:永井翔

07/03 15:11
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dexter4620
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5年以上前の本ですが、ベーシックインカムだけでなく、経済学の古典を紐解きながら新たな視座を与えてくれる一冊。著者の別本の邦訳が出ているので、そちらもぜひ読んでみたいと思います。
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陽之理
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最近読んだ社会問題に関する文で最も共感するところが多く、何度も頷いた。人の善性を信じて希望を持つことがユートピアの道へとつながる。
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Peter-John
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目から鱗が何枚も落ちて感激する知的好奇心を刺激しまくる本でした。オランダ語版のタイトルは『ただでお金を配りましょう』。Amazonのオンデマンドプリントによる英語翻訳版は『現実主義者のための理想郷』。日本語版は本書で何度もレスペクトされているハイエクを本歌取りして『隷属への道』が『隷属なき道』に。たんだん悪くなる感じ(笑) たとえば育児。シッターを頼んで母親が仕事に行けば、シッター代金と母親の収入の両方がGDPを上げるけれども、働きに出ず、母親自身が育児をすればGDPはゼロになる。なんて、具体的なんです。
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飯田橋
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ネタバレ膨大なデータや論文、歴史をもとに、現代の世界中で起こっていることや筆者の主張が伝わってくる1冊であった。各章の最後には、重要なことを要約したページが収録されている。重要なエッセンスが盛り込まれすぎてて、感動するレベルだった。 我々現代人は、労働時間を今よりも減らせるだろうか。ケインズは週15時間労働を予測したが、まだ実現していない。本当に自分がしたいことや重要なことに費やすために、労働時間の短縮が行われるべきである。それに加えて、ベーシックインカムが導入されれば、ユートピアは作られる。
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老齢症状進行中
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新年早々に希望にみちたよい本を読めました。山口周氏の推奨本の一冊です。まだまだ認知度の低いベーシックインカムですが、認知度は、確実に上がっています。最終章に「負け犬の社会主義者」への提言が書かれていますが(日本だけでなく世界もそうなんですね)「奴隷制の廃止、女性選挙権、同性婚を求めた人々は、かって狂人と見なされた」と。(日本は男女別姓レベル止まりですが)高齢者の私は、ベーシックインカムや短時間労働が常識となるのは、見届けられないのかな?でもその到来は、信じています。将来世代のために 早期の実現を願うばかり
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JP
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時代によって価値観は変わるが、21世紀の進む道の1つの選択肢としてベーシックインカムはあるのかもしれないと思った。北欧諸国は税率が高いが、政府への信頼は厚く、治安はよく安定していることが1つの証拠かもしれない。ファクトフルネスのように、過去の調査や歴史を定量的にさかのぼりとても説得力を感じた。常識・信念を一度捨ててみる必要が私達はあるのかもしれない。
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キタガワ
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ベーシックインカムが実現されれば理想的なことなのかもしれないが、そうなるにはまだ途方もない時間がかかりそうだというのが正直な感想。
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KO
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ベーシックインカムについて丁寧に説明されているなと感じた。個人的には、労働の対価は金銭と同等かそれ以上に承認欲求が満たされる点も大きいと思うので、そこをどうクリアするかが懸念がある(これは東アジア人と西欧人で価値観が異なるのかもしれない)
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ジェナ@読書の秋
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同大の先輩が書いた本。大学時代、彼が思い描いた世界と、この本の内容について作者の講義を聞きた。作者はユートピアを信じる現実主義者を自称し、主にベーシックインカムや週15時間労働制、国境開放などの社会政策を主張しており、「ピケティに次ぐ欧州の知性」とも呼ばれる。伝統的な左派と右派の思考の分裂を超えて歴史の旅に連れて行き、時代が来たアイデアを紹介する。私は現実主義者だと思ったが、本を読んで自分は多分悲観主義者だと思う。とても前向きで考えさせられる本。大きなことを成し遂げる前に、大きな夢を見る必要があるのかも。
ジェナ@読書の秋

追記:2、3歳年上の歴史専攻だった先輩です。講義を何度か聞いたり、何度か会ったりしました。「keep building castles in the sky(空に城を築き続ける)」という先輩の好きな言葉を今でも覚えています。

12/09 03:25
どりーむとら   本を読むことでよりよく生きたい

 雑誌の紹介をインターネットで検索してみました。日本政府がコロナ給付金として国民全員に10万円を給付すrなどの政策もその影響を受けて実施されたのかもしれないと納得しました。また。低所得者に給付する制度を設けたとしても、彼らはパソコンなどの使い方が分からない人もいるのでつかえないかもと思いました。後の政策は取り入れている国があると感じました。読んで道と感じました。

