形式:新書
出版社:星海社
沖田畷の戦いで大敗・従属した龍造寺氏が意外と強気に城を要求したこと、岩屋城攻めが兵力不足だったことなどは本書で新しく知った。島津家は決して「圧倒的」ではなかった。そして、いつもながら四兄弟の三番目、歳久は影が薄い...
幕府や朝廷との交流は意外なほど密な印象。そうした場で重要な役割を果たしたのが和歌などの古典的教養だった。島津氏をむやみに野蛮人扱いしないでいただきたい、という著者の気持ちはよく分かる。ソフトパワーの重要性。名著『武士はなぜ歌を詠むか』を思い出す。「共通言語」としての和歌が列島を覆い尽くしていたというのは、考えてみれば大変な話だ。
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沖田畷の戦いで大敗・従属した龍造寺氏が意外と強気に城を要求したこと、岩屋城攻めが兵力不足だったことなどは本書で新しく知った。島津家は決して「圧倒的」ではなかった。そして、いつもながら四兄弟の三番目、歳久は影が薄い...