形式:単行本
出版社:新潮社
形式:文庫
『白い蛇、赤い鳥』や『高み』は、まさに本領発揮、おなじみのパターン。特に『高み』は和歌山さんへの想いを描きたいというよりは、調べものの過程とか、映画から連想が繋がっていく様子とかを書きたい気持ちの方が強いのかな〜と思ってしまった。そちらを書くために、和歌山さんのエピソードを創作した感じ。北村先生は、こういうのがお好きなんだろうなぁ。このパターンの話は、続けて読むと疲れるけど、たまに読むと賢くなった気分になれる。
『ヴェネツィア便り』は、イタリア旅行を思い出しながら楽しく読めた。もうあれから15年くらい経ったのか…昔の自分からの手紙なんて、今から用意できないから羨ましいと思ったけど、よく考えたら昔の日記を読む感じかぁ。今、私が書いている日記や読メの感想なんかも、未来の自分が読んだら、どう思うのか楽しみだ。
収録作//麝香連理草/誕生日 アニヴェルセール/くしゅん/白い本/大ぼけ 小ぼけ/道/指/開く/岡本さん/ほたるぶくろ/機智の戦い/黒い手帳/白い蛇、赤い鳥/高み/ヴェネツィア便り
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