12/09 21:34
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PAN
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★5
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130
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わかりやすい。読みやすい本でした。ベイシックインカムがいい事だとわかったが、心に抵抗がある。新しい常識になっていくかを見守っていきたい。
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manboking
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⭐️⭐️⭐️⭐️
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Satoshi
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ベーシックインカムについて、データをもとに論じた著作。面白かった。私たちが「お金を配る」ということへの誤解について、実例をもとに解説している。お金の移動という社会の役に立たない仕事ではなく、社会貢献のための仕事にクローズアップさせる必要がある。戦争時に国力を図ったGDPではなく、新たな経済指標が必要だとの意見は同意できる。しかし、生活保護などの福祉に対して、「怠け者に金を配っても浪費するだけで」という意見はただの先入観でしかないことは分かった。
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ゼロ投資大学
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テクノロジーが発達し、AIやロボットが生産で大きな役割を果たすようになった。今後それはますます加速していくことが予想され、人々がより良く暮らしていくための解決策を提示している。具体的には、ベーシックインカムと労働時間の縮小である。ベーシックインカムで人々にお金を直接配ることによって、治安や貧困などの諸問題を解決することができる。人々は自分の興味のある分野に注力することができるようになり、イノベーションも起こりやすくなる。
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ちー
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今、私たちはかつての人々が想像したユートピアに住んでいる。その言葉に興味を持って読み始めました。ベーシックインカムの導入、開かれた国境、労働時間の短縮。過去の研究結果をもって、それらがいかに現実的な新たなユートピアかが語られます。反証が少ない点は少し気になりますが、全体を通して面白く読みやすい本だと感じました。折しも、部署異動に伴い労働時間が30時間/月程度減った身として、たしかにその30時間は本を読みたい、勉強したいという意欲に繋がっていると、本著の主張に矛盾しない感情にある今、読めてよかったです。
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JOJO
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ベーシックインカムについての本。ベーシックインカムを導入すると人は怠惰になるのでは?と思っていたが、本書はデータを示して完全にズバっと切ってくれた(ただこれまでのベーシックインカム導入の良い結果のみ載せられているので、悪い結果があったのかどうか気になるところ)。またGDP至上主義の現在、GDPでは測れないものは無視されているのに警鐘を鳴らす。個人的に10章の集団幻想の項目が面白かった(認知的不協和という言葉の生みの親、フェスティンガーの研究)。
わたなべ

この本読んだんですね!めっちゃ好きなので語り合いたいです!

05/05 11:57
JOJO

ずっと積んでいて、わたなべさんが絶賛していたので読みました! 今度語りましょう!

05/05 12:09
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わたなべ
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めちゃくちゃ面白かった。こんなにおもしろいと思った本は久しぶりだ。中身は主にベーシックインカムについて。副題にはAIとあるが、AIについてはほとんど触れられておらず、全10章の中の8章で触れる程度。解説にちゃんと書いてあるが、原題は「ただでお金をくばりましょう」、英題は「Utopia for Realists」なので、AIはそもそも主題ではない。邦題は著者と話し合って決めたらしいが、「隷属なき道」は原題と比べなかなか良いタイトルだと思う。中身はもちろん文章も面白く、心に刺さる文も数多くあるのがとても良い。
わたなべ

8章はAIの発展と「生きていくには働かなくてはならないというドグマ」を捨てることの必然性について、9章は移民の重要性について、10章は新しい考えが世に広がる過程について、終章はベーシックインカムを導入するための具体案について書かれている。「十九世紀において不平等は依然として階級の問題だった。今日、それは場所の問題になった。」「いまこそ、新たな労働運動を始めるべき時だとわたしは考える。それは、より多くの仕事やより高い賃金を求めるだけでなく、さらに重要なこととして、本質的に価値のある仕事を求める戦いだ。」

04/18 17:15
わたなべ

非常に引用が多くなってしまったが、これでも相当削った。。それほど書き留めたい引用文が多かったし、めちゃくちゃ面白かった。 この本を読んでから色々なニュースを見るときの視点が変わったし(そもそも経済成長が本当に重要なのかなど)、真に自分の人生の質を向上させるものが何なのかを、より深く考えることになった。個人的には最近ますます貨幣制度や資本主義の限界を感じているが、さすがに資本主義をいきなり変えるのは非現実的なのだとすれば、BIの導入が現状の最適解であり、BIなきAIはディストピアなのだろうか。

04/18 17:21
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Masako3
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★★★ 希望の歴史を読んで、著者の前作を読んでみた。複雑な福祉制度に変わり,全国民へのベーシックインカムにより,貧困問題の改善が得られると説く。また,GDPで測られる収入ではなく,人が生きていくために必要な仕事にもっと取り組むことだ,とも説く。左派?に分類できるのだろうが,ご本人は歴史家とジャーナリストだとのこと。1988年生まれで若いが,深い教養と洞察に富んでいる。良書だと思う。
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大竹 粋
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常識を疑いつつ、ポジティブに信じながら、少しでも良くなるためのアイデアを出し続ける。そして、実行する。毎日のニュースによる認識のバイアスを調整して、なるべく正しく事実を把握して、最善のジャッジをする義務が我ら市民にはある。ベーシックインカムりろんはその試金石には丁度良いのかもしれない。次はHuman Kindをこの時期だからこそ再読する。
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mizugame
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ベーシックインカム、現代の格差社会、近代経済についてとてもわかり易く書かれている。翻訳もいい。 AIとロボットの急激な進歩により人類はこの200年ほど続いた介在・貨幣システムをも直さなくてはならない時期に来ている。 何のために働かなくてはならないのか。 お金を得るために働くことは無意味だ。 お金がなくては生きていけないという社会のシステムを考え直さなくてはいけない。 地球で最も豊かな62人の総資産が最もまずしい35億人の資産を上回っているというような桁外れな各社社会は一度リセットしなくてはならないのでは。
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佐藤一臣
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欠乏の心理が長期的視野を奪うのは本当で、余裕がなくなる。余裕を奪う環境が近代化によって多く出てきたのに、対処する術を人類は持っていないようだ。日本は世界的に不平等が少なくて社会状況が良好だが、稼ぎは真ん中らしい。かなりバランスが良い。ただこの稼ぎはGDPからの算出なので、そこで測れないものが不平等の少なさや社会状況の良さに貢献しているのだろう。コストをかけて対応しているからかな?労働時間の短縮、国境の開放、BIの導入を安全にできる国は日本だよと思わざるを得ない。ユートピア直前国だろうと思う。
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hitomi
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著者の主張するユートピア(週15時間労働、ベーシックインカム、国境のない世界)は、夢物語に過ぎないのか─。多くの文献やデータが示され、丁寧に解説されています。読み進めるうちに、実現可能なのではと思えてきます。翻訳も良く読みやすかったです。
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エジー@中小企業診断士
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2017年5月刊行。オランダの29歳ジャーナリストによるUBIユニバーサル・ベーシック・インカム論。労働時間は週15時間で国境なき世界を新たなユートピア、語るべき大きなストーリーと提案し、アイデアの力を述べている。反対派への論証は、奴隷制度の廃止、女性参政権、同性婚、いずれも当時は狂人と呼ばれていたこと。非現実的で無分別で、とんでもない存在になろう。大丈夫、世の中にはあなたのような人が大勢いると読者に呼びかけている。
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よっしー
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ネタバレベーシックインカムと一日三時間労働。普通に考えれば中々現実的なことではない。しかし、著者が言うように奴隷制度の廃止、女性の選挙権、同性婚の容認など、最初は狂人だと思われたことが今では当たり前となっている。新しいことに抵抗を感じ、まず粗探しをするのではなく、冷静に受け入れ検討する姿勢が大事だと思う。AIに居場所を奪われることを恐れるのではなく、上手く使って共存する道を模索しなければならない。貧困者にお金を配ると浪費するのではなく自己研鑽に使うなど中々想像しづらいが、何にしても柔軟な思考で取り組む必要がある。
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はふ
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1930年、ケインズは「2030年には人々の労働時間は週15時間になる」と予測した。それから90年経ち、2030年に近づいてきたが、ケインズの予測通りになる気配は今のところはない。 これまで人類の労働時間は減少してきたが、1990年辺りからは減少しなくなっている。どうやらこの問題は、我々が生きる社会にあるらしい。そして、その一つの解決策が、ベーシックインカムである。 人類は進歩の軌跡を辿ってきた。時は満ちたのである。今こそ新たな思想、時代が生まれる時なのである。
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タナカとダイアローグ
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週の労働時間15時間、ベーシックインカム導入という、いまの常識であれば狂っていることを新しい常識に。奴隷制の廃止とか参政権とか女性の労働進出とかと同じように、実現可能なユートピア。たしかに日本で150万のベーシックインカムがあれば、今基準の非課税世帯はなくなるし、生活保護の不公平感とか多大な事務手続きが不要に。社会保障で誰が損するのか調べないとならないが、複雑な事務手続きは減るし、公平。働けなくなったらすぐ死ぬ資本主義社会において、コモンズ(里山みたいな)で解決するとは別の解決。身近な人間の善性を信じると
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レイノー
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2017年(訳出前原本「UTOPIA FOR REALISTS」2016年)刊行。著者は蘭出身のジャーナリスト・歴史家(なお、広告収入に依拠しない先進性あるジャーナリスト・プラットフォーム「De Correspondent」創立メンバー)。◇図。◆貧困対策、ジョン・M・ケインズ、AI、労働生産性の向上、超短時間労働社会の到来、完全な意味での国境解放、そしてベーシック・インカム。著者が叙述する項目を並べただけで、何の議論かは明快である。勿論、刊行時には驚かれたと思われる内容も、今となっては不十分。
レイノー

これは世界中の開発支援予算総額の3倍に上ると。◆一方のBI。そもそもBI政策は、識者によっては、経済的に小さな政府を志向する新自由主義的経済政策の極めつけとして、福祉関連予算の切り下げの底意を隠しながら主張されることもある。したがって、一定の注意を要するが、資本課税を基軸とする再分配政策の採用を言う著者の場合には、その懸念は心配し過ぎなのかも知れない。ただ、ハイエクは兎も角、著者はフリードマンにも高評価?を付す。勿論、皮肉の可能性もあるが、著者の底意と狙いに関しては、首を傾げる部分がないではない。

09/24 22:20
レイノー

◆本書の指摘からの気付きとして。①貧困の継続が知的能力を大きく下げる。それは、例えば今週末までにどうやって遣り繰りしよう、今晩食べるものがないのはどうしよう?という悩みは、大きなデータ処理能力を必要とする。脳への負荷が大であり、しかも、貧困は休みがない。気が散り、不安に苛まれる状態が常態化するから。当然、長期的視野に立つことはできない。②貧困への対応コストは290億ポンド/年(英)を要する。貧困撲滅による当該コスト軽減は費用対効果のあるもの。米でも同様の研究結果あり。

09/24 22:25
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モート
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三つの方向は一旦逆に向かっていて、その物理的コントラストがエネルギーになり、この本に書かれた方向が現実になるだろう。。。さらに歴史上パンデミックは三回目だが、コロナ禍そしてコロナあとの大きな変化が示唆されていて、それが同じ方向に加わる。。。楽しみで仕方がない。ただし楽しむためには本書のアドバイス通り、連携し、図太くなることが必須だ。つまり生き物として強くなって初めてこの変化の時代ウェーブを台風が近づきつつあった東京五輪のサーフィン競技のように楽しめる権利を得ることができる。。。さあエクササイズだ。
0255文字
koba
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ネタバレ※メモ※期待や適応ではなく、舵取りと創造に焦点を絞ることになる。あれやこれやのくだらない仕事で生計を立てるために何をすべきかではなく、どうやって生計を立てたいかを考えるのだ。
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Ryo
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筆者は新進気鋭のオランダ出身の論客。 人類のユートピアの実現を目指して、ベーシックインカム導入と労働時間の減少、国境線解放を主張する。 貧困層には現金給付の方が有効であることや、ケインズが2030年には週15時間労働になると予想していたのがなぜ外れたか、GDPに振り回される危険性、富の創造より移動が重視され、稼ぐ金額で職業の価値が判断する社会の批判、また無意味な仕事が増えていること(ブルシットジョブだ)などを通して、人生を豊かに生きるとは何なのかという問いを投げかける。 働くことの意義を考えねばならない。
0255文字
kitten
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図書館本。近年、盛り上がりつつあるベーシックインカム論の先駆け、となった本かな。AIを利用してます生産性をあげ、労働時間を減らすと同時に余暇を増やし人生を豊かにする。そのために、ベーシックインカムを。まさしく、ユートピアな話だ。ただ、これくらい明確な理想を明示してくれた方が、リベラルとしても動きやすいだろう。福祉のシステムにお金かけるより、直接お金配る方がはるかに効果的。次は、批判的な本も読んでみたいけど、先にトマスモアの「ユートピア」を読むべきかも。
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もてぃ
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歴史上もっとも豊かなはずの現代社会で、なぜ人は幸福感が低く忙しく働き続けてなお格差が広がり続けているのか。筆者はその解決策として一日3時間労働とユニバーサルベーシックインカムと国境の解放が必要だと説く。無条件の給付金を受け取っても人は怠慢にならない、貧困による欠乏は実際にIQを下げる、発展途上国に必要な援助は間接的な教育や物資ではなく金銭、GDPは戦時中の国内生産力を測る指標でありケア労働や教育などは計上されていない…など豊富な実例をベースに偏見や固定観念を覆されてとても刺激的だった。
もてぃ

最終章の「負け犬の社会主義者が忘れていること」も興味深かった。筆者曰く、現代の左派は急進的なことを言うと民衆の支持を失うという恐怖から「大文字の政治」を忘れてしまっているという。ユートピア的な理想を語るとあまりに荒唐無稽だと敬遠されてしまうのではないかと。しかし同性婚(これは日本ではまだ実現してないけど…)も奴隷解放も女性参政権も主張し始めた人々は荒唐無稽な狂人呼ばわりされたが、それらが全て正しかったことを歴史が証明している。図太く根気強く「空中に城を築く」人になろう、と述べる力強さには勇気づけられた。

03/17 18:18
もてぃ

ここまで絶賛してるけど残念だったのは最終章にインターセクショナリティを小馬鹿にするような記述があったこと。マイノリティは差別や抑圧に抗うために同じ属性を持った人同士で団結するが、その集団を均一なものと見ると集団内の多様さや抑圧の複雑さを見落とす。その結果人権回復が後回しにされる人が生じてしまう。インターセクショナリティとはそういう過去の反省から生まれた言葉であり、様々な抑圧を受けるマイノリティの切実な現実を見落とさないための概念のはずである。知識も発想も素晴らしかっただけにこの部分は悲しくなってしまった。

03/17 18:24
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ヤッシー
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■メインテーマ 人間がAIとの競争に勝つための処方箋とは? ■筆者の主張 ベーシック・インカム(BI)で貧しい人々に選択の自由を権利として与え、労働時間短縮で自分にとって本当に重要なことに時間を費やす余地を生み、国境線の解放により、世界の貧困を一層させること。 ■学び 生産性が増えるほど平均収入、雇用が減らされている。それは、労働時間が減ることなので、精神文化を楽しんだり、道徳、社会を進歩させる機会を生む喜ばしいこと。しかし、人類はお金のため空いた時間を無意味な労働に費やしてしまっている。
0255文字
nobidora
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刺激的良書。人類史上もっとも豊かな時代になっているのに、どうして私たちはこうも不幸なのだろうか?富めるものはますます富み、貧しきものは貧しいまま、長時間労働に苦しむ。エッセンシャルワーカーが低賃金にあえぐのに、銀行員や弁護士やGAFAの広告収入屋が巨額の富を得る歪みはおかしくね?と問題提起。その解決策は労働時間の徹底的な削減とベーシックインカムと国境の開放であり、人類は労働ではなくもっと人間らしい活動にいそしむべきでは?と提言している。筆者はオランダのジャーナリスト、たった5歳上というのが信じられん。
nobidora

「そして二つめのアドバイスは、図太くなることだ。人が語る常識に流されてはいけない。世界を変えたいのであれば、わたしたちは非現実的で、無分別で、とんでもない存在になる必要がある。思い出そう。かつて、奴隷制度の廃止、女性の選挙権、同性婚の容認を求めた人々が狂人と見なされたことを。だがそれは、彼らが正しかったことを歴史が証明するまでの話だった。(P269,270)」

03/11 23:26
nobidora

第五章と第七章が特に秀逸。第五章はGDP(国内総生産)の落とし穴。戦時中には機能する指標だが、コミュニティの良さやWikipediaのようなサービスはGDPには反映されない。作り主クズネッツも「自分が思ったのとは違う使われ方してる」と言っていた。第七章は優秀な人材が富の創造ではなく富の移動に従事し、貧富の差を促進している。エリートが銀行員や弁護士会計士や広告業やコンサルマーケターに取られて、新しい価値を創造するのではなく、あぶく銭を増やすような社会になって、社会全体の行き詰まりを迎えている。

03/11 23:32
0255文字
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隷属なき道 AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働評価79感想・レビュー222